山手にある「自働電話」って何? 港街・横浜のレトロな電話ボックスを巡る
ココがキニナル!
元町のエリスマン邸から山手十番館に行く途中にある、灯台のようなレトロな電話ボックスが気になります!戸塚の図書館前にも似た電話ボックスがあったと思うのですが、何か由来がある?(みきみきさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
電話100年を記念して、1990年に設置された公衆電話。公衆電話が初めて設置された当時は、「自働電話」と呼ばれていた。行政とタイアップしてそれぞれの地域に合わせたデザインで作られている。
ライター:はまれぽ編集部
横浜の街に溶け込んだ電話ボックス
中区は山下町に到着。横浜中華街から日本大通り方面に向かう途中に、もう一つの「自働電話」はあった!
加賀町警察署北の信号機近く
NTT横浜山下ビルの隣に設置
同じく六角形のボックス型だが、山手町のものとは全く雰囲気の異なる外観。
字体も独特
中区役所に問い合わせてみたが、山手町、山下町どちらの電話ボックスについても、設置当時の記録が残っておらず、何をイメージしてデザインされたかは不明。
しかし、白い灯台のような外観は山手町にぴったりだったし、どこか異国情緒ある山下町の電話ボックスも横浜中華街の街に溶け込んでいた。
中はディジタル公衆電話でした
ほかにも、100周年事業ではないが、中区のフレンチレストラン「馬車道十番館」前など、なんて事のない海沿いにもお洒落な電話ボックスが設置されている。馬車道十番館の電話ボックスは明治~大正の時代にかけて使用されていた電話ボックスをどこかから譲ってもらったそう。
馬車道十番館前の電話ボックス
ぷかり桟橋近くの電話ボックス
馬車道駅5番出口の電話ボックス
ワールドポーターズ前の電話ボックス
横浜駅西口の電話ボックス
どれも電話創業100周年記念ではないが、横浜の街をより魅力的に彩ってくれていることに違いはない。これから横浜の街を歩くときには、こういった特徴的な電話ボックスにも目を光らせてみてはいかがだろうか。
取材を終えて
公衆電話から電話をかけることも、電話がかかってくることも滅多になくなった。しかし、大規模災害の際は通話料が無料になるなど、昨今の災害を機に改めて注目されてきた。
これからもこの地に、よりよいコミュニケーションをもたらしてほしい
公衆電話の管理はNTTが行っているため、突然にその場所からなくなってしまう可能性もある。もう少し身近な存在として認識し、たまには電話ボックスから電話をかけてみても面白いかも?
電話100年記念マンホールもあるよ~
ー終わりー
ホトリコさん
2019年02月12日 12時13分
妹が大事にしていた「こえだちゃんのきのおうち」っぽい電話ボックスにびっくり!