チームに貢献を！

プロ野球・横浜DeNAベイスターズは今シーズン日本一に輝いた福岡ソフトバンクホークスから岡島秀樹（おかじま・ひでき）投手を獲得。18日（木）に横浜市内の球団事務所で入団会見が行われた。

会見で岡島投手は「野球をできる喜びをかみしめて、チームに貢献できれば」と新天地での決意を語った。1年契約で、年棒は6000万円プラス出来高払い（金額は推定）。背番号は「21」。
　

晴れやかな表情で入団会見を行った岡島投手

　
岡島投手は1993（平成5）年、読売ジャイアンツからドラフト3位指名を受けて入団。その後、北海道日本ハムファイターズ、大リーグのボストン・レッドソックスなどを経て2012（平成24）年に福岡ソフトバンクホークスに入団。レッドソックス時代の2007（平成19）年には世界一も経験した。

2013（平成25）年は再び大リーグ、オークランド・アスレチックスでプレーしたが、自由契約になり、今季ソフトバンクに復帰。

シーズンに入ると4勝4敗、防御率2.11の好成績で日本一に貢献したが、若返りを図るチームの方針から、来季39歳となる岡島投手は、再び自由契約となった。

会見に同席した高田繁（たかだ・しげる）GMは「十何年もコンスタントに50試合近く投げてくれる。来季、チームの大事なところで、今年以上に投げてほしい」と評価。
　

「大きな戦力」と高田GM

　
チームと中畑清（なかはた・きよし）監督の印象を聞かれた岡島投手は「若くて勢いがある。それを監督が中心に引っ張っている」と話し「1年けがなく投げられれば、チームに貢献できる」と語った。
自由契約の要因となった年齢についても「（自分が投げる）ボールを見てもらえれば分かる」と自信をのぞかせた。
　

「1試合1試合積み重ねてチームに貢献したい」と岡島投手

　
チームにはジャイアンツ時代の同僚である高橋尚成（たかはし・ひさのり）投手や林昌範（はやし・まさのり）投手がいるが「ヒサ（＝高橋投手）とは同い年。彼が先発で投げた時はしっかり抑えたい」と“同級生リレー”に意欲を見せた。

10年ぶりのセ・リーグ復帰で、対戦したいチームには古巣・ジャイアンツを指名。「ジャイアンツをやっつけないと上には行けない」と闘志を燃やす。対戦したい打者は阿部慎之助（あべ・しんのすけ）選手、高橋由伸（たかはし・よしのぶ）選手を挙げ「一緒に戦ってきた仲間を抑えたい」と意気込みを語った。
　

真新しいユニホームに身を包んで意欲十分！
　

取材を終えて

今シーズンは健闘しながらも2年連続の5位に終わった横浜DeNAベイスターズ。
先日は「キューバの至宝」ユリエスキ・グリエル選手の残留がほぼ決定的との報道もあった。元・巨人の開幕投手、東野峻（とうの・しゅん）投手を獲得、新入団選手も期待が高く、戦力は充実しつつある。

悲願のクライマックスシリーズ出場、その先にある1998（平成10）年以来のリーグ優勝・日本一へ期待が膨らむばかりだ。


―終わり―