「大岡川ボート乗船体験」って、どんなイベント?
ココがキニナル!
大岡川の「川の駅」で行われている「大岡川乗船体験」イベントでは、何が体験できるのでしょうか?
はまれぽ調査結果!
10人乗りの手こぎボートや、エンジン付きのボートに乗ることができます。有志による、タイムアタック競技も行われています。
ライター:河野 哲弥
タイムアタックレースも、同時開催されていた
初参加だという、「横浜商業高校ボート部」の皆さん
静かに見守る顧問の天野先生
また、有志による「Eボート」のタイムトライアルも行われていた。この日話題を集めていたのは横浜商業高校ボート部の皆さん。インターハイや国体出場経験もあるつわものだが、ボート競技とは違い「Eボート」では前向きにこぐので、いつもとは勝手が違うらしい。
このため、生徒たちには練習の機会が一回だけ認められることになった。ちなみに、純粋なアマチュアではないので、インストラクターは彼らの場合乗船していない。
タイムは、旭橋をスタートして隣の黄金橋の橋桁を通過し、再度旭橋に帰ってくるまでの時間を競う。
過去のレコードは、西区にある東小学校の先生方による「3分10秒」だそうだ。
やがて下見を兼ねた練習が終わると、いよいよ本番となった。
記録更新なるか?はたして結果は
橋桁を通過後、その場でターンをはじめた生徒たち
ブッチギリで記録更新
誰しもが橋桁を回るコースを想定していた中、なんと横浜商業高校ボート部は、その場で方向転換をするという奇策に出た。
後で聞いたところ、橋桁を回ると円弧が大きくなってしまうので、とっさに思いついた方法だったらしい。
素人の場合、このようにほとんど停止してしまうと、再びスピードに乗るには時間がかかる。
息の合ったメンバーによるダッシュが可能だからこそできた方法ともいえる。
大会委員に確認したところ、このやり方で何も問題ないとのこと。
ともあれ、しばらくは破られないんじゃないかという大記録が樹立されることになった。
横浜商業高校ボート部の皆さん、おめでとう
この「川の駅」、一体どのようにして作られたのだろうか
意外なことに、「ちょんの間」が関係していた
イベントが盛り上がる中、改めて谷口代表に、この「川の駅」の成り立ちについて聞いてみた。
すると意外なことに、2005年に神奈川県警によって行われた売春行為の集中摘発「バイバイ作戦」がきっかけだったと話す。
2005年4月谷口さんら「初黄・日ノ出町環境浄化推進協議会」のメンバーの元に、当時神奈川県知事だった松沢氏が「バイバイ作戦」の成果を視察しに来ることが伝わってきた。
この機をチャンスと捉えたメンバーは、10年以上前から暖めていた「川の駅」のプランを急きょ企画書に落とし、図面もそろえて、当時の松沢知事に提案したそうだ。それは大岡川の利用というだけでなく、「黄金町バザール」のような町の活性化も視野に入れた詳細なものだったという。
半ば直訴のようなかたちだったが、見事にこれが受け入れられ、予定していた護岸工事計画の中に組み入れられることになったそうだ。
今後、レジャーだけではなく新たな交通手段として注目される船便
カヌーで大岡川を登ってきたグループ
水上バイクの姿も
谷口代表によれば、現在ビブレ前にも同様な施設の建設計画があるそうだ。震災を機に各自治体でも、水難救助訓練などの拠点や、緊急時に渋滞のない移動経路として活用を考えていると話す。「川の駅」の存在がいよいよ重要性を増してきたようだ。
そんな中、川の駅運営委員会としては、まず地域の皆さんに「川に親しんでもらう」ことを重視し、川に隔てられた住民間の親睦の意味でも、このようなイベントを随時開催している。日程などについて興味のある方は公式サイトを要チェック。
なお、ボートの持ち込みや施設だけの利用は、事前に公式サイトからのメールなどで連絡をしてほしいとのこと。
9月18日には「ハゼ釣り大会」も行われる。
キニナル投稿もあったので、引き続きその模様を追いかけてみたいと思う。
―終わり―