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横浜にある陸上自衛隊の駐屯地や米軍基地で食べられる「軍隊メニュー」について教えて!

ココがキニナル!

横須賀には海軍カレーやネイビーバーガーなど自衛隊・米軍に関する食べ物はありますか?(ほっけさん)陸上自衛隊横浜駐屯地がキニナリます(ヤングさん、ホトリコさん、いちやんさん)

はまれぽ調査結果!

陸上自衛隊横浜駐屯地では横浜の名物献立を作り、一般人でも食べられる企画を設けている。また瀬谷のバーDeepが米軍関係者に人気だった

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ライター:小方 サダオ

横浜の米軍通信施設の関係者が通ったバーを瀬谷に発見



横浜市内で米軍関係者と接点がある町として、瀬谷区が挙げられる。瀬谷区には2004(平成16)年に返還が合意され、2015年6月に返還されることが決まった「上瀬谷通信施設」がある。
 


上瀬谷通信施設のゲート
 


海軍道路


厚木基地に近いこともあり、区内で米軍関係者の集まるお店を探していたところ、海軍道路沿いに、レストランバー「Deep(ディープ)」を発見した。
 


海軍道路沿いにある
 


レストランバー・Deep


オーナーの岩崎さんに、まずは米軍関係者のことについて話を伺った。
 


オーナーの岩崎さん(左)とスタッフの朝倉さん


「この地で生まれ育った私には、米軍基地の存在は身近でした。子どものころから、春になれば通信基地では海軍道路での桜祭りや親善祭りなどが行われ、とても楽しみにしていました。この店は17年ほど前にオープン。オープンしてから12年ほどは、毎日一組以上は必ず米軍関係のお客が来ていました。瀬谷の通信基地や厚木基地に近いことで上瀬谷区に住居を持つ人も多いため、両施設の関係者が多く利用していたのです」
 


店内での米軍関係者のスナップ写真
 

数年で異動になるため、お客の移り変わりが激しいという


「しかし5年位前から、沖縄での酒を飲んでの暴行事件などをきっかけに全国的に基地関係者への飲酒に関する規則が厳しくなってから利用する人が少なくなり、さらに通信施設が閉鎖になってからは、あまり米軍関係者は来なくなってしまいました」
 


瀬谷区に住む米軍関係者が多かったという


「常連客の米軍関係者の人には、基地内で開かれるクリスマスパーティーやゴルフ大会に招待してもらいました。米軍関係者は3~4年で異動になることが多く、せっかく常連客になってくれても、ほかの基地に移る場合が多いです。以前も厚木基地の勤務からドイツの基地に移動になり、6~7年ぶりに厚木基地に戻ってきた常連客が、久しぶりに店に顔を出しに来てくれました」
 


上瀬谷通信施設の入り口


「全国では米軍関係者の粗暴が問題になることがありますが、厚木基地や通信基地などの隊員は空軍のエリートで年配であることもあり紳士的な人が多く、問題を起こすことはまずありません」と答えてくれた。

たしかに一部が起こした不祥事の責任が米軍関係者全体に影響するのは、納得がいかない気がする。



ダーツのプロである岩崎オーナー

ところで岩崎店長は、大会で何回も優勝したこともあるダーツの達人であるという。ダーツのコツについて伺った。

「ダーツは15~6年前から始めて、5~6年ぐらい前までは本格的にプレイしていました。米軍関係者のお客もダーツが好きな人が多く、よく教えてあげていました。コツはダーツを投げたあと飛ばしたい方向に手の位置を維持し、伸ばすようにすることです。よく手を下げる人がいますが、それではダーツは下の方向に飛んで行ってしまいます。紙飛行機を飛ばす時、離した手を伸ばすようにしますが、それと同じ要領です」とのこと。
 


ダーツを構える岩崎オーナー
 

狙った方法に向かって腕を伸ばす
 

獲得したトロフィーの数々
 

ダーツのトーナメントの日程表


またお店の雰囲気に関して伺うと、

「店内の様式は和洋のミディアムテイストです。店内にはヒップホップやレゲエのミュージックビデオを流しています。またカラオケも歌え、米兵もよく利用していました。店名の 『Deep』は、お客との深い付き合いがしたいとの思いからです」と答えてくれた。

常連客の誕生日にはお祝いをし、20代から50代まで利用客の幅が広いのも、「お客との深い付き合い」を目指すオーナーの思いのあらわれなのだろう。
 


内装は和洋折衷のテイスト
 

シックで落ち着いた雰囲気の中にダーツマシンが目を引く
 

店内のカラオケ
 

常連客の誕生日が書かれたボード




Deepおすすめのメニューをいただく!



