桜木町の高架下に絵を描いたのはどんな人?
ココがキニナル!
桜木町から横浜へ向うガードのある歩道や山下公園の高架下にキースへリングに似たような絵が描かれていました。確かロコとネームが描かれていたと思うのですが、どんな方なのでしょうか。(こたきちさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
1970年代後半から桜木町高架下などに独特の絵を描き続けた、アーティストのロコ・サトシさん。パワフルで、優しくて、温かく、楽しい方でした!
ライター:吉澤 由美子
―そういうお気持ちもあって、絵本「ねこのマイティ」シリーズを刊行されたり、子どもたちに向けた活動も
増やしてこられたんですか?
絵本のマイティをシンボルにした『Mytee Summit』という活動では、「子どもたちに豊かな未来と感性を!」というテーマでワークショップなどを行っています。子どもたちと合作した壁画もかなりありますね。
『地球災害救助隊』は去年結成。子どもたちのミラクルパワーで地球を救う
ミラーにかぶせてあるのはロコさんのお嬢さん専用の隊長ヘルメット
―子どもたちとの活動で印象に残ることはありますか
絵が苦手という子が何時間か考え込んだ後、ほとばしるように一気に素晴らしい絵を描くことがあります。学校の美術の時間は限られているから結果を出せないだけで、表現したいものがちゃんと心にあるんですね。
上半分はロコさんの作品、下半分はロコさんの下絵に子どもたちが色をつけた
―ロコさんはご自分の絵をどんな風に見てほしいとお考えですか?
「美しい誤解」の窓口になってくれたらと思います。人間はどんなに語りつくしても完全に理解しあうことは不可能だから、だったら「美しい誤解」でいいと思うんです。
―桜木町高架下でまた絵を描きたいとお考えですか?
あの場所で絵を描きたいと考えるすべての人と協力して再び描きたいですね。市民のみなさんが「桜木町高架下をもう一度パブリックアートスペースに」と思ってくだされば、横浜市などの許可が下りる日も来ると信じてます。
特徴あるパターンとポップな色使い。街でふと見かけると元気をもらえる
―この場所に描きたい、そう思われる場所はありますか?
福島第一原発の建屋の壁をメッセージボードに、世界へ平和を訴える絵を描きたい。原発事故で、日本は原子力の被害者であり加害者になってしまった。福島第一原発は負の意味での大きなモニュメント。石棺で覆うならその上からでもいい、平和のメッセージをそこに描きたいと思っています。
インタビューを終えて
スプレーペイントした人たちについて、ロコさんは「話せばわかるいいヤツもたくさんいました」と言った。
ロコさんはそういう大きくて温かい人だ。だから、見る人を感動させ、わくわくさせる素晴らしい絵を描けるのだ。
現在の桜木町高架下
桜木町高架下は現在、一面が淡いグレーに塗りつぶされ無味乾燥な場所になってしまった。
この場所に素晴らしいアートが30年近く描き続けられ、愛されてきたことは、横浜市民が世界に誇れること。
桜木町高架下の「落書き禁止」の掲示
ここでまたロコ・サトシの絵を、そしてロコさんと協力した子どもたちやアーティストの絵を見たい。
そう思った方はぜひ「はまれぽ」まで意見を寄せてほしい。
◆ロコ・サトシ 2011年7月の活動
・KAWARAアート100
開催日時:7月9日・10日
会場:赤レンガ倉庫
・Mytee Summit 2011 がんばろ!にっぽん!
開催日時:7月28~31日
会場:岩崎ミュージアム
ロコ・サトシ公式サイト http://www.rocco-zoo.com/
◆横浜市内でロコ・サトシの絵がある場所
・横浜市営地下鉄片倉町駅前広場
・新横浜オルタナティブ生活館 スペースオルタ入口
スペースオルタ入口の地下に向かう通路の作品
ほかにもいくつもの作品が横浜市に存在します。
みつけたら画像を「はまれぽ」編集部までメールしてくださいね!
―終わり―
じになさん
2015年05月24日 12時02分
キースに似てるとか似てないとかそんなことはどうだっていいんよ、真似だろうがそうでなかろうがそんなくだらないことじゃなくあの場所にそういう作品があったということが素敵だった。いまは何も無いつまら無い空間になってしまって残念でならない…落書きとアートの違いがなぜわからないのか、何もかも規制や決まりごとだらけではなくユルさも残しておかなければならないと思う。またあちこちにこういった作品が描かれる街になって欲しい。
黄金中心さん
2015年04月12日 21時46分
ロコサトシが創作活動を開始した時期はキース・ヘリングより古いですよ。先に売れたのはキースですけどね。
さすらい日乗さん
2015年02月12日 13時48分
どうでもいいけどキース・へリングに似すぎていませんか。そう考えると相当に恥ずかしい気がしますが、どうなんでしょうかね。そんなの気にしないと言うことでしょうか。もう死んでいるからどうでもいいのでしょうか。まだ50年は達っていないので、著作権はあると思うのですが、いかがでしょうか。