あなたなら何品作れる!? 横浜産オンリーでおせち作りに挑戦!
ココがキニナル!
「横浜産」の食材だけで「おせち」を作ることができるのでしょうか?(はまれぽ編集部のキニナル)
はまれぽ調査結果!
品数は限られてしまうが野菜を中心としたおせちを5品作ることができた。調味料の調達が特に難しい
ライター:福原 麻実
いよいよ調理!
さて、買い出しのあとは調理である。筆者の料理の腕は好意的に見ても「ごく平均的な主婦」レベルなので、おせち作りについては不安しかない。
この材料で作れるだけ「おせち」を作る
3品は作れる、しかし5品は・・・無理だな。栗と黒豆を買いたかったな。酒やみりんが買えたら角煮も作れたんだけどな。そんなことを考えつつ、まずは紅白なますから。
大根と人参を細く切る。酢がなかったので、酸味は夏みかんの果汁を利用している。ゆずではなく夏みかんにしたのは、最小限の蜂蜜で充分な甘さにするため、より甘そうな方を選んだ結果である。
さらにたたきごぼう。これまた酢の代わりに夏みかんが活躍。塩がないので少しだけ醤油を使っている。
深くまで根を伸ばすごぼうには、しっかり根ざして安泰に過ごすという意味があるそう。さらに、たたきごぼうは開きごぼうとも言われていて、運が開けるという縁起物らしい。
できればゴマを使いたかったが、横浜産のゴマってあるのだろうか?
次は長寿の願いが込められているという菊花かぶ。赤かぶにしたのは色味の少ないおせちに彩りを加えるためである。塩なしでしんなりさせるのに苦労したので、結局少し加熱するという方法を採った。味は染みやすいはず・・・。
大きすぎたが、鮮やかではある
お煮染め。家族が仲良く暮らすという意味を持つようだが、それぞれの食材にも意味があるそう。
シイタケは健康、梅の形のニンジンは実を結ぶこと、こんにゃくは良縁。
蓮根がないので見通しはきかないかもしれない・・・。
行ったお店ではキヌサヤを見つけられなかったため、緑がない
そしてこだわりのはんぺん。そのまま焼いて食べたらおいしいだろうな、と思いつつも・・・
扇形のはんぺんって初めて見た
たまごや蜂蜜、少量のしょうゆといっしょにミキサーに入れ・・・
ちゃんとおいしくできるか不安
空気を抜いて気泡を潰してから、卵焼き用のフライパンで焼いて伊達巻に。材料のよさで筆者の腕をカバーできているだろうか。
そんなわけで、横浜産おせちの完成である。今回は限られた時間での挑戦だったため、数の子に黒豆、角煮、ブリの照り焼き、栗きんとんといったおせちの「食べ応え」を担当する品々がないので、箸休めを集めたみたいになった。
いざ、実食!
こじんまりとした内容だが「横浜産」おせち完成
いただきまーす!
巻くのは失敗してしまったが、伊達巻ははんぺんが蜂蜜の味に負けていないからか味のバランスがよいし、シイタケの香りをまとったお煮染めもよくまとまっている。
「普通の主婦」の筆者にしては上出来だ。あれこれ入れないシンプルさが材料の味を生かしたのだろうか。普段は出汁やら2種のしょうゆやらを違いも分からないまま入れている・・・。
お煮染めは人参が特においしかった
菊花かぶは大きな赤カブを蜂蜜と夏ミカンで漬けただけなので大味なのでは? と思ったが、予想より食べやすかった。赤カブ自体に甘みがあるためだろう、夏ミカンとの相性がよく、フルーティーで強い蜂蜜の味が浮いていない。
そして紅白なます。菊花カブと似たような味だが、こちらは夏ミカンの苦味がやや感じられた。塩なしでしんなりさせるために細切りしたためか、野菜の味がほぼ夏みかん味に染まってしまった。
どちらも塩があった方がもっとおいしく作れるのは確実。横浜産の塩、どこかで手に入るだろうか。
夏ミカンの使い方って難しいんだな・・・
たたきごぼうを食べる前に「また夏ミカン味?」と予測をしていたが、少量しか入れていないはずのしょうゆが意外に活躍していた。スーパーでいちばんよく見かける「あの」しょうゆより、少しシャープな味がする横浜醤油。夏みかんの苦味や酸味が和らぎ、さらにゴボウの香りとも合う。入れて正解だった。
取材を終えて
材料探しに苦戦し、品数は作れなかったものの、横浜産食材だけでも「お年始感」を味わえるメニューが用意できるというのが今回の感想だ。
ただ、調味料の制約はかなり厳しかった。挑戦する方には、ぜひ、塩と砂糖を見つけていただきたいと思う。
ニャッシャーさん
2017年01月03日 23時19分
甘味は、塩水港精糖(横浜さとうのふるさと)の砂糖でも良かったのではないでしょうか?
白マントさん
2016年12月30日 04時32分
八千代さんの卵、必ずしも横浜産ではないような?選別、梱包が横浜市なだけで…(笑)でも楽しい企画ありがとうございました。来年は神奈川県産にて(笑)