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湘南唯一の酒蔵・茅ヶ崎の熊澤酒造がユニーク?

ココがキニナル!

茅ヶ崎市で地ビールや日本酒を作っている熊沢酒造さんが変わっています。是非取材してみてください。キニナル。(にゃんさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

変わっているのは、日本酒界の常識を変えた若社長が、文化の中心となる蔵元を目指し、酒蔵にパン工房、レストラン、ギャラリーを展開しているところ。

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ライター:吉岡 まちこ

ビールもパンも日本酒の副産物



酒造りだけでなく、ビールやパンを作り、レストランを展開しているなんてやり手だなぁ…と思っていたら、理由はちょっと違うらしい。

冬場だけの出稼ぎ杜氏を解雇し複数の若い杜氏を社員にしたが、ヒマな夏場をどうするか。通年酒造りができる大手ならともかく、米を作るか、酒粕で焼酎を作るか、同じ醸造酒のビールを作るかしかない。
しかし、このあたりに水田はないし、当時は焼酎が今のように飲まれていた時代ではなかったので、必然的にビールを造ることになった。
 


2008年度「ワールドビアカップ」コンテストで金賞を獲った湘南ビール「シュバルツ」


熊澤酒造のビールは、麦芽とホップのみで作られ、無ろ過・非加熱処理で酵母が生きたまま。
ビールのコンテストは、それ用に作られる日本酒と違い市販品でエントリーする。2年に一度開催され、世界の50数カ国、4000種近いビールで競われる「ワールドビアカップ」という権威あるコンテストで5度の入賞。金賞も受賞している。
 


ビール工房の周りはいい香り! わずかなスペースで約10種類のビールを製造
 

「ビールは2人で作っています」と、醸造の専門学校で技術を学んだ丸田さん


ビール造りの工程では、一番栄養価の高い沈殿した酵母を捨てることになる。パンを作るようになったのは、それがもったいないから。ドイツでは民宿のおばちゃんが一人でビールもパンも作るなんてザラだそうだ。
 


水の代りにビールを使って作ったパン。噛むとシュワッとしていたような…


地元の物づくりの発信基地にしよう、とギャラリー「okeba」も始めた。okebaとは酒造りの樽を作っていた桶場のこと。
「昔の酒蔵は芸術家のパトロンにもなり、それに、うちでは相撲大会も開催していました。地域文化の中心地だったそんな元来の蔵元になりたいとぼくは思っているんです」
 


「okeba」の中は広~い。酒蔵ならではの古道具も売っている


1000坪の敷地を使った次の計画は、ソーセージ作りに挑戦すること。茅ヶ崎産の豚に付加価値を付け、養豚所を消したくないという想いからだ。

大枚をはたいて、歴史的建造物の移築の受け皿にもなろうとしている。
「50年後に湘南地域の財産になるといいな、と思っています。うちがなくなっちゃった湘南と、生き続けている湘南とが違うものであってほしいんです。なんて言って、孫に“おじいちゃんがアホだからつぶれた”と言われているかもしれない(笑)」。
 


来年からは敷地内でソーセージ作りにも挑戦、古民家も移築される予定だ


事業家ですね、と言うと「ぼくは酒を造れないし、事業家という感覚は意識的に消しています。本当の事業家なら店舗展開してますよ。辻堂にできたテラスモールからも誘いがくるけれど、そのつもりはありません。事業の拡大ではなく、事業の維持性が蔵元の義務と思ってますから」と、根は古来の蔵元以外のなんでもない潔い熊澤社長だった。


取材の最後に



湘南唯一の酒蔵は、洒落たレストラン経営の才覚がユニークなのではなく、鑑評会用の酒造りに終始する日本酒業界そのものを変えようとした取り組みが“変わっている”ことがわかった。
駅から来た時に雑然とした作業場に迷い込ませるのも、ここの真の姿はリゾートではなく醸造所なのだと暗示する、ひょっとして社長の作戦だったのでは。
 
面白かったインタビューを終え、敷地内の「MOKICHI TRATTORIA」に寄った。お得なランチメニューは、ピッツァ、パスタ、肉・魚料理のどれかと、サラダ、パン、デザート、ドリンクがついて1350円。
 


「MOKICHI TRATTORIA」。平日なのに開店してすぐ満席


ここで日本酒大好きな筆者は最高の品を発見!
 


「天青4酒唎き比べ」セット1400円。全部飲み干したら印象がこんがらがり…汗


純米大吟醸の「雨過天青」「千峰」、純米酒「吟望」、特別本醸造「風露」。気高く緊張する雨過天青より、なんだかほぐれて落ち着く千峰と吟望の減りが早かった吉岡でした。
 

おいしくて撮影を忘れて食べ始めてしまった編集部・多田のピザと、レモンクリームの生パスタ



ー 終わり ー
 

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  • 本日レストラに行きます。久しぶりに、天青 堪能したいと思います。

  • しょっちゅう行きます! お友達を連れて行っても、また行きたいというお店です。(ご飯屋さんの方です。)茅ケ崎駅近くのモキチフーズガーデン、懐石料理の天青、天青の横にあるモキチトラットリア、どの店も若い店員さんが気持ちの良い接客と美味しい食事を提供してくれます! おすすめはシェリー樽で寝かせた日本酒♪ 旦那ちゃんは日本酒苦手ですが、コレは美味しいらしく、ハマっていました。地ビールは季節によって違う種類が出るので、何回訪問しても楽しめますよ~!料理は、ハズレが無く、パンも激ウマです~♪

  • こちらの酒蔵、革新的で斬新に、地域に根ざした事業を維持していこうという気概は分かりますが・・この利き酒セット1400円て高すぎるでしよ!今風でおしゃれな雰囲気で洗練されてるでしょ?っていう面ばかりに目がいって、「日本酒の普及」という造り酒屋の原点をないがしろにしている気がします。季節雇用の杜氏制度を真っ向から否定した記事にも腹が立ちます。真摯に酒造りに尽力されている杜氏もたくさんおられます。このライターって日本酒のことちゃんと勉強してるんですかね。薄っぺらい記事に感じます。

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