年越しそばはこれで決まり!? 横浜の人気老舗そば店「三吉橋小嶋屋」「利久庵」「角平」のお持ち帰り年越しそばを調査!
ココがキニナル!
持ち帰り年越しそばが買える横浜の老舗そば店を調査! 横浜の老舗そば店は毎年行列ができる人気。自宅でゆでる際、お店によって茹で方に多少違いがあるが、少量ずつ茹でるのがポイントのよう。
ライター:橘 アリー
「利久庵」のお持ち帰り蕎麦!
落ち着いた風格が漂う
JR関内駅から1分もかからない距離である
「利久庵」は1947(昭和22)年創業。横浜のオフィス街である関内で多くの人に親しまれている名店である。
2代目ご主人の出川慶太郎(でがわ・けいたろう)さん
ご主人は、タレント出川哲朗(でがわ・てつろう)さんのいとこだそう
お店には、現在78歳である初代ご主人の修治(しゅうじ)さんも出ておられ、常連のお客様との会話も弾み・・・
店内は和やかな雰囲気に包まれていた
こちらがお持ち帰りそば。3人前(2250円・税別)
「利久庵」のお持ち帰りそばは3人前用と5人前用(2500円・税別)の2種類。2015年の大みそかは午前10時から午後10時までの営業となる。
やはりリピーターのお客さんが多く、2014(平成26)年末は3人前5人前それぞれが500箱ほど出たそうである。予約なしでも購入できるが、例年、混雑が予想されるので、予約した方が待たずに購入できるとのこと。
では、家でそばを上手にゆでる方法は・・・
こちらも、お持ち帰り蕎麦にゆで方の紙が同封。ユニークなイラスト入り
イラストを見ていると、ゆでるのが楽しみになってくる。
ゆで方を見てみると「利久庵」では小振りの蓋つきの鍋でゆでるのがポイントのようだ。
イラストだとこんな感じ!
お湯の量は1.5リットルから1.8リットルくらいで、沸騰したところにそばを1人前(もしくは0.8人前)入れやさしく八の字に2~3回かきまぜてふた蓋をする。ゆで時間の1分間に吹きこぼれが2回ほどあるので、その都度少量のさし水をする。
湯切りもイラストで順を追って見て行くと分かりやすい!
1分ゆでたら鍋ごとざるにあける。ゆで湯はボウルで受け、次にゆでるそばに使う。
小振りの鍋は持っているので、紙に書かれた通り家でゆでてみたところ・・・
上手にゆであがった
切れることなくコシのある状態に茹でられたので、歯ごたえも良く滑らかなのど越し。非常に美味しかった。
食べ方は、1人前(もしくは0.8人前)ずつゆでて食べ、食べ終わったら、またゆでて食べる・・・それを繰り返すそうだ。
家族や友人たちと、ワイワイ楽しく年越しそばを食べる光景が目に浮かんでくる。
最後に、西区平沼の「角平」へ。
「角平」のお持ち帰り蕎麦!
「角平(かどへい)」は西区の平沼商店街の入口にある。
横浜駅、平沼橋駅、高島町駅の3駅から徒歩で行ける
老舗の風格が漂う店構え
「角平」は1950(昭和25)年創業の人気メニュー「つけ天」が評判のお店である。
はつらつと若々しい女将の藤江壽子(ふじえ・ひさこ)さん
店内は、創業当時の雰囲気が大切に保たれている
「角平」は、大みそかのお持ち帰りメニューが充実している
アツアツの汁に海老天を漬ける、同店の人気メニュー「つけ天」もお持ち帰りできるとは嬉しい!
通常は火曜日が定休日であるが今年の年末29日(火)は営業。
30日は通常は午後8時30分までの営業であるが、次の日の準備があるので午後8時まで。
大みそかは午前11時から翌日元旦の午前2時まで営業。
こちらが、お持ち帰りもりそば1人前(730円・税込み)。写真は2人前用(1460円・税込み)
では、家で上手にそばをゆでる方法は・・・
要点が的確に書かれているので、とても分かりやすい
蕎麦がくっついてしまうのをさけるため、家庭用の鍋でゆでるには、一度に2人前くらいまでが適量。沸騰したお湯にそばを入れたら30秒から1分の間はかき回さない。1回のゆで時間の目安は約2分。ゆであがったら冷水にさらして、ぬめりを取る。
説明の通りにゆでてみたところ・・・
美味しそうにゆであがった
こちらも、ツヤ良くコシがあり、そばの歯ごたえを楽しみながら本当に美味しくいただけた。
「角平」では、2014(平成26)年は1000組以上のお持ち帰りがあったそうだ。
一番の人気メニューは、やはり「つけ天」。
一人暮らしの年輩の方などから「そばをゆでてほしい」という要望もあるが、そういう場合はゆでてから渡しているそうだ。そんな思いやりも「角平」の人気の一つかもしれない。
毎年、大みそかには、お持ち帰りそばを買う人の行列が出来るそうだ。
2014(平成26)年もこんなに行列が!
平沼商店街の通りに延々と続いていた
お持ち帰り蕎麦を買いに来る人のピーク時間は昼ごろであるそうで、午後8時過ぎになれば比較的空いているとのこと。こちらも予約無しでも買えるが、混雑が予想されるので、予約して予め入金を済ませておくとスムーズにいくとのこと。
「角平」取締役の岩瀬有紀恵(いわせ・ゆきえ)さんは「毎年、多くのお客様にご購入頂き本当に有難く嬉しく思っております。ただ、行列が出来てお客様に待っていただいているのを申し訳なく感じています。今年はよりスムーズにご購入いただけるように頑張りたい」とおっしゃっていた。
取材を終えて
お持ち帰りで、自宅でも手軽に老舗のおそばが楽しめる。
お店によって、ゆで方にそれぞれちょっと違ったこだわりがあるのも面白い。
大みそかには、自宅でおそばを食べゆで湯でそば焼酎を飲みながら、いろいろとあった1年を振り返りたいものだ。
みなさんの考える「理想の年越し」はどんな感じですか?
―終わりー
店舗情報
三吉橋小嶋屋
所在地/横浜市南区中村町3-188-9
電話/045-261-0391
営業時間/11:30~15:30、17:00~20:00
定休日/月曜
利久庵
住所/横浜市中区真砂町2-17 利久ビル
電話/045-641-3035
定休日/日曜日
営業時間/11:00~20:30
角平
住所/横浜市西区平沼1-36-2
電話/045-321-4341
定休日/火曜・年始・夏季
営業時間/11:00~20:30
よこはまいちばんさん
2015年12月20日 11時20分
時代の変化と共に年末年始に限らず日本古来の風習も変化・衰退気味なのは大変残念です。今ではコンビニが生活に浸透し、昔に比べて年末からの慌ただしい雰囲気はすっかり無くなり何ら普段通りも多々。年越しそばを夕食の変わりにする方も多々ですが年が明けるまでは起きているので、我が家では昔から普段通りにに夕食を食べたあとに23時過ぎに年越しそばを食べに行っています。(年越しそばを食べに行った帰りに神社へ初詣に神社へ直行の年も!)しかし本文中に記載があるように、近年は大晦日でもそば屋の閉店時間が早く・・・。のんびり出来るものの、ヤッパリ美味しいそばは家で素人が茹でて手際悪いよりも、食べに行くのが一番です。そば屋さんも年始をゆっくり迎えたいのも当然でしょうが、商売柄で早々の閉店ではなく頑張ってもらいたいものです。せめて24時まで営業して欲しいものです。