女装した人達が踊る戸塚の「お札まき」はどんな祭り?
ココがキニナル!
毎年7月14日に行われる戸塚で女装した人達が登場する「お札まき」というお祭り。地元では有名らしいですが、どんなお祭りなのですか?(はまれぽ編集部のキニナル)
はまれぽ調査結果!
八坂神社で女装した踊り子がお札をまく厄霊除け行事です!
ライター:松野 孝司
主役の“和服美人”たちが登場し、祭りはクライマックスへ
午後5時過ぎ。いよいよ主役の踊り子衆が登場。顔には真っ白な白粉を塗り、頬にも真っ赤な紅。
派手な着物といい、その姿はまるで田舎芝居の娘役に扮した近所のオジさんという感じだ。
踊り子衆は、島田髷をつけた音頭取りの音頭に合わせて、
「サア 来い子ども 天王さまは はやすのがおすき 泣く子はきらい・・・(中略)・・・ ありがたいお札 さづかったものは 病もよける コロリもにげる そらまく まくぞ」
と唱和しながら踊る。
この唄は三番まで続き、子どもの幸福や豊年満作、病退散の祈りが込められている。しかし、なかには放送禁止用語になりそうな卑猥な文句もチラホラ。このあたりも伝統的な祭りらしくていい。
お札がまかれると、見物客はなんとかお札を取ろうと手を伸ばしたり、ジャンプしたり。見事お札をゲットした人は「やったー!」と歓声をあげ、取り損ねた人はガックリと肩を落とす。境内はまさに悲喜こもごもだ。
境内の中央部で円を描くように踊る
お札がまかれると一斉に見物客が殺到する
まいたお札のほうが、ご利益があるといわれている
その後、お札まきの一行は八坂神社を後にして、町内を一周するのだが、時々立ち止まりお札をまくため、見物客は踊り子の周囲を離れず、まるでアイドルとその追っかけのようだ。
戸塚の街を一周する
街のとこどころでお札をまく。ここでもお札の取り合いが始まる
踊り子衆の後を追うように行列ができる
「正一位八坂神社御守護」と書かれた黄色いお札
一行は午後7時過ぎに八坂神社に戻り、最後に舞台の上からお札をまき、「お札まき」は終了。
昨年に続いて二度目の踊り子を務めた氏子の石井さんは「子どもの頃は、自分がお札をまく側になると思っていませんでしたが、これも氏子としての務めですね」と胸を張る。
石井さんのいうように「お札まき」は戸塚という土地で、江戸時代から親から子へ、そして孫へと受け継がれてきたのだろう。そう思うと実に感慨深い。
町内を一周して八坂神社にご帰還。今度は舞台上からお札をまく
取材を終えて
和服美人の言葉につられて、出かけた取材だったが、めったにお目にかかれない奇祭だった。こうした伝統的な祭りが少なくなっているだけに、この先もずっと残していってほしい。そのためにも踊り子の皆さんの健康と美容を祈りたい。
横浜市内の伝統ある祭り、ちょっと珍しい祭りなどの情報をお持ちの方は是非ご一報ください。どんな祭りなのかその特徴と様子をはまれぽが調査してきます。
―終わり―
yamaさん
2013年06月11日 15時26分
あの侮日新聞社が捏造してディスった祭りはこれか http://www.wdic.org/w/POL/%E6%AF%8E%E6%97%A5%E6%96%B0%E8%81%9E%E5%A4%89%E6%85%8B%E5%A0%B1%E9%81%93%E4%BA%8B%E4%BB%B6
BANDO_ALFAさん
2011年07月16日 15時23分
毎年、行こう行こうと思いながら、時間が判らなくて行けなかった(一応)戸塚区民です。夕方からだったんですか。次のお祭りは丁度一年後。今から楽しみにしておきます。