9年ぶりに横浜にやってきた!木下大サーカスで活躍中の団員はどれだけすごい?
ココがキニナル!
木下大サーカスの取材をお願いします!(恋はタマネギさん/秋沙さん/江戸川さん/タッカーさん/あずきさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
目隠しをしても空中ブランコができるほど磨かれた技を持ち、どんな環境でも自然と人を「楽しませよう」と工夫をしている団員が集結していた!
ライター:はまれぽ編集部
木下、空中ブランコ成功なるか!?
1661人の3322個の眼に見守られながら、13mのはしごをのぼる。途中、二度下を見たが、観客席の人々は・・・1㎝ほどの豆つぶサイズに見えた。練習の時の余裕など一瞬にして消え去り、緊張と恐怖で全身が震え始めた。お、降りたい・・・! 誰か助けて・・・。
何とかはしごをのぼりきったものの、待機している台の上では柱にしがみついているだけで精一杯だった。
怖い。怖すぎる! 胃の下のあたりがすうすうしてきた。すぐ目の前で団員さんが演技をしているのだが、違う世界の住人のように見える。
そうこうしているうちに、「準備をしてください」と団員さんに声をかけられ、台の上にのぼる。
チャンスは1度きり、実はこの時の記憶があまりない
「はい!」と団員さんに背中を押される。「さようなら(?)」と心中でこの世に別れを告げ、宙へ出ていく木下。
無理、無理、無理!(心の声)
無理、無理、無理! だめだめだめ(心の声)
ぐんぐん目の前に迫る光景と、今まで感じたことのないスピード感覚でほぼ失神状態に。反対側のブランコで待ち受ける団員さんをめがけて飛び移らなくてはならないので、「手を離さなくては」と思ったが、それどころではない。わらをもすがる思いで撞木にしがみついていた。
撞木から手が放せない。(ぎゃあ、と叫んでいる)
・・・失敗に終わった。「空中ブランコ」ではなく「ぶら下がり健康法」を観客の前で披露するという何とも情けない結果に。
ワイヤーで吊られたままスポットライトを浴び、ネットまで下ろされる
司会の方のあたたかいはげましのお言葉と観客の方々の拍手で見送られた。
挑戦はあっけなく終了。あわよくばサーカスに入団できるかもしれない、などと青写真を描いていた、あの余裕は何だったのだろうか・・・。素人が少し練習したからといって、できる技ではないということを痛いほど思い知り、「成功できるかも」などと甘い考えを抱いていたことを猛反省する。
まだ震えの残る体で呆然としながら舞台袖から演技を見る。あの、高さとスピードの中、リズムを合わせて相手に飛び移れるようになるにはどれほどの訓練と技術が必要なのだろうか。
まるでトビウオのような跳躍
目隠ししても飛ぶことができる
これにて本日の舞台は終了。楽しかった時間はあっという間に終わり、エンディングを迎えた。
挑戦を失敗した木下を気遣ってくれたのか、ピエロのジェシーはじめ、団員が口々に「エンディングも一緒に出ましょう!」と声をかけてくれた。
ピエロのジェシーに手を引かれ、舞台中央で団員と一緒にダンスを踊らせてもらった
ジェシーの「今日の舞台の一員だから」というあたたかい言葉に、思わず涙が出そうになった。
現在活躍中の団員に話を聞いてみた!
公演後、気を取り直し「スーパーキャッツ」の跳び箱ショーや、「夢のダブル空中ブランコショー」に出演していた岡田さんにお話を伺った。
サーカス歴5年目の岡田良さん
岡田さんは幼少の頃から器械体操をやっていて、進路を決める際にお父さんの勧めで入団テストを受け、見事合格。団員の中には「木下大サーカスに入り、昔から続いている“七丁椅子の妙技”がやりたい」などの念願をかなえるため入団する人も多く「運がよかった」と思っているそう。
「休みの日にはバスケットボールをしたり夏には海に行ったり、アクティブに過ごすことが多いですね。体を動かすことが大好きです」
舞台の上でやりたいことがたくさんある、と目を輝かせていた
「これからもっと上達したい技は空中ブランコです」という岡田さん。高いところは怖くないのですか? と聞くと「はじめは怖かったですね。今でも怖いと思うことがあります」と意外な返事が返ってきた。
「ショーに出演するゾウのフンで足を滑らせて転んでしまった、なんていうハプニングもありますよ」とざっくばらんに話してくださる岡田さん。
ステージの上では超人的な技を繰り出すスーパーマンのようだが、舞台を降り、向かい合って話をしていると、とても親しみやすく、身近な存在に感じる。自然と「楽しい」気持ちにさせてくれる、そんな「技」のコツを岡田さんは体得しているのかもしれない。
取材を終えて
空中ブランコのショーに出演されていた服部さんに話しかけると、「今日はコンタクトレンズを入れていないので、目の前がはっきり見えなかったんですよ」と驚きの発言をされていた。公演中は、1日2回の舞台の後も毎日練習をするとのこと。技が、呼吸をするように自然に体に染み付いているのだろう。
編集長・・・失敗しました、教えてくれた服部さん、ごめんなさい
まるで違う人間のように宙を舞う、ブランコの技を身につけるためには、高度な体操技術と地道な訓練の時間が必要だった。それだけではなく、「人に楽しんでほしい」という明るい心がショーをより一層華やかなものにしているのだ、と実感した取材だった。
「団員募集中」のお知らせを見てリベンジしようとしたが、年齢が「資格外」だった・・・
―終わり―
◆木下大サーカス
横浜市中区本町6-67-1
JR桜木町駅前・東200m 特設会場
http://www.kinoshita-circus.co.jp/htmls/sche/sche-01.htm
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CUBANPARCOさん
2013年04月19日 19時40分
つい先日木下サーカスを見て、とても感動したので、この記事を見つけて楽しみに読んだのですが、記者の体験記事ですか?見終わっ後、舞台裏やサーカス団員さん、動物達の事がとても知りたくなっていた所でしたので、その辺りの事を詳しく知ることが出来るだろうと期待して読んだのに…記者の空中ブランコ体験記の他は、見に行った人と同じ目線でしか書かれていないですし。一緒に行った友人にこの記事見せよう!!と思ったのに残念でなりません。
ushinさん
2013年03月19日 15時18分
うちも母方が木下なんで「木下大サーカス」と云えば結構気になる存在だが、たしか子供の頃に連れて行って貰ったような気がするそれ一回だけw ところで、画像のなかに一枚「けっこう仮面」が混じっているような気がする。通信エラーで混信したのかな? :-P
とうさんさん
2013年03月18日 16時41分
40年か45年位前に親戚の叔母さんに連れて行ってもらった。 なんか楽しかった記憶が。 生涯唯一のサーカス見物だった。