ラーメン横浜家 金港町店

各線横浜駅のきた東口から徒歩5分ほど、国道1号線沿いに店舗を構えるのが「ラーメン横浜家 金港町店（以下、横浜家）」だ。横浜家の1号店がオープンしたのは1997（平成9）年5月。こちらも開店20年目を迎えるラーメン店だ。
　

「横浜家」に到着
　

黄色い提灯がいい感じ
　

席数は26席。（うちカウンター13席）
　

メニュー。なんかいろいろあるぞ
　

写真入りのメニューが貼られた、にぎやかな券売機

　
お話を聞かせてくれたのは、スタッフの美濃部彰伸（みのべ・あきのぶ）さん。39歳、横浜市旭区出身。勤続15年のベテランラーメン職人だ。
　

顔出しNGのため、仕事をする男の背中をパチリ

　
横浜家はオリエンタル物産株式会社が運営するラーメン店で、今回取材させていただいた金港町店のほかに、南幸店と岡野町店を展開している。閉店してしまったが、かつて横浜駅きた西口の狸小路に出店したのが1号店とのことだ。

美濃部さんの経歴をお伺いすると、「横浜家に来る前もラーメン店勤務で、ラーメン一筋でここまで来ました」とのことで、横浜家以外の家系ラーメンでは「町田商店が好きです」と教えてくれた。

麺は自家製麺で、ここ金港町店の2階が製麺工場になっている。ほかの店舗でもここで作られた麺が使用されているということだ。
　

2階の製麺工場で作られた麺
　

細麺があるのも、替え玉できるのも家系としてはかなりレア

　
スープのレシピは共通だが、仕込みは各店で行っているそうだ。
ラーメンについてのこだわりをお聞きすると、正統派の豚骨醤油味を目指しているとのことで、「油はチー油と背油のブレンドなのでチー油感が少ないと思う」ということだった。

人気メニューをお聞きすると「1番人気はラーメン。次は特製汁なしタンタンメンですね」。横浜家の名物角煮ラーメンは「肉好きにアピールするためのガッツリメニューとして考案しました。人気ですよ」と美濃部さん。

客層については、「場所柄かほとんどが会社員です。そのうち男性が8割、女性が2割くらいの比率ですかね」とのことだった。
　
　
　

実食レポート

各店舗で作られるというスープ
　

スープを丼に投入
　

そこに麺を投入
　

さらに分厚い角煮がドドンと入る
　

「角煮ラーメン」の完成
　

麺をあげてみる
　

角煮の存在感がすごい
　

「にんにくラーメン」の完成
　

一片まるごとのにんにくです

　
それではいただきます！

編・大日方：「角煮ラーメンは肉をがつんと食べたい人向けですね。ただ、角煮のタレがラーメンのスープに移るので好みが分かれるところかも」

編・広瀬：「そうですね。角煮のタレが混ざるので、本来のスープの味が変わってしまって私は好みではありませんでした。ただし、角煮そのものはトロトロで普通においしいですよ！」
　

角煮ラーメンは横浜家の名物ですよねー

　
マーコ氏：「スープは、チー油感・醤油感どちらも中途半端な印象で全体的に味がぼやけている、というのが正直なところ。もう少し味のメリハリが欲しいと個人的には感じました」
　

一片まるごとのニンニクいきまーす！

　
編・広瀬：「一片まるごとのニンニクは、漬物のような生の感じでシャリっとした食感があり、酸味のある味付けです。私としては、刻みニンニクが美味しかった。スープとからめながら食べるのがオススメ！」
　

刻みニンニクはスープにからめて

　
編・大日方：「ニンニク好きなのでおいしく頂きました。ただ、ニンニクの主張がすごいので家系ラーメンらしさは感じないです」

マーコ氏：「メニューはすごく豊富で、さまざまなお客さんの需要に対応してきたのでしょうね。この厳しい“ラーメン超競争時代”の中、20年営業しているのは凄いことです」

実食を終え、今後の夢について伺うと美濃部さんは、「これからもラーメンをますます追求していきたいと思います」と語ってくださった。
　

最後も背中で決め！

　
・鶏油（チーユ）の量　★
・しょうゆ感　★★
・豚骨感　★★
・麺　自家製麺
・ライス100円
　（★=5つが最大）
　
　
　
取材を終えて

両店は、それぞれ違ったアプローチで20年間、多くのお客さんを満足させてきたラーメン店だ。その間、さまざまなラーメンのブームが起こったが、どちらのお店も存続してきた。

「長く続いてきたのには理由がある」そんなことを思った取材だった。


―終わり―
　

取材協力
十五家
住所／横浜市港南区日野南4-1-1
電話／045-847-2317
営業時間／11:15～23:00
定休日／水曜日

ラーメン横浜家 金港町店
住所／横浜市神奈川区金港町6 ホームシティービル１Ｆ
電話／045-441-6191
営業時間／11:00～翌5:00
定休日／無休