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横浜美術館とマークイズの間のグランモール公園。リニューアル後はどうなる?

ココがキニナル!

グランモール公園は工事でどう変わる?/スプレー書きの国名の意味は?/横浜美術館前の噴水の復旧は?(ta-TAさん/KUMIさん/じんパパさん/sariさん/アンクル商會さん)

はまれぽ調査結果!

ベンチなどが作られ、滞在性のある憩いの場となる。スプレーで書かれていた国名はベンチのレンガの積み方。噴水は2016年秋には稼働を再開した。

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ライター:福原 麻実

国名の意味と完成後の姿は? 横浜市環境創造局へ



お話を聞かせてくださったのは、同局公園緑地部公園緑地整備課の岩間貴之(いわま・たかゆき)担当係長、千木良泰彦(ちぎら・やすひこ)さん、そして南部公園緑地事務所都心部公園担当の高村暁子(たかむら・あきこ)担当係長。写真NG。
 


関内中央ビル7階

 
現在、グランモール公園は『Rambling Park ~歩行者軸を超え、憩いと賑わいのあふれる公園へ~』をコンセプトとし、リニューアルのための再整備工事が2015(平成27)年度から2017年度まで段階的に行われている。
 


まだまだリニューアルの途中

 
工事費用は合計で約19億円。設備の老朽化による公園施設の更新と、歩行者空間としての通行機能に偏っていた公園を憩いの場としても機能させることがリニューアルの目的だそうだ。

「『水』『光』『緑』をテーマとしながら、ウォーターフロントにある公園に相応しいデザインモチーフとして『港』『海』『船』をイメージしたベンチや水景施設、舗装パターンなどのデザインをしている」という。

なお、横浜美術館前のエリアについては、2015(平成27)年度に工事をしており、噴水はその工事の際に造られたものだ。

そして現在行われている工事では、水景施設(小さな噴水)やベンチなどがすずかけ通り側からミッドスクエア前までのエリアと、クイーンズスクエア前に造られるそう。
 


これが完成イメージ(同局提供のイメージスケッチ)

 
例の国名がスプレーで書かれていた場所はベンチになる。サイズは1.8~4.0メートル程度。書かれていた国名はいったい何かと尋ねたところ、ひとつの資料を見せてくださった。
 


たくさんの種類のレンガの積み方!

 
ベンチに書かれていた国名は、レンガの積み方の指示だったのだ。積み方はアメリカ積、イギリス積、オランダ積、ドイツ積、フランス積、そして長手積の6種が採用されている。
ベンチのモチーフは「港の桟橋」だそう。

さらに、ベンチには横浜港を出港した船が寄港する都市名が刻まれたレンガが使われていると教えてくれた。
 


どこにいくつあるのか、探してみたくなる(提供:同局)

 
横浜美術館前の「美術の広場」には「夜光海ペーブ」と呼ばれる特殊な舗装(pave)が施されている。太陽光発電により、舗装材に埋め込まれたLEDが波間に漂う夜光虫のように幻想的に発光する仕組みである。1989(平成元)年に造られたものだが、25年経って点灯しなくなったものが多くなっていたので昨年の工事でリニューアルされたのだ。
 


より「公園」らしい場所になる

 
これらの風景を楽しみながら公園を散策し、ベンチに座るという行為は「寄港」を意味していると言えるかもしれない。このように今まで「通路」のように利用されがちだった細長いグランモール公園が、滞在性のある憩いの場となる。これがリニューアル工事のコンセプトなのだ。

ベンチや水景施設の工事は2017(平成29)年1月に完了する。通りかかったらぜひ近くで見てほしい。



噴水の故障や修繕について



もうひとつキニナル投稿にあった、美術館前の噴水についても聞いた。2016年の7月にはすでに運転停止中という張り紙があったが、どこがどう破損し、どのような過程を経て修繕が終わったのだろう?
 


いつから噴水が動き出した?

 
噴水の破損箇所は配管などではなく、舗装部分の石だったという。公園内への荷物の搬入などに使われる車両などにより、石が欠けてしまったのではないかと市は推測している。6月に破損が確認され、調査や修繕方法の検討が実施され、7月に補修作業が開始、その後は水質検査や水量の調整が行われたという。修繕は10月下旬に完了したそう。

石の欠けの補修では、水の流れを考慮しなければならないため、補修方法の検討が必要だった。

石がひび割れ、そこに水の流れも加わると、さらにひびが大きくなってしまう。噴水を止めたのにはそのような事情があったのだ。

しかし原因の究明、修繕方法の検討、資材の用意、施工だけならすぐに修復ができたのでは? なぜ長期間噴水が止まっていたのだろう。
 


すぐに再開できなかった理由って?

 
そこには「噴水」という水景施設特有の理由があった。噴水の水は当然、配管を通って噴き上げるようになっている。水道もそうだが、しばらく使われなかった場合、使用を再開しようとしてもすぐにはきれいな水が出ないのだ。そのため、水質検査を実施する必要もあり、その分さらに時間がかかってしまうそうだ。



あの噴水は水遊びができる?



美術館前の噴水は、広くてフラットで、子どもたちにとって非常に魅力的な遊び場に見えると思う。
しかし「この施設の水質管理(殺菌処理等)は、水遊びを目的としたものではありません」とタイルの一部や花壇に書かれている。

実際のところどうなのか? との質問に「人が触れることを想定してはいますが、主に修景を目的とした施設です」との答えが返ってきた。水遊び用の施設から出てくる水は、肌に触れるだけではなく、子どもたちの口に入りかねないので、そのための殺菌がされているのだ。前述の通り、噴水の水は水質検査も実施されており、水景施設としての充分な水質が保たれているが、水遊びは避けてほしいとのことだった。
 


筆者も気をつけます・・・

 


取材を終えて



これまでも周辺でドラマのロケが行われるなど、素晴らしい風景を楽しめるグランモール公園。2017年1月のベンチ・水景施設完成、そして2017年度末のすべての工事が終わったあとの姿が楽しみである。

そして舗装の一部が光る「夜光海ぺーブ」になっているというのは、夜間に行ったことがないため知らなかった。ぜひ行って光が漂う海を見ておこうと思う。


―終わり―
 

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  • スケボーで色々なところが破損してます。
    次回は管理についても取材して欲しいです。

  • 今日もスケボー二人いたな。
    もう美観を損ねてもいいからそこらじゅうにでっかく「スケボー禁止!」って書かないとだめだな。

    あと、アートリンクみたいに金とって自由に練習できるスケボーのスペースを作ってやれないものか。スケボーだって東京オリンピックにある競技だからな。

  • スケボーで壊されないことを祈ります。

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