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JR桜木町駅の発着メロディーは、どうして「ゆず」じゃないの?

ココがキニナル!

JR桜木町駅の発車メロディーが「線路は続くよどこまでも」に変わりましたが、なぜこの曲が採用されたの?桜木町駅は「桜木町/ゆず」にすべきでしょ。(ロイヤルさん、kikkeさん、はしのたもとさん)

はまれぽ調査結果!

桜木町駅開業100年を記念して、2015年に発着メロディーを決めた。決定は公募でなく、JR主導で決めたため、今の発着メロディーになった

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ライター:田中 大輔

決めたのはJR!?
 
実を言うと、桜木町駅の発車メロディー決定に関しては、地元の人たちをはじめ、一般からの公募は行われなかった。『線路は続くよどこまでも』は、JR東日本横浜支社が主導で決めたという背景があるそうだ。

このメロディーの使用が始まった2015(平成27)年は、桜木町駅が開業してからちょうど100周年に当たる年。
 


100年以上の歴史を持つ桜木町駅

 
発車メロディーを独自のものに変更するというのも、この100周年を記念した事業の一環として行われたため、JR側で選曲されたものというわけだ。

この100周年というのは、「桜木町駅」としての開業からの100年という意味だ。
ピンと来ている人もいるだろうが、桜木町駅は「桜木町駅」となる前は、初代の「横浜駅」だった。
 


横浜駅が「桜木町駅」と名称を改めたのが1915(大正4)年(画像:横浜開港資料館所蔵)

 
1872(明治5)年に、品川駅とともに日本初の鉄道駅として開業した横浜駅は、43年余りの間、あの場所にあった。1915年に2代目の横浜駅が現在の市営地下鉄・高島町駅辺りに誕生し、初代は桜木町駅にその名を変更。そして、2015年にそこから100年の節目を迎えた。
 


初代横浜駅の様子(画像:横浜開港資料館所蔵)

 
そのため、JR東日本横浜支社は「横浜駅として誕生し、現在の鉄道ネットワーク網となるまでの間、線路が脈々と続いてきた」桜木町駅に、その思いを込めたいと考えていたのだという。

さらに、「楽しく電車に乗ることを連想させ、多くの皆様に親しまれて愛唱されている」ことからあの曲が選ばれたのだそうだ。
 
 
 

発車メロディー変更は一苦労


 
JR東日本横浜支社によると、この発車メロディーの変更というのは意外と大変な作業なんだそうだ。

選曲作業はもちろん、発車メロディー用の音源制作も発注しなければいけないし、それにともなって作曲者など権利者に対する費用の支出もある。さらには、駅の放送設備の切り替えなどなど、やらないといけないことは多岐にわたるそうだ。
 


気軽に変更できるものではないので、曲選びは慎重に(フリー画像)

 
また、現在、桜木町駅ではホームごとに違ったパターンの『線路は続くよどこまでも』が流されている。これは、関内駅の『熱き星たちよ』や小机駅の『We are F・Marinos』も同様だ。
 


桜木町駅上り線のホーム。反対側のホームとはメロディーが異なる

 
どのアレンジを使用するかの判断もかなり大変だったそうで、実際にその作業に当たった桜木町駅の田畑駅長は「43パターンのアレンジの中から使用するものを選びました」と振り返る。

桜木町駅の社員全員で半月をかけ、何度も何度も43パターンの『線路は続くよどこまでも』を聞き比べた上で、最多の票を集めたアレンジが採用となったそうだ。

田畑駅長は「その後、数日間はメロディーが頭にこびりついて、耳鳴りがするほど大変な思いをしたのを覚えています」とコメントしたが、何気なく聞き流してしまっている発車メロディーには、実は大変な手間とお金がかかっているようだ。
 
 
 

取材を終えて


 
JR横東日本浜支社によれば、発車メロディーの選曲自体は地元の要請などに基づくことが多いそうだ。
駅の近くに住んでいる人たちが、「地元の誇り」といった感じで同地の出身ミュージシャンや、そこが舞台になった曲を発車メロディーにしてほしいと申し出るケースだ。桜木町の周辺に住む人にも、そういった思いがあっても不思議はない。

でも、日本の鉄道がスタートした場所として『線路は続くよどこまでも』を流すというのも、地元の誇りのはずだ。

じっくりと発車メロディーに耳を傾ける機会はあまりないが、次に桜木町駅から電車に乗るときは少しだけ、その歴史に思いを馳せてみても楽しいかもしれない。


―終わり―
 
 

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  • 「浜市内には桜木町駅以外でも、発車メロディーを採用している駅がいくつかある。」←「ハマ市内」ってw脱字はご愛嬌として、逆に「いくつか」どころか、JRで発車メロディーを使用していない駅があるなら教えて欲しい。ライター氏は「発メロ」と「着メロ」を混同しているのではないか?通常の着信音ではなく、耳に馴染んだ曲を着信音にできる=着メロと同じく、一般楽曲をアレンジして発車合図にしているものを「発車メロディ」と思っているんだろう。発車メロディーのためにオリジナルで作曲された、心に響く短編楽曲の数々は「メロディ」として認めないんですね?自分は「JR-SH3」がたまらなく好きなんだが・・・塩塚博さんに謝れ!

  • 以前、はまれぽでも触れていた「ほどがや音頭」をJR保土ヶ谷駅の発車メロディーに…と思ったのだが、JRが決めることなら望みはほぼナシですね…残念。

  • ほかの方からも指摘があるように、見出しはとても残念。「桜木町駅は『桜木町/ゆず』にすべきでしょ」「公募ではなくJR主導」「決めたのはJR!?」これらの見出しだけ見ると、恣意的(=桜木町といえばゆずなのにJRが勝手に発車メロディを決めてしまった、というようなニュアンス)と取られても仕方ないような。実際そういった意図があるのかないのかわかりませんが。 連投スイマセン。

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