創業80年以上の戸塚区で唯一の銭湯「矢部の湯」が閉店するって本当?
ココがキニナル!
矢部の湯が閉店するそうです。銭湯らしい銭湯がまた一つ消えてしまいます。(山下公園のカモメさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
9月30日に惜しまれながらも閉店。閉店理由は、客の減少に燃料不足、経営者の高齢化や時代の移り変わりによる苦情があった
ライター:はまれぽ編集部
矢部の湯に潜入
80年近く戸塚の住民の憩いの場だった「矢部の湯」。
閉店する前に、この地に銭湯があったことを記録にも記憶にも残しておきたい。
そんな思いを伸子さんに伝え、営業開始前の様子を見せてもらった。
入口を入ると、左側は女湯。まずは女湯から見せてもらう
真ん中にテーブルとイスがあり、ゆっくりくつろげそう
赤ちゃん用の着替え台などもある
高い格天井(ごうてんじょう)は開放感ある作り
年代ものの体重計やマッサージチェア
湯舟に入る前に体を洗うことはマナー
壁面はシャワーつき
女湯の壁画は海岸
以前は、富士山の絵だったよう。3年に一度、絵を書き換えているそうで、男湯と女湯を交互に富士山の絵を描いてもらっているとのこと。今年が3年目になり絵を書き換えるタイミングなのだが、閉店のため書き換えは行わなかったそうだ。
お風呂は3つあり、一番左は健康薬用風呂
昭和の趣を感じるシンプルな作りの浴室だった。続いて、男湯を見せていただいた。
脱衣所の中央にロッカーがある
ロッカーの上でシャンプーなどを販売。珍しい光景
左側には大きな鏡
1ヶ月200円で借りられるというレンタルロッカー
こちらのレンタルロッカーは、常連さんがマイシャンプーなどを入れるためのもの。
奥の壁にもロッカーがある
浴室には大きな柱が立っている
男湯もお風呂は3つ。壁画には富士山の絵
壁画は女湯と繋がっていた
矢部の湯の館内を紹介したところで、伸子さんの妹である番頭の中野知子(なかの・ともこ)さんに話を伺った。
めっきり見ることも少なくなった番台
中野さんは「とても寂しく、毎日来てくれる人には申し訳ない気持ちでいっぱいです」と話してくれた。
利用者の声
最後に、矢部の湯を利用した人に話を伺う。
近所にお住まいで、3日に1回矢部の湯に来るという菊池(きくち)さん
閉店の事実は取材日に知ったとのこと。菊池さんは「閉店については、やむを得ないと思います。以前、ご主人が倒れて1ヶ月ぐらいお休みしていた時期もあったので、もしかしたら、閉店してしまうのかなと思っていました」といい、矢部の湯に対しては、「お疲れ様でしたと伝えたいです」と話してくれた。
そのほか、1年ほど前から月1~2回通っているという、年配の男性は「残っててほしいけど、自宅にお風呂がある家も増え、利用する人が減ってきてると思う。しょうがないのかな。時代の流れかもしれないね」と話してくれた。
取材を終えて
時代の移り変わりにより、歴史ある銭湯の存続が難しくなってきていることを目の当たりにした取材だった。時が経つにつれ、過去の産物が貴重になる一方、今と昔が共存できる環境というのは、大切なことなのだと改めて思った。
街中にそびえ立つ煙突
-終わり-
取材協力
矢部の湯(戸塚)
住所/横浜市戸塚区矢部町4
電話/045-881-6954
営業時間/14:00 ~ 23:00 ※入場は閉店30分前まで
定休日/毎週月曜日(祝日含む)
入浴料/大人(中学生以上)470円、中人(小学生)200円、小人(幼児)100円
浜の放浪老人さん
2017年09月22日 03時17分
ここの銭湯への苦情は最近ではなく以前からありました。昔から住んでいる地域住民の方々や役所が煙への改善を求めていても具体的な対策が無かった。廃材利用時の環境対策怠った結果、声が強くなったのが現状です。有害な煙を子供たちに吸わせたい家庭はいませんよ、そういった声が廃業を後押しした。他の銭湯でもやっている事をして地域住民の声を真摯に聞いていれば愛された銭湯になっていたかもしれませんが、自業自得は否めません。そういった部分も取材しないと銭湯の言い分だけでは不公平でしょう。
えみりさぱぱさん
2017年09月20日 07時49分
保土ヶ谷駅そばのは残っていると思いましたが
アナログを再開すべしさん
2017年09月18日 16時01分
この手のnews見るたび思うけど、市がお金を出すとか人を紹介するとかできないかな。あと、代金の高さだね。大人を値下げし、小人をそれ相応に値上げする。大人だけ値上げでは、不公平。昔は中人のお金で、お釣りがきました。都で言うと、敬老入浴パスの枠を広げるのもありだね。大人とか、家族とか・・。工夫すべきでは?。市ー銭湯さんの1案を。