従業員に直撃！
　

我々はカウンターに陣取り、直接従業員に質問をしてみることにした。
　
―ここはいつから営業している？
4月11日からです。

―営業時間は？
GW中はランチから23時くらいまで。それ以外は20時から朝5時まで。定休日は日曜日です。

―お客さん来るんですか？
いえ、あまり来ないですね。広告もちょっと今出せないんで。
　

出されたお通し。冷凍だろうか

―予約も入ってない？
入っていません。広告が出せず電話番号も無い状態ですので。

―そのうち広告も出す？
そうですね。ちょっと様子を見てということになるようです。

―貸切専門店と、ぐるなびで見たが？
専門店ではないです。ぐるなびからも断られているので、こちらからは出してないです。

とのことだった。事前に系列店に聞いた内容と一部異なる部分もあるが、バードカフェ横浜を名前を変えて再開したと解釈して良いようだ。それにしても、ぐるなびには掲載していないという事が気になった。

一時期掲載されていた「横浜貸切パーティー専門店OKANO HOUSE PARTY LOUNGE」とは一体何だったのだろう。
　

ぐるなびには「貸切パーティー専門店」とあった

その後、更に突っ込んだ質問をしてみたのが以下のとおり。

―名前をOKANO HOUSEに変えたのは？
変えた方が良いと判断しまして、行政からもそのように指導されました。

これについて後日消費者庁に問い合わせたところ、そんな指導はしていないとのこと。
咄嗟についた嘘だったのだろうか？行政への責任転嫁ともとれる発言である。
　

いつも一人で接客をしているという。それほど客が少ないのだろう

―業務停止にはならなかった？
自粛という形で4月まで営業を控えていました。

―憲治元社長は完全に辞めた？
いえ、まだ会社にはおります。

―また社長として就く？
ちょっとまだわからないです。

―これまで文書での謝罪しかしていないが、元社長は公の場で謝罪はしないのですか？
していないですね。今後もしないです。

―では、事件についての責任は全て果たしたということ？
はい。日経新聞への掲載ですべて終わったと思います。


確かに、4月28日には景品表示法第6条の規定に基づく消費者庁の措置命令として謹告を発表している。
　

日本経済新聞社会面に掲載された謝罪文
　

この状態で謝罪が終わったというわけではなかろう

外食文化研究所の誠意とは？

案の定というべきか、水口憲治は社長という役職を降りはしたものの実権を持って働いていた。

ほとぼりが覚めたら社長として復帰するつもりなのだろう。
これでは辞任をした意味など全くないではないか。

そして、今後も自らの言葉で謝罪するつもりは全く無い様子で、事件の事を無かったことにしてリニューアルしているようにしか思えない。

行政指導が終わったからとは言え、あまりにもお粗末で卑怯な営業手法のように思う。
　

OKANO HOUSEの店内。他の客は一向に来る気配がない

今後、どういった形で営業展開していくつもりなのかわからないが、この日(GW中)の客足を見る限りとても利益が出るようには思えない。

少なくとも一度誠意を持った対応を行い、仕切り直した上で営業しないことには社会的信用を取り戻すことはできないだろう。あれほどインパクトのあった事件だ。何となく風化してくれるほど消費者は甘くない。

最近、電力会社や飲食店の社長が土下座をして謝罪する会見を目にする。
それが全てというわけではないが、外食文化研究所の誠意とはどういった形なのであろうか。

死亡者の有無だけを基準に、誠意の形が大小する問題ではない。
どういう形であれ一度、元社長の水口憲治氏は公の場に出て、きちんと謝罪すべきだろう。

引き続き、水口氏に接触すべく調査を進めていきたい。
　
　
― 終わり―
　
　

「おせち」に関する記事はこちら

• 

  「おせち問題」で世間を騒がせたあの店は今？

• 

  「おせち問題」で辞任した元社長はどこに消えた？

• 

  「おせち問題」を引き起こした元社長はなぜ、公の場で謝罪しない？

• 

  外食文化研究所のおせちは2012年も出るのか？

• 

  横浜「1000ぶら」商店街探訪Vol.22　新春企画！「鶴ヶ峰商店街」を歩き、おせち料理ならぬ「オケチ料理」はできるのか

• 

  おせちは飽きた！　今すぐ食べたい横浜ぐるめ（1月3日）

• 

  有名割烹や中華、洋食まで！　2015年、横浜市内の名店が提供する「おせち料理」を大特集！

• 

  【編集部厳選】「おせち料理もそろそろ・・・」という方必見！　お正月だけど、ガッツリ飯特集！

• 

  あなたなら何品作れる！？　横浜産オンリーでおせち作りに挑戦！