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ココがキニナル!

横須賀の不入斗(いりやまず)で女児が金槌で殴られる事件が。横須賀の人に聞くと不入斗は昔から治安が悪い,、ヤバイやつが多いと・・・なぜ?地名も独特ですし(なっちゃんさんさん)

はまれぽ調査結果!

悪評は軍都として発展を遂げてきた横須賀の負の遺産の連鎖だと思われる。ただ、現在は治安の悪さを感じさせない閑静な住宅街になっている

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2017年05月26日

ライター:やまだ ひさえ

横須賀海軍が残した負の遺産

横須賀造船所の発展にともない、横須賀市は市域を拡大。それに合わせて人口も増加していった。
 


50倍以上も跳ね上がった横須賀の人口
 

軍都としてゆるぎない立場を確立した横須賀のなかで強い力を持ったのが海軍だった。「海軍は、市の経済に大きな影響を与え、助役選びに口を出すなど強い影響力を持つ存在でした」と高村さんは話す。

人が集まり、お金が動けば歓楽街ができるのは当然のこと。市内の大滝町(おおだきちょう)には20軒ほどが店を構える遊廓ができ、繁盛していた。
 


通りの左側奥に遊廓があった
 

しかし、1888(明治21)年、火事で遊廓街は全滅。大滝町での再建許可が下りず、新たに造成を行い移転することになった。翌年6月、再スタートをきったのが「柏木田(かしわぎだ)遊廓」だ。
 


柏木田遊郭(『新横須賀市史民族』より)
 


不入斗の近くに遊郭が移転し、再スタート
 


写真左、人が入っていく奥に遊廓があった
 

大滝町にあった遊廓は、政府公認の遊郭「公娼(こうしょう)地」であり、柏木田に移転後も公娼地として引き継がれた。
 


遊廓の名残りだろうか、住宅街にしては道幅が広い
 

現在の地名は「上町3丁目」。町名変更で柏木田の名前は残っていないが、町内会名として残っている。
 


町内会名は今も柏木田のまま
 

柏木田遊廓には開所当時17軒の妓楼(ぎろう=遊女を置いて客を遊ばせる家)があり、繁盛を極めていた。その一つが作家・山口瞳(ひとみ)氏の自伝的著書でも記している母親の実家の「藤松楼(おいまつろう)」だ。

著書で山口氏は初めて柏木田を訪れ、広い通りに立った感想を「私はそこを横に歩いてみた。私の歩幅でもって19歩だった」と述懐している。それほど広い通りが必要なほどにぎわっていたということだ。
 


柏木田遊廓のことが書かれている『血族』
 

柏木田遊廓の妓楼を代表したのが「福助」だ。遊廓時代は「福助楼(ふくすけろう)」と呼ばれ、戦後、遊廓の廃止とともに米軍指定のホテルとなった貴重な存在だ。
 


米軍専用のホテルとして再出発した当時の福助(『新横須賀市史別版軍事』より)
 

柏木田の象徴として長く愛されてきた福助ホテルだが、2012(平成24)年7月、廃業。建物も取り壊された。
 


かつて福助ホテルのあった場所
 


町内の穴守稲荷神社の鳥居にはまだ福助の名前があった
 

「こういった遊廓街でつきものなのが客同士のケンカです。ただ、柏木田で問題を起こしていたのは、陸軍の兵士でなく海軍の兵士だったんです」と高村さん。

もともと、海軍施設が集中していた下町にあった遊廓だけに、移転後の客も大半が海軍だったという。
 


ケンカによる死亡を伝える文書(提供:横須賀市市史資料室)
 

海軍内部の文書だけでなく新聞記事になったものまであった。
 


柏木田でのケンカを報じる1909(明治42)年の記事(同)
 

「陸軍は憲兵を置いて治安の維持に努めましたが、海軍にはそれがなかったからケンカも起きたのでは」と分析する高村さん。

海軍による柏木田遊廓でのケンカ騒ぎは、明治、大正、昭和まで続いた。「こういった騒ぎが『柏木田、つまりは不入斗の治安は悪い』という風評につながっていったのではないか」というのが高村さんの考えだ。



戦後も続く不入斗の悪評

第二次世界大戦が終結し、旧日本軍は解体。柏木田遊廓も閉鎖になったが、別の問題が起こった。

横須賀重砲兵連隊跡地は、横須賀市に払い下げられたのち1つの小学校と3つの中学校が誕生した。市立桜小学校、桜台中学校、坂本中学校、歌手・山口百恵(やまぐち・ももえ)さんの母校でもある不入斗中学校だ。
 


