中華4000年の文化が味わえる中華街の中国茶店を一挙レポート!
ココがキニナル!
横浜中華街には中国茶を扱う店が数店ありますが、台湾系、大陸系と店によって別れているようで、どの店がどんなお茶を得意にしているのかが気になります。(bjさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
中華街の中国茶専門店を一軒ずつ回って飛び込み取材! 取材に応じてくださった全6店舗の特徴や、オススメのお茶を一気にご紹介
ライター:菱沼 真理奈
中華街の中国茶専門店6店舗をご紹介(五十音順)(つづき)
【天仁茗茶・台湾系がメイン】
1985(昭和60)年、西門通りにオープンした「天仁茗茶(てんじんめいちゃ)」。
台湾を中心に世界各国に展開する天仁茗茶グループの販売店として、原料から吟味して生産された天仁ブランドの中国茶や、現地から取り寄せた茶器を多数取りそろえている。
グリーンの看板が目印、西門通りに建つ「天仁茗茶」
店内に並ぶ中国茶は、台湾の凍頂烏龍茶や鉄観音茶を中心に100種類以上。
茶缶に入った茶葉は100グラムから量り売りしているので、質や香りを確かめながら選ぶことができ、一部の超高価なお茶以外は店内で試飲もOK。
店内には金色に輝く茶缶や、パック入りのお茶・茶器が並んでいる
「お客さまと楽しくコミュニケーションしながら、茶文化も一緒にお届けしたいと思っていますので、ご来店の際は気軽に声をかけてくださいね」と話すのは、同店のご主人・星野隆(ほしの・たかし)さん。
茶文化にも詳しい話題豊富な星野さん
美味しいお茶を飲みながら、ご主人との会話も弾みます
店頭の試飲コーナー (左)。店内奥には広々としたテーブル席も
<天仁茗茶オススメの中国茶>
星野さんが選んだくださったオススメのお茶がこちらの2種。
台湾の「凍頂烏龍茶」(左)、白毫(はくほう)烏龍茶「東方美人」
●凍頂烏龍茶(100グラム/1620円・税込)
しっかりとした味わいで甘みのある台湾で定番の烏龍茶。1回分の茶葉で5~6煎ほど飲め、1煎目は力強い香り、2煎目・3煎目と杯を重ねるごとに、香りが落ち着いて味が濃くなる。
●東方美人(100グラム/1400円・税込)
「オリエンタルビューティー」という名で、古くからヨーロッパにも輸出されていた台湾で有名な最高級の青茶(烏龍茶)。発酵度が高めで、紅茶を思わせるフルーティー&優雅な味わいから「シャンパンウーロン」とも称される。
【芳子のお茶/大陸系がメイン】
1998(平成10)年にオープンした「芳子のお茶(よしこのおちゃ)」。大陸系を中心に80種類以上の中国茶を扱い、茶器類やパワーストーンのアクセサリーなども販売している。
中華街大通りのチャイナスクエア3階にある「芳子のお茶」
店内には種類豊富な中国茶とともに、茶器やパワーストーンのアクセサリーも
店内で販売している茶葉は、オーナーで茶師の陳秀芳(ちん・しゅうほう)さんが自ら現地へ出向き、実際に飲んで風味や品質を確かめて仕入れているそう。
ちなみに「茶師」とは中国の国家資格で、幅広い知識を持ってお茶の製造・審査・茶葉のブレンドなどに携わるマイスターの称号だ。
とってもフレンドリーなオーナーの陳さん
「20年以上、茶師として中国茶を扱ってきた経験をもとに、美容と健康をサポートする美味しいお茶を自信を持ってご提供します。納得してからお買い求めいただきたいと思っていますので、まずは試飲をオススメしています」と話す陳さん。
お茶選びのアドバイスや相談はもちろん、好みに応じて茶葉のブレンドもしてくれる。
座ってお茶を楽しめる店内の試飲コーナー
美容と健康をサポートするオリジナルのブレンド茶も人気
<芳子のお茶オススメのお茶>
陳さんがイチオシのブレンド茶がこちら!
