肩凝りが治る!?高周波バス停の由来は?
ココがキニナル!
中山のあたりにある「高周波前」というバス停の名前が謎です。何が高周波なのでしょう?また、バス停近くで、肩こりが治ったりするのか調べてください。(maniaさん、nobaxさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
「高周波前」というバス停は、日本高周波株式会社という会社名が由来。残念ながら、バス停近くにいても肩凝りは治らない!
ライター:松宮 史佳
ナゾのバス停「高周波前」
(続き)
「高周波前」と言いつつも、バス停の前に「日本高周波株式会社」がないのは「当時、周囲は野原だったため、他に目印になるような建物がなかったから(横浜市交通局)」だそうだ。
「高周波前」と言いつつも…
バス停から3分ほど歩く
そして、住宅街を抜けると…
「日本高周波株式会社」が!
「どんな会社なんだろう…」ドキドキしながら中へ!
「日本高周波株式会社」へ直撃
担当者の方(残念ながらお名前・写真ともにNG)によると、「日本高周波株式会社」は電磁波を研究するため、「日本高周波研究所」として1932(昭和7)年、東京・大森に創業。戦前は“ラジオ電波などを計測する機器”を製造していたそうだ。
1938(昭和13)年「日本高周波株式会社」に社名変更
1944(昭和19)年、現在地に移転。「陸軍登戸研究所分室」として軍事技術を研究していた。現在は電磁波現象を基盤技術とし、通信機や放送機器などを製造・販売している。
「日本高周波株式会社」の製品
同社では一般家庭用ではなく、TV局向けの「放送機同軸装置」など企業向けの製品のみを販売しているという。「放送同軸装置」とは、“TV局の送信機とアンテナの間に入れ、たとえ送信機が故障しても代わりの送信機に切り替えて番組が中断しないようにする装置”だそうだ。
「放送機同軸装置」は以前なら東京タワー、現在はスカイツリーなどの電波塔の機械室に入っているとのこと。また、高い山に建っている中継塔にも入っており、電波の届きにくい所に電波を届けている。
これが「放送機同軸装置」だ!
そのほか、半導体を製造する装置の一部「高周波電源・マイクロ波電源」を作っているという。半導体と聞いても「自分の生活にはなじみがない」と思うが、実はスマホやタブレットなどにも使われており、“案外身近に存在するもの”なのだ。
初めて見た!「高周波電源・マイクロ波電源」
最後に、担当の方に「自分の会社名がバス停に使われているのをどう思うか」と尋ねてみたところ、「親しみを込めて(自分の会社名を)呼んでもらえるのは、地域の中に存在感があるのかなと思う」と答えてくれた。ちなみにバス停「高周波前」付近では、肩凝りが解消されるのかとの問いには、「残念ながら、弊社の周りを歩かれても肩凝りは解消されません」との答え。 「弊社から高周波が出ていると、電波法に違反してしまいますので」とのことだった!
取材を終えて
バス停の「高周波前」を調べたら、まさか創業80周年を迎える老舗の会社に辿り着くとは思わなかった。また、「高周波」という言葉が1932(昭和7)年当時から使われていたことに驚いた。
普段接することのない製品についても色々とうかがうことができ、非常に興味深かった。
…ちなみに、残念ながら肩凝りは解消されなかったことをご報告したい。
―終わり―
Aqua1560さん
2019年08月10日 13時54分
引っ越し後、毎朝通勤でこの会社前を通過してる私にとって身近な話題で楽しい記事でした。
primex64さん
2017年10月03日 13時18分
高周波で肩こりは治らない。因みに、肩こりに効くとされるのは低周波治療器・・・。
コロンブスさん
2016年12月17日 15時21分
バス停の名前の付け方って、結構苦労しているようですね。本厚木駅から半原方面に乗っていくと"麹屋前"というバス停がありますが、すぐそばに「井上麹店」があります。バスが走り出した頃は、ほかに何もなかったんでしょうね。逆に手抜きだと思うのは、横浜駅から出ている私鉄のバス会社。開発した分譲地の中にあるバス停は"〇〇第1"や"〇〇第2"など順番につけて行くのが定番の様です。地元の人は良いかもしれませんけど、初めて来る人には間違えやすいと思うのですが・・・