新しくなった関内駅ってどう変わったの? その後の街の変化は?
ココがキニナル!
バリアフリー化と共に伊勢佐木町側へ人の流れが誘導される事も期待されている/JR関内駅、どう新しくなったのか/エレベーター等の設置状況は(よこはまいちばんさん/DJ UNAGIさん/ちぐれさん)
はまれぽ調査結果!
JR関内駅工事はバリアフリー化と、周辺へのアクセス向上を目的としたもの。今後は認可保育園などの施設も完成する予定。
ライター:福原 麻実
利用者や街の人はどう思っている?
街の意見を取り入れながら大きく変わったJR関内駅。果たして利便性や周辺の街へのアクセスの向上を人々は感じているのだろうか?
JR関内駅内で「JR関内駅の使い勝手はどう変わったか?」というインタビューを行ったところ、これから旅行に出かけるという30代の女性は「キャリーカートを持っていても通りやすいエレベーターで助かる」と話してくださった。
2歳のお子さんを連れたご家族は「(構内が)広くなって前よりも歩きやすくなりました。前は3人で手をつなぐなんてできなかったし」とのこと。
前は手を繋いで歩くと通路を塞いでしまうので、抱っこしていたそう(画像はイメージ)
徒歩圏内にお住いの60代のご夫婦は、以前の駅はエレベーターやエスカレーターがなかったことに加え、駅自体が暗く歩きにくいという理由で、駅を利用する際はバスに乗って桜木町駅まで出ていたそうだ。
駅舎が新しくなった今は関内駅を利用するようになったそう
もう1つの工事の目的であるアクセス向上について、それぞれの街の代表者はどう感じているのだろう? まず、伊勢佐木町1・2丁目商店街振興組合にお話しを伺った。
イセザキ・モールでは、利用者数が大幅に変わったというわけではないようだ。一方、駅の利便性向上を実感しているそうで、「ずっと悲願だったエレベーターや北口側エスカレーターがついに設置されたので歓迎している」とのことだった。
駅改良以前からバリアフリー化に取り組んでいたイセザキ・モール
次に、馬車道(が整備されてから)150年や横浜市開港記念会館100周年など、さまざまな面でメモリアルイヤーを迎えた馬車道商店街協同組合では「複合的な要因があるので、JR関内駅の工事によるものとは言い切れないものの、以前よりもにぎやかになっている」との回答だった。
最後に、マリナード地下街を運営する横浜中央地下街株式会社にも同様の質問を行ったが、こちらは「駅がきれいになるのは歓迎しているけれど」と前置きしたうえで、「訪れる人の流れは逆に減っている印象」とお話くださった。
動線がすっきりしたはずなのに、マリナード地下街だけ人が減った?
JR関内駅工事の仮囲いで、地下街入口の場所が分かりにくくなってしまったことが影響しているそう。この状態がしばらく続くので、入口の場所が分かるように看板などの設置をJRに依頼しているが、設置できるのは「A3サイズを2枚」という規定があるため、正直あまり分かりやすくはないようだ。
さらに、JR関内駅北口改札から出てマリナード地下街へ向かう階段を降りる途中の左に伸びる通路は、まだ再整備などの予定がないので「周辺の再開発から取り残されてしまわないか」も懸念されているという。
さらに、イセザキ・モールの街の人にもお話を聞いてみた。
お店を営むこちらの男性は・・・
「人の流れが変わるのはまだ先だよ」とのこと。利便性向上の影響が、利用者数増加という形で周辺の街に現れるのは、すべての工事が終わってからという考えのようだ。
周辺のお店は、工事完了に期待している
そのほか、イセザキ・モールを利用する方30人にもインタビューを行ってみたのだが、ほとんどがJR関内駅の北口改札が変わったこと自体をまだご存じないという結果になった。バリアフリー化が実現したものの、現在のところは「まだこれから」なのかもしれない。
こちらの男性のように「知らなかったです」という声が多数を占めた
さらに関内駅はどう変わっていく?
今後も工事は続き、古い階段が撤去されるだけではなく、高架下に2017年秋には商業施設がオープンする。どのような店が入るかは未定であるが、駅利用者の利便性向上につながるという。また、2018年春には保育施設の供用が始まるそう。
なお、保育施設は認可保育園で、JR東日本による子育て支援事業の一環として開設されるのだが、運営は他社に委託するとのことだ。重量のある貨物列車も通り、現在はかなり音が気になる高架下だが、防音に重きを置いた工事が行われ「今、電車が通ったかな?」くらいまで騒音が軽減されるそう。
できあがったら一度音を聞いてみたい!
現在閉鎖されているホームから北口側に下りる古い階段を含めた旧北口改札撤去後の跡地は横浜市によって駅前歩行者広場の一部として整備されるそう。
図の(2)工事エリア(旧北口改札)が広場の一部となる
歩行者が立ち止まったり、すれ違うための充分な面積が駅前にできることで、駅や駅前の利便性を向上させることが整備の目的だ。工事の時期について、横浜市都市整備部都市交通課の梅谷係長へ電話取材を行ったところ「2018年度末を目処に竣工したい」との回答をいただいた。このほか、横浜市では北口周辺の歩道の再整備も検討しているという。
横浜市によると総事業費49億6500万円をかけて進めていくJR関内駅の改良と駅前広場整備、歩道の再整備。上野駅長は「工事はまだ続きますが、引き続き安全第一で進めてまいります」とお話くださった。
以前のJR関内駅北口の様子(提供:横浜市都市整備部都市交通課)
将来のイメージ像(提供:同)
すべてが終わったとき、関内駅周辺はどうなるのだろうか?
今回の事業とは関係ないが、同じく関内エリアで工事を予定している地下鉄関内駅の今後も含め、はまれぽでは調査を続けていく。
取材を終えて
普段関内駅を利用する際は、南口側の市庁舎での取材やレンタルオフィスに行って仕事をすることが多いため、あまり北口を利用しない筆者。正直、関内駅の駅舎改良事業について「工事しているとは聞いていたけれど・・・何か変わったの?」くらいの認識しかなかった。
しかし実際に取材してみると、北口側階段の位置が横浜方面の端から7号車付近になるなど、動線が変わったので、電車に乗ってから駅を出るまでがかなり楽になったし、駅出口から周辺までも歩きやすくなったのを実感できた。
駅舎改良事業や周辺の再整備をきっかけに、関内が初めて訪れる人にも歩きやすい、利便性の高い街になることを期待したい。
―終わり―
はるるんさん
2017年08月09日 10時47分
北口の階段狭くない?朝のラッシュの時、上ってくる人に殴られてびっくりしたんだけど…古い階段も新しくなってまた使えるんだと思ってた。
今宵月男さん
2017年08月07日 18時35分
地元にプロ野球チームがあるって言うのは奇跡。その恵まれた環境がわかってない他球団のファンが多すぎ。巨人ファンやヤクルトファンは近いから許すとして、横浜に住んでいて阪神や広島のファンの連中が多すぎ。まったくわかってない。地元にプロ野球チームがある素晴らしさをわかってない。そういう連中は平気で1塁側で広島の応援をしたりするんだよ。バカじゃねーの?広島に引っ越せよ。
ジョンソンさん
2017年08月03日 04時52分
高架下の店が楽しみだな。やっぱりベイスターズの店だろうな。あと喫茶店欲しいな。欲を言えばベイスターズの中継を観られるファストフード店とかでもいいな。地元にプロ野球チームがあるっていうのは、本当に素晴らしくて幸せなことだと思う。