ヨコハマグランドインターコンチネンタルホテルと女子大生がコラボした限定販売の弁当について教えて!
ココがキニナル!
ヨコハマグランドインターコンチネンタルホテルが相模女子大の学生とコラボしたという弁当の詳細やこだわり、味は?(はまれぽ編集部のキニナル)
はまれぽ調査結果!
開発に10ヶ月を要した弁当は地産地消にこだわった「神奈川の春みーつけた弁当」など2種類が1944円で1日50個限定。横浜の春を感じられる
ライター:はまれぽ編集部
女子大生のアイデア×シェフのアレンジ
「食」に携わる学生らしく、2種類の弁当は栄養価にも配慮した。
両方とも成人男女が1食で摂取すべきカロリーに抑えたうえで、主食・主菜・副菜の計13品をタンパク質、脂質、炭水化物のバランスよく取り入れた。
栄養バランスも考慮
その上で男性向けの「神奈川の春みーつけた弁当」は約800kcal、女性向けの「春の神奈川いいとこどり弁当」は約650kcalに仕上げた。
そして、いよいよお待ちかねの試食タイム。
10ヶ月の苦労を重ねた会心の弁当と対面した瞬間、学生たちは満面の笑みを浮かべ、早速実食。
「きれい」「かわいい」「おいしい」の大合唱
野々部シェフも「大変だった」というのは、ハート形の玉子焼き。
通常の玉子焼きは何度も巻きながら焼いていくため、長方形にはしやすいが、変形は難しいのだという。野々部シェフも当初は二つに分けた玉子焼きをくっつけて配置しようとしたが「ハートを二つに分けるのはよくない」という学生の意見もあり薄く焼いた玉子をミルフィーユのように重ねてハート形を実現した。
手間もアイデアも詰まったハート形の玉子焼き
ハンバーグもハート型
このほか、横浜産の豚肉を使った「ハニーマスタードミルフィーユかつ」や三浦市の春キャベツであんを包んだ「シュウマイ姫」、生産量全国一を誇る小田原市の桜の塩漬けをあしらったご飯、地物の柑橘類「湘南ゴールド」を使ったデザートなど盛りだくさんな内容になっている。
試食を終えた学生からは「自分たちが考えたレシピをもとに、わがままな意見も取り入れてくれた。こんないいお弁当ができるとは思わなかったので、大満足」「ふたを開けた瞬間に笑顔になれるし、食べても味や食感だけでなく、県産食材に関する新しい発見ができる」という声が上がった。
食べるだけなく、しっかり振り返りも
管理栄養士を目指している長山さんは「管理栄養士が作る食事は塩分など制限がかかることが多い。作って食べて終わり、というのではなく『食べる喜び』『食事を楽しむこと』を伝えられるようになりたい」と込めた思いを語ってくれた。
「始めたころは完成系がイメージできず、苦労が多かった」という山口さんは「いい経験になった。自分の糧になる」と話し、安井さんは「作る側が楽しくないと、おいしいものはできない。みんなに助けてもらいながら楽しくできた」と振り返った。
充実した表情の(左から)安井さん、長山さん、山口さん
吉岡准教授は「至らない部分もあると思うが、学生が純粋に食べる人たちのことを考えて作ったという思いが込められたお弁当だということを受け止めてほしい」と話し、学生には「試行錯誤しながら仲間と精いっぱい取り組んだ気持ちを忘れず、立派な社会人になってほしい」とエールを送った。
充実感に満ちた表情の学生に囲まれる吉岡准教授(写真中央)
取材を終えて
お弁当1つに1944円と言われれば高いと感じる人の方が多いと思う。
しかしそこには、今は未熟かもしれないが、決して遠くない将来に我々の「食」を担う学生たちの「食事を楽しんでほしい」という想いが込められている。
春の訪れとともに、そんな思いが詰まったお弁当を楽しんでみるのもいいかもしれない。
―終わり―
マッサンさん
2015年03月25日 11時59分
産学連携コラボのお弁当には知恵とアイデアが凝縮しているようで一度お相伴にあずかりたいです。