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横浜の酒場めぐり。絶品ふぐ料理を格安で、90年以上の歴史を誇る市民酒場、戸部町「常盤木」編

ココがキニナル!

以前のレポートの「市民酒場」のように、ノスタルジーを感じさせる居酒屋が何件もあります。ぜひレポートをしてください(はるちゃんさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

今回は西区戸部町にある市民酒場「常盤木」におじゃました。ノスタルジーはもちろん旨さ、安さ、温かさを存分に感じられるお店だった。

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ライター:万田 ケサトシ

常盤木の食事メニューがキニナル


 


呑兵衛にはたまらないラインアップ
 

荻原さんにお話を伺い、大瓶もちょうど空いたところでいよいよ常盤木のお食事メニューをいただきます。フライ、天ぷら、焼き物など酒のアテにピッタリなメニューが200円から、という涙モノの価格設定。しかも、全部イチから手作り。
 


まず出していただいたのが「ネギチャーシュー(450円)」
 

これで1人前だが、かなりのボリューム! ビジュアルからしてほっぺがムズムズ。
 


海苔で巻いていただきます
 

ネギのシャキシャキ感にチャーシューの味わいがたまらない! ピリッとする辛味を海苔が包んで優しくしてくれます。

チャーシューも、もちろん手作り。豚肩ロース肉を特製のタレに3日間漬込んでから焼き上げる逸品だ。
 


ホッピーが進みますわ(セット450円)
 

1品目からガッチリとハートを鷲掴みにされました。次のメニューも荻原さんにお任せして出していただくことに。
 


でっ・・・デカい!!
 

あなご天の登場。

ご覧の通りのボリュームで長さ25㎝くらいはある! 魚介類は横浜市中央卸売市場から仕入れているので鮮度が抜群なのは間違い無し。しかも250円って・・・ちょっぴり申し訳ない気持ちすら出てきます。
 


万田の顔より長いあなご天
 

そのままガブッと一口噛めば「サクっ」「ふわっ」の極み。塩と山椒をつけて、よりあなごの旨味を感じる。
 


ホッピー中身いきます(250円)
 

最高の展開になってきました。

まだ2品目なのですが、この幸福具合が伝わりますでしょうか。

ほかにもポテサラや春巻き、シューマイなんかもキニナルところですが、そろそろ「ふぐれぽ」に入りたいと思います。
 


店頭の「ふぐ」サイン
 

ふぐメニュー
 

前述のとおり昭和20年代から始まったふぐ料理。今回は例年10月中旬から提供される「ふぐ豆腐(1人前)」をいただくことに。
 


コンロをセットしてもらい卓上でグツグツ
 

ふぐの身がキレイに並んでおります
 

主役のふぐに豆腐、白菜、春菊が鍋いっぱいにてんこ盛り! このボリュームで1人前。

市民酒場とはいえ、けっこうお値段いっちゃうんじゃないですかコレ!? なんて思いつつもいただきます~
 


良きところで野菜を上に持ってきて
 

待ち時間はホッピーで
 

食べごろになりました
 

これで呑めるな
 

さて、いよいよふぐを食べる体勢が整ったところで注目したいのが「つけだれ」。これがまたまたニクい仕事っぷり。

しょうゆ、大根おろし、ねぎ、一味唐辛子、そこにまだ青いダイダイ(ミカン科の果物)を搾ります。
 


それではふぐをつけだれにつけていただきます
 

だいだいの爽やかさ、ネギと大根おろしのほどよい辛味にしょうゆの香りが合わさって、とても上品なふぐをさらに旨く食べさせてくれます。
 


最高だよ!!!
 

「あらの部分が一番うまいよ!」と荻原さんが教えてくれたので、最後までしゃぶるようにいただいて、最終的にはほぼ1人で完食。旨かった。

けっこうボリュームがあるので2~3人で取り分けるのがちょうど良いです。
 


ごちそうさまでした
 

さて、キニナルふぐ豆腐のお値段はなんと・・・2000円(1人前からオーダー可)! このボリュームで2000円ですよ!

あなごといいふぐといい、お客さんへの想いが伝わってくるなぁ。
 


余韻タイム
 

「改めて自分が一番楽しいときって何をしているときだろう」

それって今じゃない!? 安くて旨いお店で食べて呑む。これが純粋に自分の好きなことなんだな。

あと2杯呑んだらポエムでも書けそうな気がしてきたところで、忙しく動き回っている荻原さんが「特別なものを出すから待っててね」とまたまた嬉しい言葉をかけてくださった。
 


シメにピッタリ
 

最後にデビュー前の新メニューを作ってくださった。

詳細はまだお伝えできないが、あのおなじみの麺に前出のネギチャーシューを乗せたもの。

ただ乗せただけで細工は一切無いそうだが、これが旨い!

なんだかホッとする味わいで、そこに荻原さんの優しさがプラスされている気がして心も温まりました。
 


取材を終えて



取材中、終始にぎわっていた店内。

昭和40年代、ドックの使用が停止されて以降、客数がかなり減ってしまったという。しかし『酒場放浪記』で紹介されてからは客数が増え、ガラッと客層が変わり、8割くらいが新規のお客さんになったそう。

荻原さんが1人でカウンターで呑んでいる人(女性客もいました)に声をかけたり、帰り際にありがとうございました、プラス一言声をかけているのがとても人情味あふれるいいシーンだった。
 


あかりが灯ると酒場感があふれる
  

荻原さんと奥さんとお母さんに挨拶をして外に出ると夜風が心地よかったので、帰りはちょっと離れた横浜駅まで歩くことにした。
  

―終わり― 
  

市民酒場常盤木
住所/横浜市西区戸部町5-179
電話/045—231—8745

営業時間/17:00~22:00
定休日/土・日・祝日
 
チャンピオンクロス×デイリーポータル&はまれぽコラボ記事
「カラスヤポータルZ」でも常盤木さんを取材しています。
http://chancro.jp/comics/kpz/12
  

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