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菊名駅近くの住宅街にあるロータリーができた経緯は?

ココがキニナル!

菊名の駅裏側に使われていないロータリーのような場所があります。どのような経緯でこんな道路になったのでしょうか?(Ichiさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

東急東横線開通をきっかけに、大正末期から昭和初期に造られた。あの場所が駅前になるはずだった説と街づくりの一環として造られた説が飛び出した!

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ライター:田中 大輔

放射状の街並みは東急の得意技!?



では、路線の開業が先だったとすると、なぜロータリーができたのか。
平井さんは、同じ東急が開発した日吉駅周辺や田園調布駅周辺に着目し、「造成地の開発の中で、放射状に道を造って区分けしていくという共通点がある」と話す。
 


日吉駅前は扇形に道路が伸びている


田園調布駅には半円型のロータリーがあり、日吉駅前はロータリーはないが同じく半円型の駅前から、放射状に道路が伸びている。

平井さんから「季刊誌『横濱』にそれについての記事がある」と教えてもらえたので、日吉の街づくりの歴史を紹介している季刊誌「横濱」39号の内容に目を移そう。
記事では、東急電鉄の母体となった田園都市株式会社の創設者・渋沢栄一氏の四男・秀雄氏の著書からの引用を掲載している。
 


中央図書館に行って、さらに資料を探す


かいつまんで内容を説明すると、サンフランシスコ郊外で見たあのスタイルの街並みが気に入ったというのが始まりで、あの形は住人が最短距離で駅までを歩けるメリットを挙げ、それがなにより便利なことだ、としている。

このことからも分かるように、東急の宅地開発のひとつのパターンとしてある形のようで、その考え方が椿が丘の街づくりにも応用されたと見るのが自然じゃないだろうか。

しかし、日吉などの放射状の街づくりは駅を中心とした街づくりなわけで、そこだけを見ると踏切辺りに駅ができる予定だったという説が信憑性を増すようにも感じてしまう。
とはいえ、平井さんは「街づくりの一環としてあの方法をとっただけなのかもしれません」と話す。
 


そう簡単には答えは出ない。さらなる調査が必要か!?


駅の建設予定と宅地開発の後先に関する決定的な証拠は今回の取材では見つかっておらず、その部分についての答えを出すことは今のところはできないのである。



悔しいので調査続行!



なんにせよ、東横線が開通したことがきっかけで、あの辺りが開発されたことは間違いない。その中であのロータリーも造られたと考えて差し支えがないようだ。

駅前になる予定だったから造られたのか、街づくりの一環として設置されたものなのか。
その謎のすべてを解き明かすことはできなかったが、大正末期から昭和初期に造られた歴史あるものであることは分かった。
 


できた時期は分かったものの、謎が残ってしまった


今後もさらなる調査を続け、モヤっとした部分をなんとかクリアにしていきたい。なにか分かればお知らせする予定なので続報を待ってほしい。
また、読者の中に情報をお持ちの方がいれば、ぜひ編集部までご一報をいただけるとありがたい。


―終わり―
 

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  • 本文中「椿が丘」とあるが「錦が丘」の間違いではないか。ところでこのロータリーの西の方からから踏切を挟んで反対側までかつて水路があったようです。道路や街路樹も特徴的で、ロータリー、水路と、なにか関係がありそうで興味深いです。

  • 私にとってこのロータリーの思い出は、平和台幼児園の遠足の際、バスの発着場所だったことです。私は1970年代後半に園児でした。ドリームランドに行きましたね。懐かしい思い出です。

  • 日吉駅と田園調布は似ていると思っていましたがそういうことだったんですね。i16さんの仰るとおり、西口ロータリーもあったので東急の思惑が伺えます。昭和3年の地図を見る限り、あのロータリーの意味がなんとなくわかりました。http://www.city.yokohama.jp/me/machi/kikaku/cityplan/gis/map/014.html

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