同店で一番人気のダイエット茶「雪茶+黄金桂」
商品は1回分ずつ手軽に飲めるティーバックに
●ダイエット茶「雪茶+黄金桂」(7パック入り/1080円、15パック入り/2268円、30パック入り/4320円・税込)
脂肪の分解作用があるといわれる薬草茶の一種。大陸の高山でつくられた「雪茶」と、風味豊かな福建省の烏龍茶「黄金桂」を組み合わせた、陳さんオリジナルブレンドのダイエット茶。飲みやすくて美味しいので、リピートするファンも多いそう。
【緑苑/大陸系・台湾系】
1994(平成6)年、福建路の地久門そばにオープンした「緑苑(りょくえん)」。
台湾や福建省の青茶の銘柄を中心に、幅広いタイプの上質な中国茶を約100種類そろえ、茶器・茶道具・小物類も多数扱っている。
福建路の地久門そばにある「緑苑」。2階は独立した茶館に
種類豊富な茶葉や茶器が並ぶ1階の店内
「農産物であるお茶は、その年の天候や気温などの自然条件によって品質が異なりますので、出来の良い年の茶葉のみを厳選し、現地より直接仕入れて販売しています」と話すオーナーの周永泰(しゅう・えいたい)さん。
中国茶の普及活動にも携わるオーナーの周さん
また、2階の茶館「茗香閣(めいこうかく)」では、1階の商品からセレクトした20種類ほどの中国茶をゆったりと楽しむことができる。
2階の中国茶芸館「茗香閣」
そのほか、2階の茶館では周さんが講師を務める「中国茶淹れ方教室」を随時受付(要予約)。本格的な工夫茶式の淹れ方や、中国茶の楽しみ方の基礎知識などを丁寧に伝授してくれる。
1回の教室は1名~20名まで、所要時間は約1時間。教室は全25回(25種類のお茶)まで用意され、1回ごとに1種類の中国茶の淹れ方や特徴などを学ぶことができる。
参加費は1回1名2500円(税別・お土産付き)。実施日時は希望に応じてフレキシブルに対応してくれるので、興味のある方はホームページをご確認下さい。
実技体験を交えて周さんが丁寧に指導してくれる「中国茶淹れ方教室」
<緑苑オススメの中国茶>
周さんが選んでくださったオススメのお茶はこちらの2種。
花茶「桂花烏龍」(左)、花茶「毛銀白毫」
●桂花烏龍(茶葉販売100グラム/4000円、喫茶/1500円・税別)
福建省の烏龍茶にキンモクセイの花をブレンドした花茶。スッキリとした烏龍茶の風味に、キンモクセイの甘い香りが程よくマッチした逸品。
●毛銀白毫(茶葉販売100グラム/4700円、喫茶/1500円・税別)
福建省の希少な白茶(微発酵のお茶)にジャスミンの花の香りを付けた、ふくよかな味わいの花茶。1煎目はジャスミンの香りがフワーッと立ちのぼり、杯を重ねるごとにお茶の味わいが深まる。
取材を終えて
さすが横浜中華街、どのお店もこだわりの上質な茶葉を取りそろえ、そのラインアップも実に多種多彩。街に軒を連ねるお茶屋さんを巡りながら、いろいろな中国茶に出会えるのも中華街ならではの楽しみのひとつだ。
お気に入りの茶葉を探しに街を散策するもよし、ぶらりと茶館に立ち寄ってゆったりティータイムを過ごすもよし・・・香り高いお茶の世界を愉しみながら、中国4000年の文化に思いを馳せてみてはいかがだろう。
―終わり―
取材協力
悟空茶荘
住所/中区山下町130
電話/045-681-7776
営業時間/
[平日:月~金]1F/11:00~20:00、2F/11:30~20:00
[土曜]1F/11:00~20:00、2F/11:30~21:00
[日曜]1F/10:30~20:00、2F/11:00~20:00
定休日/第3火曜日
泰和商事
住所/中区山下町137
電話/045-641-8147
営業時間/10:00~20:00
定休日/無休
鼎雲茶倉
住所/中区山下町146
電話/045-227-5385
営業時間/[月~金]11:00~21:00 [土・日・祝]11:00~22:00
定休日/水曜日
天仁茗茶
住所/中区山下町232
電話/045-641-0818
営業時間/10:00~20:00
定休日/無休
芳子のお茶
住所/中区山下町144 チャイナスクエア 1F・3F
電話/045-650-4680
営業時間/
[月~金]11:00~20:30[土・日・祝]10:00~21:00
定休日/不定休
緑苑
住所/中区山下町220緑苑ビル1F
電話/045-651-5651
営業時間/12:00~20:00
定休日/不定休
http://www.ryokuen.co.jp/honten.html
ushinさん
2015年03月25日 00時01分
https://www.google.co.jp/maps/@35.442606,139.643635,3a,75y,90h,90t/data=!3m4!1e1!3m2!1ss_1cd8ByJzxzanGnl-M9HQ!2e0 善隣門近くの「中国超級市場」の奥の茶葉コーナーには、小袋に入ったさまざまな茶葉が効能書きとともに陳列されている・・・が、どう見ても脱法なアレにしか見えないので、知人に差し入れしたときにバカ受けだった。
あら3さん
2015年03月23日 12時22分
悟空一号店オープンの時お世話になりました、確か東洋貿易が出したのでは?耀盛號の社長と同じだと思います。