スポーツごみ拾いってなに?
ココがキニナル!
スポーツごみ拾いってなに?参加資格とか知りたいです。(ごんたさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
スポーツごみ拾いは、制限時間内に決められたエリア内で集めたごみの質と量を競うスポーツである。参加資格は特にないが、基本的に5人で1チームだ!
ライター:永田 ミナミ
いよいよ競技開始
(続き)
競技時間も後半に入り、競技者たちのごみ袋がどんどん膨らんでいく。山下町あたりはとてもきれいな街のように見えていたが、実際には思っていたよりずっと多くのごみが捨てられている。悲しいが現実だ。
公園のこんな場所でも吸い殻が。それを子供たちが集めているというのは何だか複雑だ
山下公園内のチェックポイントでスタッフの方にお話を伺っていると、高校生のチームがやってきたので話を聞いてみた。
チェックポイントで飲み物を受け取る日体大荏原高校SKI部Dチーム
調子は?ときいてみると「まだあんまり…」と苦笑い。たしかに途中で見かけたチームに比べると収穫は少ないようだ。しかし、やはりたばこはかなり落ちているらしく「たばこって結構重いんですよ」と渡された袋を持ってみると、なるほどずっしりとした重みがある。
これだけの量でもなかなかの重さだった
競技終了、そして集計へ
競技終了のまで10分を切ったので、集合場所のマリンタワーに戻ってみるも、まだ選手たちはいない。時間ギリギリまでごみを集めているのだろう。そして終了まで5分を切った頃、選手たちが集まりはじめた。
どのチームのごみ袋も大きく膨らんでいる
そしてチームごとに計量がおこなわれ、コンピュータに入力。
はちきれんばかりのごみ袋と袋に入りきらない段ボール
そしてポイント集計結果を待って、いよいよ閉会式と結果発表だ。
ホッシーたちプレゼンターが登場し盛り上がる会場
小学生以下の部、中学生以上の部でそれぞれ3位から1位が発表され、商品が渡された。
496ポイント(5.2㎏)で小学生以下の部優勝の《チームぷりfeat.すずたま》
838.5ポイント(6.85㎏)で中学生以上の部優勝の《YNR》
さらに特別賞が小学生以下の部、中学生以上の部からそれぞれ3チームずつ選ばれた。また、この日は東日本大震災復興義援金として、1ポイント1円として全チームの合計ポイント分が募金されることになっており、総額は8309ポイント=8309円が寄付されることとなった。
最後はふたたび「ごみ拾いはスポーツだ!」のかけ声とともに記念撮影
山下公園大会の成果
そして山下公園大会終了
とても清々しいスポーツだった。閉会式の光景を眺めながら、ちょっと捉え方を変えるだけでこんなにもごみ拾いがちがうものに見えるとは、と記者は感心していたのだった。
最後にスポーツGOMI拾い連盟会長の馬見塚健一さんに話を伺った。
西区在住の馬見塚会長
馬見塚さんは毎日ランニングをしているときに、街に落ちているごみが気になりだしたという。そして最初は走ってる途中でアキレス腱を伸ばしたりしながら1人で拾いはじめた。以前から何かのかたちで社会貢献をしたいと考えていた馬見塚さんは、ごみ拾いをスポーツにすることでごみ拾いを普及させられるのではないか、と考え、2008年6月から大学生たちとともに活動を始めた。2008年は3大会を開催、その後2009年は5大会、2010年には約20大会と話題を集めながら数を増やし、今回で52回を数えることになった。
最近では行政側からの依頼も増えているという。今後もさらに広まっていきそうだ。
「ごみ拾いを通して地元を見つめ直すきっかけになり、そして最終的にはごみを出さないという意識が高まってくれたら」と馬見塚さん。
その通りだ。スポーツごみ拾いがいろいろな場所で多く開催されるようになり盛り上がることは、とても素晴らしいことだが、本当に素晴らしいと言えるのは、ごみがなくてスポーツごみ拾いが開催できない日が来たときだろう。
◆スポーツGOMI拾い連盟Official Site
http://www.spogomi.or.jp/
― 終わり ―