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トマトケチャップが横浜発祥って本当?

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トマトケチャップが横浜発祥って本当ですか?(フランケン面さんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

本当です。1903(明治36年)年に横浜の清水與助(よすけ)氏が製造販売を開始したのが、国産ケチャップのはじまりです。

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ライター:谷 直美

復刻!清水屋トマトケチャップ



その幻のトマトケチャップが、2007(平成19)に復刻されたことをご存知だろうか。
「清水屋トマトケチャップ」を復活させた人物、株式会社横濱屋本舗 CEO丸山和俊さんにインタビューした。
 


横浜の食文化に対して熱い思いを持つ丸山さん


丸山さんは、元々ドトールコーヒーでコーヒーの鑑定士、工場長として海外を飛び回っていた人物。コーヒーの配合の開発や、メニュー開発も手がけた。実は、あのミラノサンドを生み出したのも丸山さんだ。

コーヒー豆農園はブラジルだが、コーヒーを消費する文化の先端はイタリアが主流であることから、ブラジルにはイタリア系の移民も多く、イタリアの食文化が広く浸透している。丸山さんは、ブラジルで初めて本場のトマトソース文化に出会った。

ドトールコーヒーから独立後、長年トマトソース製造に携わって来た丸山さんだったが、ある時、清水屋トマトケチャップの存在を知る。與助氏のフロンティア精神に共感した丸山さんは、清水屋トマトケチャップの復刻を決意する。

復刻に際しては、横浜市、開港資料館、與助氏の子孫の了解と協力を得て進められた。
最も苦心したのは、当時のレシピの再現だ。

当時の資料はレシピというよりは手順書であり、「トマトを湯むきし、次に裏ごしして・・・」というようなかなりアバウトなもの。当然配合も明記されていなかった。

原材料に使われていた「ズク」と呼ばれる香辛料も、今となっては何のことだか分からず、丸山さんは台湾まで渡って調査した。結果、「肉荳蔲(ニクズク)」(=ナツメグ)だったことが分かる。
 


これが肉荳蔲。くるみくらいの大きさで、殻もくるみのように固い


このような苦労を経て、当時のパッケージを忠実に再現し、商品化された清水屋トマトケチャップは、横浜市内のデパートで限定販売したところ、あっという間に完売する人気を博した。
 


 

復刻した清水屋トマトケチャップ


「復刻版清水屋トマトケチャップ」は、JAS認証有機栽培のトマトケチャップ。

材料から製法に至るまでをこだわり抜いた、大変美味しいと評判のケチャップだ。
グルメで有名な、放送作家の小山薫堂氏もファンなのだとか。

おすすめの食べ方を伺ったところ、ぜひ「ニッポンの洋食」ナポリタン、オムライス、チキンライスなどに使って賞味してみてほしい、と丸山さん。

なお、清水屋トマトケチャップは、製造販売元の横濱屋本舗のほか、横浜高島屋、東急ハンズ横浜店などで入手可能。



取材後記



日本初のトマトケチャップの歴史は、横浜の激動の歴史と共にあった。
新しいものに敏感で、それらを貪欲に取り入れて形にしていった清水與助氏の生き方は、開拓者精神に溢れた、まさに横浜人らしい生き方と言えよう。

西洋文化の玄関口だった横浜には、トマトケチャップをはじめとし、様々な食に関する歴史がつまっている。横浜の食文化に目を向けることは、横浜を元気にし、食の安全にもつながる。

いま一度、横浜の食文化を見直してみたいものだ。


―終わり―


◆横濱屋本舗
住所/横浜市金沢区鳥浜町1-1
電話番号045-770-6281
 

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  • 横浜の文化ですね。はじめて物語みたいな・・・オムライスにかけて食べるとレトロな味がする?

  • どこかできいたことがあるけど、そうなんだ~ 大好きだったんだけど事情で最近食べることができないのが残念。

  • で、写真館に鞍替えした清水さんのその後は?復刻版も、元祖になんの挨拶もなしに商売してるわけではないと思いますが。

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