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破産した中区の伊勢山皇大神宮が三重県の伊勢神宮からまるごと社殿をもらうって本当? 「キティ守」のご利益は?

ココがキニナル!

破産した伊勢山皇大神宮が伊勢神宮から古い社殿をもらい受け再建。なぜ実現し、どう再建する?/伊勢山皇太神宮の「キティ守」のご利益や作られた経緯は?ほかの神社にもある?(miyukidさん、タッカーさん)

はまれぽ調査結果!

宮司の「横浜市民のため社殿が欲しい」との想いを受け、伊勢神宮が社殿の譲渡を決定。キティ守は伊勢山皇大神宮限定で、健康祈願のご利益がある

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ライター:藤井 涼子

どうやって運んで、どうやって再建するの?



「伊勢神宮の本殿を丸ごと」とは、どのように運んできて、どのように再建するのか。
 


現在の伊勢山皇大神宮の本殿。皆さんが参拝するこの拝殿と、その裏にある・・・
 

神殿(神様がまつられている場所)が新しくなる
 

詳しい話を伺うと、神殿は伊勢神宮から丸ごと運んでくるのだという。拝殿は、伊勢神宮から余分に譲り受けた部材を使って、新しく建設するということだそう。

運搬方法は、一度、伊勢神宮で解体した社殿の部材をトラックに積み、宮大工さんの倉庫へ運び込む。現在はこの段階にある。
 


2014(平成26)年11月に「神宮古殿社譲与材受渡式」が執り行われた(写真は宮司の池田さん)
 

運搬には、4トントラック5台が満載になったそう。
 


伊勢神宮の社殿の部材の一部
 

宮大工さんが表面をきれいに削るなどの作業を施し、きちんと組み立てられるか確認するため、その場所に一度社殿を建設するとのこと! そこで問題ないことが確認されると、またバラバラにして、伊勢山皇大神宮に運ばれ、本格的に再建、ということになる。
 


宮大工さんの倉庫で保管されている現在の様子
 

驚くことに、依頼している宮大工さんがいる場所は名古屋だそうだ。つまり、現在は名古屋に部材が保管されているということ。もっと近くに宮大工さんがいないのかな? という疑問が湧くが「やはり信頼できる宮大工にお願いしたいので」と宮司の池田さん。

横浜や都内にも宮大工さんはいるそうだが、伊勢神宮にも近く、名古屋城をはじめ、近隣に多くの城が残る名古屋はまさに、うってつけなのではないだろうか。



新しくできる神殿の屋根に注目!



現在の伊勢山皇大神宮の本殿の屋根は、青銅を用いた「銅板屋根(どうばんやね)」だ。
 


青銅は耐久性が高く、多くの神社で昔から使用されている
 

譲り受けることが決定した伊勢神宮の社殿は茅葺(かやぶ)き屋根だが、伊勢山皇大神宮では、銅版ではなく伊勢神宮そのままの形で日本最古の建築様式で再建する予定をしている。

しかし、すぐ近くが住宅地となっている伊勢山皇大神宮の場所では、茅葺き屋根は消防法の基準に適合しない。そのため、茅葺き屋根の建物を建築することができないそうだ。

そこで「茅葺き屋根の社殿をすべて、特殊な遮光ガラスの建物で覆う」ということを決め、消防法の問題をクリアした。遮光ガラスの建物はフランスの技術を用いて、建設するとのこと。
 


この社殿が新しくなり、丸ごとガラスで囲われる!
 

2015年6月28日に伊勢山皇大神宮で地鎮祭が行われる。いよいよ工事開始だ。これから仮殿が22ヶ月かけて建設される予定となっている。

仮殿の完成は、2017年、本殿の完成予定は、2019年となっており、伊勢山皇大神宮の創建150周年となる5年後の2020年は、新しい本殿で迎えることとなる。
 


伊勢山皇大神宮にある看板
 


オリジナルデザインの「キティ守」!



続いて二つ目のキニナル「キティ守(まもり)」について、伊勢山皇大神宮総務部の磯山さんに伺った。
 


伊勢山皇大神宮について、とても詳しい磯山さん
 

伊勢山皇大神宮には、さまざまなお守りがあるが、その中に可愛らしい2種類の「キティ守(各1000円)」が並んでいる。
 


健康守や学業守、勝守(かつまもり)というのもある
 

その中に並ぶ、キティ守。カワイイ!!
 

このキティちゃんは、横浜にちなんだデザインとなっており、伊勢山皇大神宮オリジナルのため、ここでしか手に入らないそう!

ピンクの方は、「赤い靴の少女」がモチーフとなっていて、キティちゃんが赤い靴を履き「青い目の人形」を持っている。水色の方は、横浜港にちなみ、キティちゃんが水兵さんになっている。

また、両方とも港を思わせるカモメと街灯が描かれている。この街灯は、現在も桜木町に残っている「日本で初めてのガス灯」をモチーフとして、横浜の文明開化の象徴としてデザインに加えたそうだ。
 


ガス灯も横浜発祥!
 

伊勢山皇大神宮の発案をもとに、サンリオがデザインを手がけた、正真正銘オリジナル。「キティ守があるところは、ほかにもありますが、このデザインは伊勢山皇大神宮だけです」とのこと。
 


裏にも、港の波をイメージしたデザインとカモメが描かれている
 

キティ守は「健康守」であり「小さいお子様が健やかに成長しますように」と横浜の開港150周年の記念に発売された。

やはり子ども用に、と言って購入する人が多いそうで、取材当日は、50代くらいの女性が水色のキティ守りを5体まとめて買って行ったとのこと。ピンクと水色の割合は「半々くらいだけれど、ピンクを選ぶ人の方が少し多いかな」とのこと。

「お子様の健やかな成長を願いながら、身に着けるお子様自身も楽しいとか、嬉しいと思ってもらいたい」という願いが込められているそうだ。

外国の方が、観光の記念にと言って購入していくことも多いとのことだった。



取材を終えて



「神社の漆を塗り替えたり、建て替えたりすることに抵抗がある人もいるのは知っていますが、一定期間を過ぎてしまうと、強度の問題でどうしても新しくしたり、塗り替えたりする必要があるんですよ」と宮司の池田さんは話してくれた。

確かに、趣深い雰囲気だった神社の社殿に、とてもきれいな色調の漆が塗られているのを見て「うーん、どうかな」と思ったことがある。しかし、それは神社を長く守っていく上で必要なことだったのだ。

今は素直に、新しくできる伊勢山皇大神宮の社殿を楽しみにしたいと思う。


―終わり―
 

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  • この神社の破産には多くの同業者が関わり、未だに禊が済んでない。はまれぽメンバーも過去の懺悔をしてほしいものだが、多分しないと思う。今後も公平・公正なる運営に尽力下さい。

  • 名古屋の宮大工はわかるけど、名古屋城は余計じゃないだろうか。あれってコンクリートだと思うんだけど。多少は関係あるかもしれないけど。それよりやはり熱田神宮とか由緒ある神社が多いうえに伊勢神宮にも近くてそういうニーズが多い場所だからですよね。

  • ガラスの囲いって今の時代の空気から、社会や世間や拝観者からも遮断されるってことですよね。それで生きている、活動している神社と言えるのでしょうか。博物館ではないので。

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