「アロハヨコハマ2011」食中毒事件、カフェフラハワイの対応は?
ココがキニナル!
「アロハヨコハマ2011」でスパムむすびを提供し、食中毒を出した「カフェフラハワイ」は、その後どのような対応をとっているのですか?
はまれぽ調査結果!
「ベイクオーター店」は営業禁止処分に。現在、保健所からの指導のもと再発防止に努めています。
ライター:河野 哲弥
情報開示も含め、適切な対応は行われているのか
現在、同社サイトに掲出されている「お詫び」
事件のあった23日夜以降、同社では次のような対応をとっている。
23日19時ごろ、主催者の指示に従いイベント会場での出店を取りやめ。
24日、「ベイクオーター店」は営業を自粛。
同日朝、横浜市保健所の事情徴収に応じ、調理から販売までのタイムスケジュールとプロセスを開示。
同日夜、保健所より原因店舗の特定に伴い「横浜ベイクオーター店」に対し営業禁止処分を受ける。
また同日より、面会できる患者に対して謝罪とお見舞いを開始。
25日朝、この処分をふまえ、同社公式サイトにて「お詫び」の文章を掲出。
今後は、保健所の調査結果を待つと共に、面会できた患者さんから聞けた情報を集め、原因が分かり次第サイトなどで公表していく予定とのこと。また、「ベイクオーター店」の営業再開については、特に日時を定めず、衛生面について万全の体制ができてから検討するとも話している。
なお、「カフェフラハワイ」にはもう一店舗「長谷店」があるが、衛生管理面で同様の疑問があるものの、今回イベントで提供された品物の調理には直接関わっていないため、現在、横浜市保健所はこの店舗には処分を下していない。そのため、「長谷店」はいまも通常通り営業している。
今回、幸いにして大事には至らなかったが…
ハワイアンショップも運営する同社(藤沢店の様子)
カフェフラハワイを運営する株式会社セキノレーシングスポーツ。
主にハワイアングッズの卸を取り扱い、現在では関東を中心に34店舗を展開している。
ちなみに飲食を扱うのは34店舗中、「ベイクオーター店」と「長谷店」の2店舗のみ。
他店については物販のみを扱っているため、現在も通常通り営業している。
今回、取材時の対応も丁寧で、事件後の隠蔽体質のようなものは全く見受けられなかったが、どこか「食」に対する甘さがあったのではないか。 夏場の暑い時期であれば、特に「食中毒」に関しては慎重になる必要があるが、衛生面について万全の態勢が取れていなかったことからすると、意識が低かったと感じてしまう。この事件をきっかけに、「食」への意識を改め、是非信頼回復に努めて欲しい。そして、情報開示が市民の安心に繋がることにも留意をしていただきたいと願う。
一方、我々もこの事件を教訓として、夏場の食品に対する意識を高めていく必要があるだろう。
横浜市では、8月1日を「市民食品衛生の日」と定め、食中毒ゼロを目指した活動を行っている。
具体的な注意点などは各自治体のサイトでも公表しているので、参考にしてみてはいかがだろうか。
―終わり―