東戸塚の駅近に牧場がある?牧場直営アイス屋さんと「牛」の関係
ココがキニナル!
東戸塚周辺に牧場のアイスクリーム屋さんがあります。いくつあるのでしょうか?気になります。また、どうして東戸塚周辺に牧場があるのでしょうか(やま-やすさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
東戸塚駅周辺には牧場が2戸、戸塚区内には牧場直営のアイス屋さんは2軒あり、どちらのアイスクリームも「おいしいもの とつかブランド」認定商品として地域活性に一役買っている。
ライター:カワカミエリ
同じく戸塚区の牧場直営「横濱アイス工房」へ!
お次は横浜市役所に教えていただいた、戸塚区にもうひとつある牧場直営のアイス屋さん「横濱アイス工房」戸塚本店へ向かう事に。こちらは小野ファームという牧場直営のお店らしい。
JR戸塚駅の改札を出て右の東口に向かい、8番乗り場へ
8番乗り場から「明治学院大学南門」行きの江ノ電バスに乗る
バスで10分ほど乗った「紅葉滝(もみじだき)」で下車。笑顔の牛のイラストが目印
店頭ではカラフルな牛のオブジェがお出迎え
アイスだけではなく「旨い!!カレー」とな?キニナル・・・
清潔な店内。購入後すぐにイートイン可能だ
さっそく「横濱アイス工房」を経営する、株式会社小野ファームの代表取締役、小野和利(おの・かずとし)社長にお話をうかがう。
この土地で小野社長の祖父が牧場を始め、企業としては小野社長の父が継いで2代目だという。戸塚区には、それほど多くはないが昔から牧場があり、年々数が減っていったそう。
小野ファームは、肉牛販売がメインだが、酪農も精力的に行っている。
2015(平成27)年には、神奈川県では初となるハラール認証を受けたアイスを製造・販売。羽田空港や東京タワーなどで販売するほか、訪日したムスリムの外国人宿泊者向けに提供できるとして、ホテルでは大変喜ばれているという。
平日なのに大賑わい!人気の味をいただきます!
早速、ソフトクリーム、ジェラートの「ミルク」「苺のミルフィーユ」をいただいた。
ソフトクリームはジェラートの「ミルク」に比べ、生クリームが入っているので濃厚な旨味。
新鮮な牛乳と生クリームを使用した濃厚な旨味のソフトクリーム
こちらはジェラートの「ミルク」。牛乳のフレッシュさをそのままを味わえ、スーッとした後味。すっきりと食べられる。
「ミルク」ジェラート
「苺のミルフィーユ」には「ミルク」のジェラートに濃厚な苺のソースとクラッカーがトッピングされている。
「苺のミルフィーユ」のジェラート
苺の甘酸っぱさと新鮮なミルク。そしてクラッカーの食感が楽しいフレーバーだ。
ミルクと苺、合わないわけがない!
それにしても、平日にもかかわらず、次々と人がやってくる・・・凄い人気。
来店した皆さんにお話をきいたところ、家族や同僚などと頻繁に訪れるリピーターが多かった。
近所で働く30代の男性は、抹茶と苺のミルフィーユをセレクト。定番はもちろん、時期により変わるフレーバーも楽しみで、よく食べてに来るそうだ。
今日はピンクと緑が鮮やかな「抹茶」と「苺のミルフィーユ」!
常連の同僚に初めて連れてきてもらったという男性は、「さっぱりしていて美味しい!」と笑顔になっていた。
初来店の男性はミルクとストロベリー(左)、常連の同僚はカシスとマンゴー(右)
常連の50代の女性は、70代のお母様含む家族5人で来店して、ミルクを注文。
「いつもはソフトクリームを食べるけど、今日はジェラートのミルクにしました」
「アイス工房メーリア」同様、ここ「横濱アイス工房」も地元のリピーターに愛されている。アイスを食べる皆さんの表情をみていると、地元にアイスの名店があるなんて、つくづく羨ましいなと感じるのだった。
完成したばかりのジェラート工場
「横濱アイス工房」には2018(平成30)年、夏に完成したばかりのジェラート工場がある。こちらも見学させてもらった。
住宅街の中にジェラート工場がある
工場内は、ガラス越しにカップ詰め作業などを見学できて、かなり楽しい。ハラール専用の製造ラインもあり、ムスリムの方達も納得のアイスが作られているのだ。
衛生管理・生産ラインが整った工場
乳牛と肉牛の牛舎を見学
さて、こちらでも牧場をみせていただこう!
