検索ボタン

検索

横浜のキニナル情報が見つかる! はまれぽ.com

  • 36年ぶりに完全復活「横浜銀蝿 40th」。オリジナルメンバーで再結成!
  • 神奈川県内の横浜家系ラーメン店がどこにあるか地図からすぐわかる!横浜の観光情報「よこはまっぷ」
  • イベント開催、店舗オープン、新商品発売などリリース情報を配信したい方へ
  • はまれぽ.comにあなたのお店・会社を無料で掲載しませんか?

歩いて体験する博物館? 保土ケ谷区の「まちかど博物館」を巡る!

ココがキニナル!

保土ヶ谷区にある「まちかど博物館」って掲げているお店がありますが、あれは何でしょうか?お店が博物館ってこと?(はまらるさん)

はまれぽ調査結果!

2007年度から始まった保土ケ谷区の「まちかど博物館」は老舗店など10館に古道具などが展示してあり、店主のお話も伺えるユニークな取り組み

  • LINE
  • はてな

ライター:山崎 島

魅力ある活版印刷(つづき)



後藤印店では、活版印刷を体験できるということで、山崎もやらせてもらっちゃった!

 

まずは機械の丸い部分にインクをネリネリ塗って


レバーを動かす。丸い部分が回転し、インクが全面に塗布される


これは印刷する紙を固定するための針を調整している所


紙をセットしてレバーを下に引くと


完成。感動でーす!

 
写真では伝わりづらい部分もあると思うので、ここまでの流れを動画でお届け。
 

印刷までの準備はこのように

 

山崎の体験動画はこちら

 
体験で印刷したものは、持って帰れる。記念になりますね!

 

おびただしい数の活字を抜き取り、文字にする。まさに手仕事

 
「棚に並べられた活字を落とすと戻すのが大変だから、子どものころは仕事場で遊ぶとよく怒られた。今はほとんどデジタルプリンターが主流でしょう。でもこだわりがある人は、活版印刷の名刺を注文してくれるよ。活版印刷は裏側にも文字の跡が浮き出るから、みんな珍しがって、話題につながるんだって」と後藤さん。

 

後藤さんから犬のスタンプと「蹄」と「年」の活字をいただいた!!

 
私自身、プリンターやコピー機になれているため、活版印刷の体験はとても貴重で感慨深いものがあった。地域でこういう体験ができるのは羨ましいぞ。

後藤さんとお別れして最後の店舗へ。



現役で活躍! レトロなレジスター



伺ったお店は、後藤印刷店から徒歩3分ほどの呉服店「ひろた屋」。

 

呉服の「ひろた屋」


和装のご店主・石井浩靖(いしい・ひろやす)さん

 
ひろた屋は1922(大正11)年創業。当初は染物屋として反物を染めていたが、戦後は呉服店として営業し、反物を販売している。現在は茶道などで着物を新調するお客さんが多いとのこと。店内は畳張りで、時代劇に出てくる呉服屋さんを彷彿とさせる。
 


着物って日本の宝石だよなあ

 
そんな同店で展示しているものはこちら。
 


80年以上前のレジスター

 
なんともレトロなレジ! 大正ロマンなのか!? こちらは2005(平成17)年に店舗を建て替える際にしまってあるのを見つけ、再び使い始めたものだそう。なんと現役とな!! 恐れ多くも小島がレジスターに触らせてもらった。

 

ボタン1つ触るにもひきつる編集部・小島!


それからもう1点「湯熨し釜(ゆのしがま)」

 
こちらは下側がの釜になっていて水を入れ火にかけると、T字の部分から湯気が出る仕組み。T字の上部分に着物を通して皺(しわ)をのばす。なるほど、今でいうスチーマーのようなものだったんですね。

着物を仕立てる際、仮縫いの状態の着物を一度ばらしてから湯熨し釜で皺をのばしてから、再度縫って着物にするんだそう。わあ、とっても手が込んでいるんですね、着物!!

 

こちらは仮縫い中の着物

 
「ひろた屋」が「まちかど博物館」に参加したのは2008(平成20)年3月から。主に訪ねてくるのは小学生と歴史散歩が好きな人とのこと。みなさん一様に、古道具を見て感動されているそう。

石井さんは活動に参加してみて「小学校に通っているうちの子どもの同級生が来店したり、展示を見に来てくれた人は、店に対して理解を深めてくれます。また、昔の地図を見せて、この辺りのことを説明すると喜んでくれますね」と話してくれた。今後もこの活動を通して、伝統文化を伝えていくつもりだという。

 

この保土ケ谷の「ほ」の字も「まちかど博物館」の目印

 
3店舗回ってみて思ったのは、どのお店にも創業や古道具には若干の年代の差はあるものの、さまざまな時代の話が聞けるということ。お話を聞いていると、保土ケ谷の昔の様子がありありと目の前に浮かんでくるように思った。この「まちかど博物館」を中心に、面白い企画がいろいろできそう。保土ケ谷区は要チェックや。



取材を終えて



何気ない街の昔の様子を知ると、懐かしいような切ないような気持ちで胸がいっぱいになるし、想像力が掻き立てられる。自分に所縁(ゆかり)がなかった場所の、人間臭い歴史をもっともっと知りたい、と思った。


-終わり―
 

この記事どうだった?

  • LINE
  • はてな
コメントする
  • 磯子区だったかな?洋風の建物や庭園が似たようなのぼりを出していて、中も見学した記憶があるのだが、その為か「まちかど博物館」は横浜市全体の有志の取り組みだと思っていました。

  • 中山にもこんなすてきなお店があったらなぁ~

  • 活版印刷は激シブ!今でもあるのはすごい!昔ながらの道具を動かして体験できるのはイイね。ホントの博物館だと、ガラスケースとかに鎮座してるパターンが多いからなぁ。あと、釜が笑ってる顔に見える、、、、

もっと見る

おすすめ記事

100年近く活版印刷を続ける「築地活字」のすごさを教えて!

ズバリの鑑定結果に思わず絶句。横浜元町のタロット占いで仕事や恋愛を占った結果・・・

  • PR

「幻の周ピアノ」震災や空襲、戦後の混乱に翻弄された歴史に迫る

人間力を重視し将来に役立つ力を育てる年中~小学生のサッカースクール。仲間と楽しみながら基礎技術向上!

  • PR

イベントも続々開催!老舗と新店舗が協力し合う藤棚商店街の魅力を「藤棚新聞」に聞いてみた!

増改築からメンテナンスまで、住まいのことならなんでもおまかせ「システムショップはぎわら 金沢文庫店」

  • PR

西区の浜松町交差点、事故率が多いという噂の真相は?

横浜屈指のパワースポットを目指して、眺望も楽しめる「LM総合法律事務所」

  • PR

こんな記事も読まれてます

某街番組でも取材拒否!? 保土ケ谷区のとあるビルの上にある謎の岩の正体に迫る!

【編集部厳選】あれ、やっちゃった? 街で見かけた「間違いかも」なもの!

京急本線の列車とトラックが衝突!現場の様子は?

【探訪】令和に生きる横浜の銭湯Vol.4 ―鶴見区矢向・冨士の湯―

横浜市営バスにしがみついた男のその後は?

神奈川県庁の港側にある建物の屋上のキレイな生垣は何なの?

桜木町駅で始発電車を待つ人々!空席があるのに次の電車を待つ理由は?

イベントも続々開催!老舗と新店舗が協力し合う藤棚商店街の魅力を「藤棚新聞」に聞いてみた!

新着記事