続いて米軍関係者のお客にも人気があったであろう、おすすめのメニューをいただくことにした。

メニューについて岩崎オーナーは、
「おすすめは、牛肉のガーリックプレートやタコライスと肉を餃子の皮で包んだ、タコライスの包み揚げです。また和風のテイストを入れるのを特徴にしているメニューも多いです。例えば生姜焼き定食や和風オムライスではカツオだしの和風に仕上げています。さらに季節になれば、サンマやなべ料理もメニューに並びます」と答えてくれた。
 


ディープのメニュー


スタッフの朝倉さんが、まずはガーリックステーキプレート(900円)をテーブルの上に乗せてくれた。
 


牛肉のガーリックプレート


リブフィンガーの中落ちの牛肉を、特製ソースにつけていただくと、ガーリックベースの甘辛さがクセになりそうだ。そこで数種類の野菜の混じったベビーリーフを口に入れると、さわやかなアクセントになり、面白い。

つづいてDeepライスと名づけられた、和風オムライスをいただくことに。
 


人気の和風オムライス・Deepライス(800円)


卵の焼き方が特徴的だ。一部は半熟のままスープ状にしてお皿に載せ、その上に卵に包まれたオムライスが載る。それにより焼き卵と半熟卵の両方のテイストが味わえる。この食感がいい。またカツオだしの味が口に広がると、“和風オムライス”を実感できる。

ところでこの町の周辺で生まれ育った岩崎さんのお父さんは、なんと3回も米軍の航空機が墜落するのを目撃する、という稀有(けう)な体験をしている。そのことについて伺った。
 


岩崎オーナーのお父さん


「一度目は50年前、戸塚小学校に通っていた時だよ。米軍のジェット戦闘機が落ち、ドーンという音とともに煙が上がるのを見たんだ。2度目は中瀬谷中学校に通っていた時で、中学校から300メートルくらいの距離に米軍のジェット戦闘機が落ちて、ボン、という音がしてパラシュートが開いてパイロットが降下してくるのも見たよ。3度目は緑区に住んでいた時、ガーッという異常な航空機のエンジン音を聞いて外に出ると、建設中の住宅地に航空機が落ちてゆくのを見た。この事故では母子など数名が亡くなったそうだよ」とのこと。

そんな米軍の事故による危険を身近に感じながらも、彼は米軍の基地があることに肯定的だという。

「結局米軍は自分たちを守ってくれているんだよ。基地周辺で労働組合なんかがプラカードを持って反対運動したって、しょうがないよ」とのこと。

Deepは内装もメニューも和洋折衷であることが印象的だった。それが日本人も外国人もひきつける独自の奥深い魅力を放っているのかもしれない。



取材を終えて



一般人からすると、自衛隊員や米軍関係者は特別な人達というイメージを持ちやすいかもしれない。しかし有事や災害時に我々を守ってくれる存在であるのだ。災害の多い昨今では、そのことを実感する人も多いことだろう。駐屯地での体験喫食などをきっかけにしてそのことを身近に感じてみるのもよいのではないだろうか。


―終わり―
 
レシピの公開も行っている、横浜駐屯地のホームページ
http://www.mod.go.jp/gsdf/yokohama/index.html
 

この記事どうだった?

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  • 小学生の夏休みの時に少年剣道クラブの合宿で武山駐屯地に泊まったことがあります。何となくそんなことを思い出しました。

  • 他の駐屯地も美味しいんですが・・・

  • 以前にキニナルで投稿した内容と違うと判断されたのかな?知りたかった横浜駐屯地の情報は個人的にはこれで充分でした。小さな基地だからそんなに訓練していない代わりに筋トレばかりしているのかと思っていたら、その辺は本業に忠実だったんですね。食堂の食べ物も意外と庶民的で、まさかサンマーメンまであるなんて、これからも横浜で地元グルメでスタミナつけて、陸上自衛隊の隊員さんやスタッフさんたちには頑張って欲しいのですね。 

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