はまれぽとゆかりの深いオーナー

しばらく待つと、ダイアモンドピーナッツの針生達也（はりう・たつや）オーナーがお店にやってきた。
　

ダイアモンドピーナッツの針生オーナー

取材を始めようとしたところ、針生オーナーから「はまれぽ知ってるよ。前に出たことあるんだ」という言葉が飛び出した。

針生オーナーは、以前はまれぽに掲載した「背が高くなる靴」を販売している、背が高くなる靴株式会社のCEO（以下針生CEO）だったのだ。同社の靴は、最近ではテレビなどでも取り上げられているそうだ。
　

背が高くなる靴

針生CEOは靴販売業のかたわらで、飲食店の経営も行っていたのだ。このダイアモンドピーナッツのほかに、中区相生町で「横浜ゴールデンピーナッツDX」というクラブを経営しているそうだ。
　

この日は「横浜ゴールデンピーナッツDX」の海（かい）さんがお手伝いに来ていた

加えて、以前はまれぽに掲載した「ゴージャスピーナッツ」も針生オーナーが経営していたそうだ。
　

ゴージャスピーナッツ。現在は残念ながら閉店

針生CEOの交友関係は幅広く、お店にはレオナルド・ディカプリオも来店したことがあるという。
　

レオナルド・ディカプリオと一緒に撮った写真

そして現在は、伊勢佐木町を中心に活動している「伊勢佐木プロレス」のオーナーとしても精力的に活動しているそうだ。
　

伊勢佐木プロレスのポスター
　

伊勢佐木プロレスの試合風景

伊勢佐木プロレスでは、さまざまな興行やイベントを行っているそうだ。どんどん盛り上げていきたいので、機会があればぜひ足を運んでみてほしいと話していた。

針生CEOは、さまざまな事業を幅広く手がける実業家だったのだ。

看板の言葉の意味

針生CEOに、串カツ「二度と来るよ」の名前の入った看板を出した理由について伺ったところ「あの店のオーナーは兄弟分で、よく一緒にゴルフをやる仲なんだ。だから宣伝してやりたくて、看板に店名を入れたんだ」ということであった。同じような兄弟分がほかにも何人かいるそうだ。

続けて看板に「当店で出会い入籍したカップルは生涯飲食無料の店」という言葉を出した理由について聞いてみたところ「出会いの提供だよ。夜中のバーにひとりで来るような奴は、男も女もさびしい連中ばかりだから、出会いのきっかけになってくれればと思って始めたんだ」と話してくれた。
　

看板の言葉の意味を説明する針生CEO

また「最近の奴らは出会おうとしないんだよね。コミュニケーション不足なんだよ。だから出会い方や付き合い方を指南してやるんだ」とも話していた。逆に「無料」目当てで来た怪しいカップルはすぐに見破れるので、即座にダメ出しをするそうだ。

針生CEOは礼儀正しく、筋を通すことを大切にしている。そのため時には怒り、対立してしまうこともある。しかしそんな一本気な性格を信頼して、仲間やお客が集まってくるそうだ。

実際に入籍したカップルがいるか聞いてみると「たくさんいるよ。23年間この店をやってるけど、10組くらいはいるんじゃないかな」ということであった。取材当日は入籍したカップルに会えなかったが、カップルが来店した際には看板にある通り、代金をいただいていないそうだ。

「けどね、みんなタダでは帰らないんだよ。『お礼です』って言ってお金を置いていくんだ。こういう気づかいってうれしいよね」こう話す時の針生CEOは、本当にうれしそうだった。
　

お酒を飲みながら、楽しそうに話す針生CEO

京急の駅のそばという場所柄もあり、お客様には京急沿線で働いている人や沿線の住人が多く、仕事が終わると疲れをいやしに気軽にやって来るそうだ。カップルもいれば、カップルではない人も多く来店している。「バーってのは非日常の空間なんだよ。みんなで楽しく飲んで、ストレス解消できる場にしないとな」針生CEOはこう話していた。
　

この店内で、多くの出会いが生まれてきた

けど、毎回無料で飲食させて、お店の経営に問題はないのだろうか？　最後に聞いてみたところ「靴屋のほうでいっぱい儲けてるから大丈夫」と話していた。

さすが実業家、太っ腹である。この余裕が出会いを生み出すのだろう。

取材を終えて

冗談みたいな看板だが、本当に無料で飲んでいるカップルがいたのには驚いた。まさに「看板に偽りなし」である。この店の不思議な魅力は、針生CEOのバイタリティから生まれているのだろう。多くのカップルが生まれるのも納得である。


―終わり―
　

BAR　横浜ダイアモンドピーナッツ
住所／西区戸部本町48-10　クリオ戸部壱番館B1
電話／045-312-0323
営業時間／20:00～5:00
定休日／年中無休