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横浜市の歴史ある老舗そば屋さんはどんなところがある?

ココがキニナル!

新そばの季節なので、歴史あるお蕎麦屋さんが知りたいです(wiskunさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

元町にある蕎麦(そば)の老舗「横浜元町一茶庵」、阪東橋の「三吉橋小嶋屋」、関内の「利久庵」を紹介。どこも店主の蕎麦への情熱が伝わる名店だ。

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ライター:梓 朱里

横浜関内の蕎麦の名店「利久庵」

昭和を感じさせる老舗の洋食店や、世界各国の料理店が揃うのが関内エリアの特徴だが、その駅前の飲食店が立ち並ぶ一角に、創業1947(昭和22)年の名店「利久庵」がある。日本情緒豊かな建物のデザインで、道行く人の目を止める。
 


おしゃれな建物の中で目を引く一見古風なデザイン


「蕎麦づくりで大切なのは、木鉢でもむ“手もみ作業”と、蕎麦のくくり、こねる作業です」と開口一番、教えてくれたのが2代目の出川慶太郎氏。

蕎麦は時間が経つにつれ鮮度を失い味が変わるため、短時間で打たなければならない。「それが蕎麦打ちの技術です」と熱心に語る。
 


出川慶太郎さん。タレント出川哲朗さんのご親戚として話題になることも


店内は、140席と広く、個室が6席、全体に落ち着いた風情の店内には、年配の客が目立つ。店で食べていた50代の主婦は、「横浜の蕎麦屋さんでいつも来るのはこの店です。なんといってもおいしいのが季節蕎麦。それに炊き込みご飯です」と教えてくれた。
 


情緒あふれる、昭和を思わせる雰囲気の店内


この店の蕎麦は、「ざる」「つけ天」「つけとろ」が定番メニュー。ほかに季節で変わる「変わり蕎麦」や「鰊(にしん)そば」。

特に「鰊(にしん)蕎麦」は人気商品のひとつだ。とぎ汁に二晩、番茶に一晩漬け、空蒸しに一晩、酒と黒砂糖、醤油で煮込んで一晩、煮詰めるのに一晩と、六日間、手間暇かけて作ったものをかけ蕎麦の上に乗せる。深い味わいが口いっぱいに広がる絶品だ。

さらに、この店に訪れる客の楽しみがもうひとつ。それは、小さなかわいい季節の炊き込みご飯を300円で提供していること。これが実においしい。1月から小豆ごはん、梅ごはん、タケノコごはん、桜ごはん、エンドウ豆ごはん、栗ごはんと続く。

懐石料理は、お茶事の料理を基本としている。「お茶の心と蕎麦の心は同じ」という発想が、「利久庵」の屋号につながったとか。

「当店は、横浜の人たちに喜んでいただけるよう、常に変化をつけて、蕎麦文化をもっと高めていくよう工夫しています」と出川氏。「蕎麦の店というとどうしても年配の、それもご婦人の方むけというイメージが強い。もっと若い人に喜んでもらう物作りをしないといけないと思う」と蕎麦文化に対する思いを語る。

菜の花やリンゴ、カボチャや根菜類などの乗る「春菜そば」を食して、改めてその思いを実感した。「若い女性を取り込むことが蕎麦発展に不可欠」と語る同氏の、ヘルシーな蕎麦作りのチャレンジだ。
 


彩り豊かで見た目にも華やかな春菜そば(1280円)


丁寧に愛情を込めて、もんで作られた利久庵の蕎麦の数々。どれも安定した人気を集めている秘密がわかったような気がした。



取材を終えて

三店ともその歴史は奥深いものがある。現在に至るまで、大変な苦労と蕎麦に対する燃えるような情熱があったのだろう。

三軒の店主が共通して語ってくれたのは、蕎麦打ちの大切さと、横浜市民に喜んでもらう蕎麦作りの姿勢。この二つが生きている限り、日本の伝統の蕎麦が横浜で息づいていくのは間違いないとの確信を得た。


―終わり―


横浜元町一茶庵
所在地/横浜市中区元町1-40
電話/045-664-6651
営業時間/11:30~20:30
定休日/月曜、第2・4火曜

三吉橋小嶋屋
所在地/横浜市南区中村町3-188-9
電話/045-261-0391
営業時間/11:30~15:30、17:00~20:00
定休日/月曜

利久庵
所在地/横浜市中区真砂町2-17
電話/045-641-3035
営業時間/11:00~20:30
定休日/日曜

 

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  • 過去記事の使い回しが多い気がしますが、それ自体を批判するつもりはありません。しかし、例えば、ここのトップにある横浜元町一茶庵は既に閉店しています。読者をミスリードするような内容は修正して出すべきでしょう。

  • 出嶋屋は?

  • まだまだありますよね。ほら、アノ店とか。第2弾、第3弾と、取材続行を期待します。

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