3つの中学が隣接しているのは全国的にみても珍しい
 

2007(平成19)年4月、桜台中学は坂本中学と合併したが、現在でも坂本中学と不入斗中学は隣り合わせの状態で存在している。
 


今も2校が隣り合っている
 

1956(昭和31)年当時の不入斗中学校は、生徒数3084名を抱える日本一のマンモス校。多くの問題に直面していた。
 


不入斗中学校
 

問題の一因となったのは、進駐してきた米兵との間に生まれたハーフと、労働力として徴収され横須賀に残った韓国人の子ども たちとの軋轢(あつれき)だった。「特に韓国人と日本人との間のいざこざは問題になっていたようです」と高村さん。

生徒の中には暴力や窃盗などの問題を起こすものも多く、1954(昭和29)年には、不入斗中学の教師も参加して「青少年犯罪をどうする」をテーマにした座談会も開かれた。
 


青少年犯罪は大きな問題だった(同)
 

しかし、問題は改善することなかった。

1960(昭和35)年に不入斗中学校の校長先生は、「着任した翌日全校舎を回り生徒便所を見た。・・・驚くばかりだった。しばらくして、それはチューインガムのかすを吐き捨てるからだとわかった。(中略)生徒数も多く、問題を起こす生徒も多かった。万引き、かっぱらい、暴力、不順異性交遊、怠学、市中はいかい等々(原文ママ)」と、校内が荒れていたことを記している。

筆者も、子ども時代、不入斗中学の悪い評判を聞いたことがある。さらに1956(昭和31)年、修学旅行先で乱闘騒ぎを起こしたことで、全国版の新聞に掲載される問題まで起こった。
 


木刀でなぐり、10人以上がけがをしたという(同)
 

しかし、これで終わったわけではない。

戦後、日本はアメリカとの間に安全保障関連法案(安保法案)を結び、アメリカとの結びつきを強化してきた。
 


安保法案の相手の基地が横須賀にある
 

安保法案に異を唱えたのが中核派だ。

1959(昭和34)年3月からは「安保闘争」と呼ばれる大規模なデモを決行。国会乱入をはじめ、首相訪米阻止闘争、学園闘争などに加えて横須賀原潜闘争もあった。

当時の横須賀は、空母「ミッドウェー」が横須賀を母港として活動するのでは、と噂されており、中核派を中心に反対運動が巻き起こっていた。
 


空母ミッドウェー(Wikipediaより)
 

時を経て1975(昭和50)年9月4日午前2時40分ころ、不入斗でまたも衝撃的な事件が起こった。

「緑荘」という木造2階建てのアパートが大爆発、炎上したのだ。
 


緑荘爆発事件を伝える記事(提供:横須賀市市史資料室)
 

爆発により同アパートは全壊。被害は現場だけにとどまらず周辺にまでおよび、全壊2棟、半壊2棟、一部破損18棟、窓ガラスなどの破損は26棟にのぼり、5人の爆死者と9人の負傷者を出す大惨事となった。
 


爆発現場の様子を伝える記事(同)
 

犯人は市民を装い緑荘の1室で爆弾製造を行い爆死した中核派のメンバーだった。
 


カーブから延びる路地の奥に緑荘があった
 

画像右部分、掲示板のある場所が不入斗中学校。子どもたちの安全が守られるべき教育機関の目と鼻の先で爆発事件は起こった。

明治から大正を経て戦前・戦後と、不入斗では問題が数多く起こっていた。それが現在まで続く悪しき風評となり、いまだに不入斗のイメージとして定着している。

しかし、取材後、横須賀市内の学校で教員をしている知人に話を聞く機会があった。教育現場に現在進行形で携わっている知人も「今は不入斗の悪い評判は聞かない」と話してくれた。筆者自身も聞いたことはない。
 


子どもたちの元気な姿が、そこにはあった
 

今の不入斗からは、評判の悪かった過去は感じられない。穏やかな住宅街、それが現在の不入斗だ。
 


静かな街並みが広がっている

 



取材を終えて

不入斗の悪評の出どころは既に過去のものかもしれない。

閑静な住宅街、それが現在の不入斗だ。


―終わりー
 

この記事どうだった?

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  • 「すかれぽ」だとか言うのがあって自虐的に記事を書くのならまだしも、「はまれぽ」がこういう記事を書くから怒る人が出てくる。何も「よいしょ」記事ばかりをかけということでないが、もう少し地元や関係者の方々に気を使った表現、内容にできないものか。社会派キニナル投稿はほとんど無視するくせに、こういう興味本位の記事は嬉々として取り上げる(そもそもこの記事にかぎっては前提が間違っているのにw)姿勢はちょっといただけない。なんたらのチベットの記事のときもそう思いました。

  • ここは治安が悪いだの、元々部落だったの、駅から遠くて陸の孤島だのそんな記事ばっかでうんざりです。そこに住んでいる人がどんなに不快な思いをしているか考えたことがあるのかな? もっと前向きな地元情報を提供して欲しい。

  • 相手の古傷に塩を塗り、痛がる姿を嘲り貶めて自分の評価を上げようとする横浜人の腹黒さがよう分かる記事。横須賀の方が港町っぽいと言われるのがよほど悔しいんか?

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