みんな知ってた? 横浜の動物園で暮らす動物たちの不思議 ~キリンの歩き方~
ココがキニナル!
横浜市内にある3つの動物園で会える、さまざまな動物たちの意外と知らない不思議をお届け!
ライター:田中 大輔
横浜市にある「よこはま動物園ズーラシア」、「野毛山動物園」、「金沢動物園」の3つの動物園。この企画では、それぞれの動物園で見ることができる動物たちの、意外と知られていないちょっと不思議な生態に関するマメ知識をお届けします。
キリンとお相撲さんの共通点は?
お相撲さんというのは右手と右足を一緒に出す。まぁ、取り組み中にはズレることもあるが、基本の動きはそうなっている。
と言っても、きょうの話題はお相撲さんではない。動物園にいないし。
「四足の動物の歩き方は?」と聞かれたら、右前脚と一緒に左後ろ脚が出る歩き方を想像する人が多いんじゃないだろうか。実際にそれが基本的な歩き方とされていて、割り合いとしては多いようだ。
でも、中にはお相撲さんのように右前脚と右後ろ脚を一緒に出す動物もいる。その代表選手が、横浜の3動物園すべてにいる唯一の動物、キリンだ。
今回会いに行ったのは野毛山動物園の「そら」くん
その大きさに圧倒され思わず見上げてしまうことの多いキリンだが、足元に視線を降ろしてみると、それがよく分かる。
こんな感じで同じ側の前後の足を一緒に出す歩き方
この、同じ側の前脚と後ろ脚を同時に出す歩き方を「側対歩(そくたいほ)」という。ちなみに、前と後ろで逆側の脚を出すのは「斜対歩(しゃたいほ)」だ。
なぜ、キリンがこの歩き方になったのかについては、エネルギー効率がいいとか、バランスが取りやすいとか、精度の高さは別にしていろいろな話が飛び交ってはいる。でも、明確な答えは分かっていないそうだ。
ただ、ひとつ確実に言えるのは、首同様に脚も長いキリンの場合、こう歩かないと脚同士がぶつかってしまう可能性がある。それを避けられるのは、キリンにとってはメリットになるはず。
首だけじゃなく、脚もスラっと長いのがキリンの特徴
ほかに、ラクダ、ゾウ、オカピ、ロバ、シマウマなどがこの歩き方をする。
ラクダなども体の大きさに対して脚が長いので、キリンと同じメリットがあるのかも。ちなみに、ズーラシアには「ラクダライド」という、乗馬ならぬ乗ラクダ体験ができる有料イベントがある。
縦揺れが大きい斜対歩のウマ(基本は斜対歩。調教で側対歩にもなる)に対し、側対歩のラクダは横揺れが大きく、乗り心地にも違いがある。だから、もしキリンに乗ったとしても、きっと横揺れが大きいはずだ。
「そら」の隣で暮らすグレビーシマウマ「モモタロウ」も側対歩
この側対歩という特徴は、専門知識がなくても見れば誰にでも分かるものなので、横浜の動物園を訪れた際には、ぜひ目線を下に向けて彼らの歩き方に注目してほしい。
ついでに、ほかの動物の歩き方と比べてみると、もっと面白い発見ができるかもしれない。
(取材協力:野毛山動物園飼育展示係 落合絵美さん)
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ホトリコさん
2017年07月01日 12時28分
そら君は特にヒト好きで、折角お嫁さん候補が来ているのにほとんどお客さんへのサービスでもしているかのように、女の子キリンをほぼ無視しているかのよう。だからこのペアが上手く仲良くなれるのか?赤ちゃんキリンはいつ見れるのか?の方がキニナルんだよな~。
スズノさん
2017年06月30日 11時20分
そらくんかわいいーなー( ´ ▽ ` )癒されるわー
かにゃさん
2017年06月30日 03時20分
はまれぽの読者はキリンやチンパンジーの生態を知りたくて読みに来ているのかな?市内の動物園に共通するだけで、横浜とは関連の無い情報を提供するなら、読者のキニナルを処理した方が良いのでは?はまれぽのは開始当初から楽しんできただけに、最近の落ちぶれ方にはガッカリだ。