横浜の線路に牛?こどもの国線「うしでんしゃ」に乗ってみた!
ココがキニナル!
こどもの国線に牛電車がお目見えとか!ちびっこが好きそうです!さすがに通勤時間帯以外に運行するのでしょうか?乗ってルポお願いします!(ポスポスさん)
はまれぽ調査結果!
「うしでんしゃ」は、こどもの国線で2020年3月31日まで運行中!運行予定表は東急電鉄公式サイトで公開されており、通勤時間帯にも運行している。
ライター:若林健矢
長津田駅からこどもの国まで乗車
長津田駅を発車した「うしでんしゃ」はすぐに右に大きくカーブし、牛のようにゆっくりと切り通しを抜けていく。こどもの国線は単線で、2両編成の電車が1本の線路を走っている。平日の通勤時間帯は増発されるが、そうでない時間帯は基本的に1つの編成だけが走る。その数、1時間に3往復(片道20分間隔)。今回は休日に訪れたので20分間隔でも空き過ぎず混み過ぎずという感じだったが、やはり平日の方が通勤・通学のために利用者が増える傾向にあるようだ。
長津田駅発車!ちなみに右の車両はいつものカラーリング
「うしでんしゃ」はのんきな顔のまま住宅街に分け入っていく
切り通しを曲がり終えて踏切を越えたら一気に加速!気持ちの良いスピードでまっすぐ住宅街を駆け抜けていく。
切り通しから出現!脱力感ある顔がなんとも愛らしい
のほほんとした顔でぐんぐんスピードを上げていく
そして道路をまたぎ、恩田川を越えると景色が一変!あたり一面が田園風景に様変わりだ!
白黒のモーモー柄が架道橋をわたる!
恩田川の右と左で風景は一変!
この区間はひたすらまっすぐだが、実はゆるやかな下り坂になっている。牧場ではないけれど緑豊かなこの景色に「うしでんしゃ」はこどもの国線の普通の車両よりもはるかに似合っている!
緑豊かな光景にのほほん顔の「牛」・・・最高だ!
右がこどもの国方面。動物と触れ合える牧場へ「牛」がご案内
一面の田んぼ!でも間違いなくここは横浜市だ
ずっと車窓から眺めていたい田園風景だが、踏切を越えたらそれは終わり。
その後電車は左にカーブし、東急電鉄の長津田車両工場を右手に眺め、恩田(おんだ)駅に到着する。ここはこどもの国線唯一の中間駅で、通勤時間帯にはこの駅で上下線の行き違いを行う。
恩田駅。こどもの国線唯一の中間駅
今日は 休日だから「うしでんしゃ」が行ったり来たり。片道20分間隔のペースだ
恩田駅を出た「うしでんしゃ」は、しばらく奈良川(恩田川合流前の名称)と並行し、右に左に曲がりながら住宅街を走る。車窓の左右に住宅が多く見える中、右手には畑も垣間見え、とても生活感にあふれた雰囲気だ。都会の中のローカル線としては、工業地帯のそばを走るJR鶴見線がよく知られているが、それとは違う穏やかさがこどもの国線にはある。
川に沿って右にカーブ。左手の低い山が良い雰囲気
市営バス「奈良橋」バス停付近。山あいの牛さんに見えなくもない?
やがて奈良山公園が車窓左手に見えてきたら「うしでんしゃ」は右に少しカーブ。続いて右手にこどもの国の駐車場が見えたところで、終点のこどもの国駅に到着した。
山の横を減速しながら通過!終点はもうすぐだ
長津田駅からここまではたったの8分ほどで、到着した電車は2分後には折り返してしまう。始発駅の長津田駅から乗ったというのに10分程度で「うしでんしゃ」とお別れしなくてはならないのだ。
それほど短い路線だが、それでもあの見た目のインパクトはバツグン!電車を見かけた子どもたちからも驚きと喜びの声が上がる。「うしでんしゃ」は走り始めてわずかだが、すでに大人気のようだ。
終点のこどもの国駅。三角形の屋根がなかなかオシャレ
1面1線のため休む暇なく牛さんは、そのまま長津田駅へ折り返す
沿線の自然と絡めて「うしでんしゃ」を撮り鉄!
こどもの国線は自然がいっぱい!乗るだけでなく「撮り鉄」にもたまらない写真が撮影できるぞ。
例えば先ほど乗車して通った奈良山公園との風景だが、時間をおいて、日が傾き始めた頃にカメラを向けてみるとちょっと違った雰囲気の1枚が撮れる。
哀愁たっぷり!同じ場所でも、日が傾くと違う雰囲気♪
撮り鉄でもある若林のおすすめはやっぱり、長津田駅~恩田駅間の田園風景!横浜市でありながら都会の喧騒から離れた、ステキな1枚を撮影できるぞ。
夕日と牛さんのシルエット
なお写真撮影は、ほかの人の迷惑にならないようにじゅうぶん注意して行うこと。せっかく素敵な1枚が撮れても、誰かに不快な思いをさせてしまっては台無しだ。
ちなみに若林が「うしでんしゃ」を撮り鉄するために歩いた距離はだいたい14キロメートル。こどもの国線は片道約3~4キロメートルなので、歩くだけで沿線を2往復ほどしたことになる。それなりに疲れたが、牛さんがかわいかったので大満足。
イベントの可能性もあり!
2018年11月30日まで、東急電鉄と雪印こどもの国牧場では、スタンプラリーも行っていた。「なんだ~、終わっちゃってるじゃん!」と肩を落としたそこのあなた、安心してほしい。今後も東急電鉄とこどもの国のタイアップが予定されているらしく、それに合わせて再びイベントが行われる模様だ!
イベント開催時には東急電鉄公式サイトで告知するとのことなので、お楽しみに。
取材を終えて
こどもの国線の「うしでんしゃ」は、東急電鉄が「こどもの国をもっと知ってもらいたい」という思いから、牧場の顔でもある「牛」の姿の電車を登場させたものだった。
銀色の車両に黄色と青のラインで印象深いこどもの国線の電車が、想像以上に牛になり切っていてびっくり。実際に乗ってみたところ、期間限定とはいえ、すでに多くの子どもたちに愛されており、沿線のマスコットになること間違いなし!次はプライベートでのんびりと乗車して楽しみたいなあ。こどもの国でアイスでも食べたいところだ。
ラッピング電車そのものは2020年3月まで運行しているので、「うしでんしゃ」に乗ってこれからもこどもの国線を「楽しモウ」ではないか!
ー終わりー
こどもの国線 ラッピング電車「うしでんしゃ」
期間:2018年10月11日(木)~2020年3月31日(火)
運行:東急電鉄公式サイト内「『うしでんしゃ』運行時刻表」に準ずる
入場料:普通乗車券のみ(追加料金不要)
公式サイト:「うしでんしゃ」運行時刻表→http://tokyu-ushidensya.com
取材協力・写真提供/東京急行電鉄株式会社
ポスポスさん
2018年12月11日 17時29分
取材ありがとうございます。そういえば、西武線にはぐでたま電車が走っているとか!このこどもの国線の牛電車も有名になると良いですね。こどもの国には子どもが小さい頃はもちろんのこと、私自身も子どもの頃よく遊びに来ました。横浜市民憩いの場ですね。牛さんのいる牧場のソフトクリーム、美味しいです。次回子どもの国に行くのはいつだろう?孫とかな‥‥………(笑)