店舗から徒歩10分程の場所にある乳牛の牛舎は立ち入ることができないため、遠くから見学させてもらった。
ずらりと並んだ乳牛たちを遠くから撮影
ここで小野社長は乳牛用の牛と肉牛用の牛の飼育の違いを教えてくれた。
乳牛用の牛は、産まれた子牛が雌ならば3ヶ月程で北海道に送られ、乳牛として飼育され、雄の場合は肉牛として飼育される。
雄の仔牛。目が可愛い
お次は乳牛の牛舎から少し離れた場所にある黒毛和牛の牛舎へ。立派な黒毛和牛が「見ない顔がいる!誰だ?誰だ?」という感じで寄ってきてくれる。正直言ってとてもかわいい・・・食べられてしまうと思うと少々切ない。
立派な黒毛和牛
こうして牧場に来ると、命をいただいているということ、そしてそれに感謝しなくてはならないことを痛感する。
かわいい牛に感謝しなければならない
小野ファームの黒毛和牛は「横濱ビーフ」として、小野ファームが経営する焼肉店「濱皇(はまおう)」での焼肉や、「横濱アイス工房」で販売されているオリジナルカレーで味わうことができる。かわいらしい姿を見た後に、食するのは何だが・・・
店頭にあったのぼりの「旨い!!カレー」とはこのことだった!(画像提供:小野ファーム)
ライター・カワカミも実食。さすが黒毛和牛、柔らかくて味に深みがある肉が「旨い!!カレー」を生み出している。
店内ではカレーとソフトクリームがセットで味わえる(画像提供:小野ファーム)
最初に取材した肥田牧場と同様、小野ファームも横浜市や神奈川県の畜産業への理解を子どもたちをはじめとする多くの人々に深めてもらうための活動を行っている。
小野ファームの取り組みは、横浜市の小学校の教科書にも記載されており、地元の小学生の見学を多く受け入れている。一般の方でも、希望があれば見学可能。
横浜市に残る貴重な牧場を間近に見る事ができるので、興味のある人はぜひとも行ってみてほしい。食物となる動物を大切に育てる人、そしてその命をいただくということ・・・その事でいつも食べている「食物」への感謝の気持ちが湧き上がるに違いない。
取材を終えて
東戸塚駅周辺には牧場が2戸、戸塚区内には牧場直営のアイス屋さんは2軒あり、どちらも搾りたての牛乳を使った美味しいアイスが食べられた。また、どちらのアイスも戸塚区が展開している「おいしいもの とつかブランド」認定商品として地元で愛され、地域活性に一役買っている。
半面、街や住宅の中で酪農業を営むには、周辺住民の方の理解と協力が必要であり、酪農家の皆さんの努力と、横浜市で生産される貴重な生乳から生まれた牛乳や乳製品を消費して、後世に受け継いでいけるよう、応援しなければならないと感じた。
ー終わりー
取材協力
◆横浜市環境創造局
http://www.city.yokohama.lg.jp/kankyo/
◆アイス工房メーリア
http://merria-farm.com/
住所/神奈川県横浜市戸塚区品濃町836-2
電話/045-825-2291
営業時間/11:00~18:00(土日祝祭日は10:00-18:00)
7月~8月のみ11:00~19:00(土日祝祭日は10:00-19:00)
定休日/火曜日
※1月は全日休業
◆横濱アイス工房 戸塚本店
http://www.yokohama-ice.com/
住所/神奈川県横浜市戸塚区上倉田町1457
電話/045-862-9753
営業時間/4月~9月10:00-18:00 年中無休
10月~3月11:00-17:00月曜日定休(祝日の場合は、翌火曜日)
港南区のサトシさん
2018年12月15日 08時48分
地元ですが、東戸塚に帰ってきて、牛さんの香りがすると、ホッとする自分がいます。メーリアさん、本当に美味しいですし、とても女子ウケしますので、デートにも最適。地元自慢のお店です!
ホトリコさん
2018年12月14日 12時38分
急に寒くなったからアイスなんてとんでもねぇ。と、思ったが、カレーの後なら食べたくなった。隣の駅なので休みの日に行ってきます。