“懐かしいモノ”と“おいしいモノ”に出会える旅。はま旅Vol.74 「上永谷・下永谷編」
ココがキニナル!
横浜市内全駅全下車の「はま旅」第74回は、住宅街に囲まれた「上永谷駅」と「下永谷駅」を散策。猛暑の中で待っていてくれたのは、“懐かしいモノ”と“おいしいモノ”たちだった!
ライター:桐生 由美子
下永谷へGO!
さて、次は下永谷だ。地下鉄を降りて出口を探すと、本当に1カ所しかない。
出てみると、住宅街とマンションと道。駅前は人通りもほとんどない。
しかしここで、嬉しい出来事があった!通りかかった人にいつものように「写真を撮ってもらえますか?」と声をかけると、「いいですよ」。その後だ。シャッターを押しながらその人が言ったのだ。
「もしかして、はまれぽですか?」
きっと、観光地でもなんでもない駅の前で、「駅名入っていますか?」とか、「タテヨコ撮ってください」とかいろいろ要求して撮影を頼む人などいないのだろう。はまれぽくらいなのだろう。
でも、なんだかはまれぽの知名度が上がってきているのかと思うと、嬉しい気分になった。
心なしか笑顔になっている記者
暑さで下がり気味だった気分も少しだけ上向きになり、とりあえず大通りに向かってみた。
大通りに出て気付いた。そこは、車で何度も通過している道だったのだ。
ということは、たぶん「日限地蔵尊」が近くにあるはず!はま旅のネタになるかもしれない。
とはいえ、車ではあっという間の坂道だが歩くと長い。ただただ何も考えずに目的地を目指して歩くと、「日限地蔵尊」の文字が見えてきた。
大通りに面した「日限地蔵尊」の入口
奥に入って行くと、お線香の匂いが漂ってくる。なんだか心地いい。お香は癒しの効果もあるといわれている理由がわかるような気がする。
ご本尊の日限地蔵尊は本堂に祀られている
日限地蔵尊については、帰宅してから調べてみた。
港南歴史協議会のHPに記されている港南の民話を要約すると、「癪(しゃく)」という持病に苦しんでいた飯島勘次郎翁が、旅の僧侶から「伊豆三島の蓮馨寺の日限地蔵尊を信仰するとよい」と教えられ、ひたすら祈願すると完治したそう。そこで勘次郎翁は蓮馨寺にお願いして分身を頂き、永谷村に持ち帰り、1867年に吉岡山に福徳院を建てて地蔵菩薩を祀ったのが始まりといわれているようだ。
それ以来、人々の病苦を取り除くお地蔵さまとして、4のつく日に祈願をするとよいといわれている。
また、境内はとても風通しがいい。緑が多く、その中を通りすぎてくる風が涼しい。しばらくベンチに腰掛けて休憩させていただいた。
本堂左隣にある社務所には開運、厄除けなどのお守りが
あ、お昼ごはん食べるのも忘れてた!
次に向かうは、途中通過した唯一のレストラン的なお店。「Bistro Takki」だ。いざ、遅めのランチへ!
下永谷から日限地蔵尊の間で唯一見かけた飲食店
早々にメニューを見せていただいた。
日替わりパスタセット1050円
日替わりパスタセットにしよう。カナッペとドリンクもついてくる。パスタは+130円で手打ちパスタにできるようなので、それに!あ、+200円してデザートもつけて。
3種のパスタから選んだのは“渡りガニのトマトソースパスタ”
“渡りガニのトマトソースパスタ”のソースが濃厚ですごくおいしい!
おいしさのヒミツを伺うと、「甘さのもとは渡りガニと隠し味のはちみつです」とオーナーの滝澤さん。
さっぱりとした、トマトのカナッペとのコンビも申し分ない!デザートは、何層にも重ねたクレープだ。
渡りガニのダシが効いてて食が進む
オーナーの滝澤さん。奥さまとふたりで営業
中庭もこぢんまりとしたテーブル席として利用
ベビーとキッズの古着も販売
以前のお店から300mほど離れた、こちらの場所に移転したのは3年前。以前からの常連さんは、「このお店の居心地のよさが大好き」という、ご近所のママさんたちだ。
取材を終えて
今回のはま旅は1万3352歩。猛暑の中の旅だった。
それでも、ザリガニなどの懐かしい生き物に出会え、おいしいものに満たされた満足のいく旅となったことはいうまでもない。
やっぱりはま旅は楽しい!!
■今回のはま旅「上永谷・下永谷駅」周辺
(googleマップより)
・「永谷天満宮」横浜市港南区上永谷5丁目1-5
・「日限地蔵尊」横浜市港南区日限山1丁目67-30
・「マインベック」横浜市港南区丸山台1丁目13-1 ラポルト上永谷ビル 1F
・「菓子工房 ストラスブール(STRASBOURG)」横浜市港南区丸山台3丁目11-16
・「ビストロ・タッキー(Bistro Takki)」横浜市港南区日限山1丁目66-2
― 終わり ―
雲葉 @since1992さん
2012年08月31日 17時48分
地下鉄に乗っていて上永谷駅に近づくとトンネル内の照明の点灯が増えることでわかります(日中のみ)。新横浜以北などでも同様にはなっていますが上永谷ほどでないのは経費節減のためでしょうか。暗いところから目が慣れるので、これはきめ細かいサービスだと思います。下永谷も何度も行きました。駅裏手の高台に上がると眺めが良かったのを思い出します。今ではすっかり変わったでしょうか。