横浜市内でゴスペルコンサートが聴ける教会はあるの?
ココがキニナル!
ゴスペルコンサートなどが聴ける教会がありましたら、内容も含め知りたいです。(よしみさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
ゴスペルならば港南シオンキリスト教会がおすすめ。毎年2回、ゴスペルコンサートを開催している!
ライター:松崎 辰彦
演奏者と聴衆が一体になる
(続き)
そして港南シオン聖歌隊。曲目は「驚くばかりの」。一般に“アメージング・グレース”と呼ばれている曲である。
静かな歌唱に、聴衆も耳を傾ける
ベースを持って演奏に参加する野川牧師
次に国友氏が普段指導している川崎&日吉コミュニティークワイヤーの客演。曲目は「Joy to the world medley」と「You're all I need」。エネルギーが爆発する。
磨き抜かれた歌声を披露する
最後は港南ゴスペルクワイア。教会員やゴスペルワークショップ受講生が一体となって歌う。
国友氏の指揮で「Highly exalted」「So good」「God favored me 」を熱唱する。
国友氏の指揮はエネルギッシュ
およそ1時間半のコンサート。すべて教会員や関係者のみで構成された、心温まる手作りコンサートであった。
客席は満員で、演奏者と一体になって手を叩く。国友氏いわく「寒いヨーロッパは室内の音楽文化です。演奏者と聞き手に分かれ、演奏者は一段高いところから演奏する。クラシックコンサートのようなスタイルが一般的です。
一方、暑いアフリカは屋外の文化です。演奏者と聴衆には垣根がなく、演奏者と聴衆が一体となってしまうんです。そして現代社会では、多くの人々がこの一体感を求めているのではないかと思います」
もとはタイヤショップだった建物を、会員が自分たちで改装し作り上げたという港南シオンキリスト教会。天井も低く、音響などいいわけがないが、歌声の持つエネルギーに圧倒された。
かつてタイヤショップだった聖堂。天井も低く、階段もむき出しである
そもそもゴスペルの魅力とは何か?
「ゴスペルの魅力とは……ダイレクトに神様につながるということです。心の底から叫ぶことで、みんなと共に神様と繋がりを持つ経験ができることです」
自らは敬虔なクリスチャンである国友氏は言う。
宗教というと警戒する人も多いが、実は日本のゴスペルクワイアのメンバーのほとんどはクリスチャンではないという。信仰があるわけではなく、純粋に歌うことの喜びを求めて参加する人がほとんどだとか。宗教内の学びや意味をカルチャーの中で捉える(文化的意味体系)、これが伝統的宗教の新しい側面なんです、と国友氏も強調する。
これから日本でもさらに人気が出そうなゴスペル。
教会での手作りコンサートに足を運んで、その熱気を感じてほしい。
最後は記念撮影
取材を終えて
ヨーロッパ経由のお行儀のいいキリスト教しか知らない人は、ゴスペルコンサートの熱気を体験すると、同じキリスト教とは思えないかもしれない。しかし、虐げられた人々が希望を失うことなく、明日を信じて生きてきた証がゴスペルなのである。
きれいごとではない魂の叫びが、そこにはある。
宗教という枠組にとらわれず、生きていることの喜びを確認したい方にも、ゴスペルは何かをもたらしてくれるだろう。
力強い歌声に、翻弄されてみてはいかがだろうか。
―終わり―
Yoshihiro Kunitomo’s Site(国友氏のサイト)
http://www.yk-institute.com/index.html
港南シオンキリスト教会
〒234-0054 神奈川県横浜市港南区港南台4-39-3
TEL.&FAX 045-831-9345
http://www.geocities.jp/kohnanzionchrist/