631大ラーメンVS亀井

　

合掌

　
まずは攻略法の通り、下に重ねられたどんぶりに野菜を移すことに。この作業をしている時に気がついてしまった。あまりの大きさに隣のお客さんが引いている。

野菜を半分ほど器に移したところで、まずはモヤシから攻める。食べやすくなったので、早めに麺たどりつきたいところだ。
　

琥珀色のスープ

　
スープは透き通った感じだが、ガツンとパンチのある味。野菜で薄まらないように濃い目に味付けされ、最後まで美味しく食べられるよう計算されている。デカ盛りではあれど決して大味にはならず、味わいは意外にもまろやかでコク深い。しょうゆの香りも、たまらなく食欲をそそる。あれ、これイケるんじゃない、なんて。
　

カバンに入れて持って帰りたいくらい、うまい

　
チャーシューは崩れる一歩手前、4～5時間じっくり煮込むそうだ。こんなに分厚いのに舌で押すと、トロトロと溶けていく。こんなの初めて～！ 目がカッと見開くほど、うまい。さすが神豚。その名に偽りなし。

開始15分ほどで、3分の1くらいを胃に収めただろうか。ここで、煮卵を割ってみることに。
　

トロリ

　
黄身のまったり感が、口の中にたまり始めた脂を一気に中和してくれる。煮卵のおかげで、一旦リセットされたので、まだまだいけそう！　に思えたが、ここからだんだん咀嚼数が増え、あからさまに飲み込むスピードが遅くなってくる。
　

止まる

　
胃袋が、いっぱいいっぱい、と訴えている。胃に血液が集中するので、思考が奪われ、何故か強烈な睡魔が襲ってきた。徐々に薄れていく意識の中で、私の職業ってなんだっけ、と自問自答。
　

ジャンプをしてみる

　
目がヤバくなってきたね、とニンマリ顔の池田さん。このままでは負けてしまう、と大食い系のテレビでおなじみの、ジャンプをしてみることに。胃にたまったラーメンを下に落とし、復活するというあのお約束。ジャンプをして、落ちた！　と喜びの声を上げる。よし、流れはバッチリ。

だが世の中そう上手くはいかない。上下運動とともに胃の中の内容物が食道、のど元にせりあがる。まったく下に落ちないじゃないか。素人には逆効果か。やらなきゃよかった。そしてこの表情。
　

苦悶

　
開始25分で、残り、レンゲの上の麺と野菜3分の2、チャーシュー2枚にスープ。あの元気はどうした。勢いはどうした。倒してやるんじゃなかったのか。しかし、胃袋はもう限界。
　

完敗

　
レンゲに残った麺を口に入れたこところで、試合終了。開始34分で敗北決定である。麺全部、チャーシュー4枚、煮卵1個、野菜3分の1ほどを完食。しばらく何も食べたくない。

特にモヤシは遠慮したい。しかし、なぜか無性にアイスを食べたいという衝動に襲われた。確実に体は狂っている、おそるべし631大ラーメン。
　

2人がかりで、ようやく完食

　
燃えカスのような私の横で、残りの野菜たちをヤマギシがむしゃむしゃ。そして一言「頭からもやしが生えそう！」、と人智を逸脱したコメントが発せられた。選ばれしものだけが立ち入ることを許される631大ラーメン。まことにあっぱれであった。

色紙を飾るというミッションは達成できず、どのように締めくくろうか考えていると、おもむろにカバンを漁るヤマギシ。「色紙は無理だったんで、ステッカーを張っていいですか」、と。店長さんの「どこでもいいっすよー」の神のような御言葉に、一切の迷いもなくペタリ。
　

あっ

　
食券機に堂々と張らせていただいた。しかも神豚ステッカーの隣に。ヤマギシのハートの強さに乾杯。

そして最後に、ミスター神豚と記念にパシャり。
　

ミスター神豚と子豚

　
あれ、なんか私、店に来た時より太ったかも。ごっつぁんでした。げふっ。

取材を終えて

驚くべきは、最後まで美味しいと思えて食べられたこと。週に1度は恋しくなるラーメンであった。しかし、631大ラーメン完食は、まさに神の領域。その聖域に安易に立ち入ってはいけないことを痛感した。個人的には完食するつもりでいたので、かなりくやしかった。

いつかリベンジ・・・ということで、胃袋を鍛える旅に出ようかな。まずは初級者向けのチャレンジメニューの情報を求む！

―終わり―
　

店舗情報
店名／ ラーメン神豚 六浦関東学院前店
住所／ 神奈川県横浜市金沢区六浦東1-1-5
電話／ 045-353-8780
営業時間 ／ 11:00～22:00
定休日 ／ 年中無休