計画決定から45年、JR大船駅東口の再開発事業の現状は?
ココがキニナル!
大船駅前の交番前に大船再開発完成予想図がある。しかし全く進行していない様子。また笠間口周辺にビルが建つという噂も/駅前にバスロータリーや高層マンション建設予定らしい(浜っ子五代目さん/こうめさん)
はまれぽ調査結果!
1972年に都市計画決定がされた大船駅東口第一種市街地再開発事業は、建築工事費の高騰などの影響で延期し、現在は事業費の見直しを図っている
ライター:小方 サダオ
周辺住民が語る大船駅再開発(つづき)
さらにある和菓子店の店主は「再開発はやってほしくないね。大船駅前の再開発は1975(昭和50)年ごろから反対しているよ。鎌倉市は上大岡駅前のような、3階まで商店でその上は住居の複合ビルをイメージしているんだよ。もしビルが出来ても、チェーン店がメインになったら、どこの駅前に行っても金太郎飴みたいに変わらなくて面白くないよ」
戸塚駅前にあった商店街は活気があったという
「またルミネウィングは年に2回くらいしか休みがないように、ビルに入るとほぼ365日働かないといけない。チェーン店のように人まかせにできてローテーションで働ける形態ならいいけれど、当店の場合は社長の自分がずっといないといけないだろうし、年齢も若くないから、そんな仕事漬けの生活はできないよ。商店街は平日でも買い物客でにぎわっているし、今は不景気だけど、地道に働いて夢を見ない方がいいよ」ということだった。
平日でも買い物客でにぎわう商店街
呼び込みが印象的な青果店
青果店の大船市場
ここまで年配の方を中心に話を聞いて来たので、若い人たちの話にも耳を傾けた。
若い人の意見は
スポーツ関連のお店の店員は「再開発のイメージ図は初めて見ましたが、“横浜っぽい” 感じの駅前になりそうですね。私は山があり、自然が残る大船の環境が好きでジョギングしたりします。鎌倉も近いし、のんびりして落ち着いた雰囲気がありますからね。また、大船の商店街の雰囲気もいいですね」
大船駅は鎌倉や湘南にアクセスが良い
また30歳前後の男性の店長に話を伺うと「再開発事業といえば、トツカーナが浮かびますが、雑然としながらも親しまれていた商店街がなくなったというのは、記憶も新しいので、明らかにその場に馴染んでいません。しかし何年か経てば、今と状況が変わり、次第に商業施設が馴染んでくるのではないでしょうか」とのことだった。
商店街の鮮魚店
「再開発ビルに魅力的なお店が来れば集客効果があるのでは」と伺うと「その程度の店舗数や規模では中途半端です。“みなとみらい地区”ぐらいのものを作る勢いじゃないと、ほかの場所と差別化できるものにならないと思います」という。
再開発事業としては規模が中途半端だという
さらに専門学校の若い事務員の女性に伺うと「再開発ビルができれば、若い人が集まって来やすいでしょう。近くには鎌倉女子大があり、若い女性の人気のスポットになるかもしれません。商店街の雰囲気はいいと思いますが、商店街の良さを残しながら再開発すれば問題ないのではないでしょうか」とのことだった。
鎌倉女子大学
若い人たちの中にも、年配者と同様に商店街の雰囲気に魅力を感じている人が多いようだった。
では、再開発事業の現状はどのようになっているのだろうか。関係者に話を伺うことにした。
再開発事業はスケジュールの見直し中
再開発事務所の鎌倉市拠点整備部再開発課の担当者によると「当初の予定では第2地区の事業化を進めるにあたり、2016(平成28)年に権利者の土地と建物を開発前後で価値を照らし合わせる『権利変換』について検討する時期になっていました」
「しかし、2011(平成23)年の東日本大震災の復興、東京オリンピック・パラリンピックなどの影響により建築工事費が高騰し、2014(平成26)年から事業は延期。そして『大船駅東口第2地区第一種市街地再開発事業化原案』に基づき都市計画変更の手続きを進めていたものの、2016(平成28)年3月に都市計画手続中止との結論に至りました。現在は、工事費高騰の中でも事業が進められるように、日程と事業費削減などのスケジュールの見直しを図っています」とお話しいただいた。
「大船駅東口第一種市街地再開発事業は、第1地区の事業完了後、第2地区の事業費は工事費の高騰前で約270億円になっていました」とのこと。
第2地区事業に関してはスケジュールの見直しが図られている
また、周辺住民の話にあった「以前より土地の価値が下がっているため権利交換の際に交換できる土地が少なくなる」ことに関しての対応策について伺うと 「その時の地価に見合った等価の交換になるため、特別な対策はありません」と答えてくれた。
最後に、投稿にある大船駅前の交番前にあったという「大船再開発完成予想図」に関して伺うと「案内板に関しては現時点ではありません。以前の案内板の所在の有無については分かりませんが、もし以前にあったのであれば、大船駅東口第2地区第一種市街地再開発事業化原案の変更があった際に取り外された可能性はあります」とのこと。
取材を終えて
大船駅前の再開発はどのようになっていくのだろうか。商店街の人たちからは、再開発ビルのイメージ図を見て、“横浜っぽい”と表現する人が少なくなかった。「鎌倉市の対応は遅い」との意見もあったが、“鎌倉っぽい”個性的な再開発事業となることを期待したい。
商店街にある時代を感じる飲食店
―終わり―
ネオほっけさん
2017年02月15日 20時48分
大船はイイトコだと思うけど、ルミネウィング郵便局長がクソクソクソクソクソだから住みたくない
マッサンさん
2017年02月14日 12時20分
>詮議いたすさん、「鎌倉シネマワールド」存じあげております。その以前は「松竹大船撮影所」でしたね。わたくしは鎌倉LOVE❤️です。
詮議いたすさん
2017年02月14日 11時29分
それにしても、戸塚がディスられすぎ(藁) 横浜市の再開発担当者が見たら、今後取材拒否されるかもよ?www