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第三京浜保土ヶ谷料金所の近くに見える鳥居の正体とは?

ココがキニナル!

第三京浜下りを走っていると保土ヶ谷料金所の手前で脇の一般道に小さい赤い鳥居がチラッと見えるのが気になって仕方ありません。あれは何ですか?(山下公園のカモメさん)

はまれぽ調査結果!

門扉など鋼製品の製作を行う片倉建鉄株式会社の工場に展示された見本の鳥居。1966年の創業当初から鳥居の製作を行っている老舗だ

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ライター:小方 サダオ

門扉メーカーが鳥居を作ることになったわけとは(つづき)



鳥居の製作に関して伺うと「鳥居の製作は創業から間もないころ、工務店から依頼があり、白アリ対策の相談を受けて鉄製の鳥居を地元の農家に納めたことから始めました。今では東京など県外の注文も増えています」
 


川崎市に納品される塗装中の鳥居

 
「鋼板を切り抜いて溶接で止めるもので、基本的には門扉を作る方法と変わりませんが、特に反り上がり曲がった部分の工程が難しく、経験が必要とされます」
 


鳥居のサンプルの一部を持ってみただけでも十分な重さがある
 

工場内の様子
 

溶接の様子を見せてもらった

 
「五穀豊穣、商売繁盛などの目的で立られる鳥居。しかし、一般的な木製では白アリに害され10年ほどで劣化し崩壊します。そこで鉄やステンレスでできた鋼製鳥居を求められるお客様がいます。客層の9割が農家や元農家の地主さんです。ほかには会社の中に鳥居を置いている企業や神社です」
 
「お稲荷さんを見本とする明神鳥居(地面から一定の角度を持たせた柱)や、お伊勢さんを見本とする神明鳥居(地面から直角に立つ柱)の形を作っています。大半の方は、明神鳥居を選ばれています」
 


道路から見えていた明神鳥居
 

神明鳥居の図面
 

明神鳥居の図面
 

「鉄製とステンレス製があり、初期投資を抑えたい方は鉄製(19万円~)を選ばれます。しかし鉄製は10年程度で一回ペンキを塗り替える必要がありますが、ステンレス製 (29万円~)は30年程度そのままで使えます。鉄製と比較すると高価なものの、10年ごとに塗装が要らず、かつ錆に強いステンレスはランニングコストを考えると大変オススメです」

 


鳥居は俗界と神域の間の門といえよう

 
「また製作には2週間、さらに塗装に2週間かかります。まずは工場で鳥居をパーツごとに溶接し、組み立てて塗装を行い仕上げます。現場では酒と塩でお清めを行ってから着手します。基礎を掘り鳥居を設置しコンクリートを流し込んで終了します。昨年『変わった鳥居の特集』の際にNHKの番組で取り上げられました」と答えてくれた。
 


NHKの番組における撮影風景

 
最後に、近所の地主様の依頼で製作した鳥居を見せてもらうことにした。立て替えて1年程度経っているとのことだが、力強く立っている印象がした。
 


近所の地主の依頼による鳥居
 

安定させるのが難しそうな起伏のある場所でも立てられるようだ

 
 
 

取材を終えて
 


山の中にたたずむ朽ち気味の木製の鳥居の姿も、歴史が感じられ風情があるように思えなくもないが、祈願をするには縁起が悪いとはいえるかもしれない。
 
神道では「八百万の神の一神・火の神から製鉄の神である金屋子(かなやご)神が生まれた」という。鉄は神の宿る自然物として違和感のないものといえるだろう。山中で不動の風格で立つ鳥居に神聖さを感じた。
 
火を用いて作られる鉄は神聖さを持つ素材なのかもしれない
 
 
―終わり―
 

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  • この記事は外れってこと?!

  • この近所にある住むものです。この鳥居は気になっていたので息子と一緒に読ませていただき、興味深かったです。でも、質問主の方の鳥居は知らないので是非、そちらも調査願います!

  • 投稿した者です。これではありません。投稿には地図も添付していますので。第三京浜の側道の林に小さい鳥居が沢山並んでいるのです。最近見えなくなったような。無くなったかも。でも近くに鳥居ネタがあったとは(笑)

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