横浜にある昔ながらの立ち飲み「角打ち店」のある場所を教えて!
ココがキニナル!
横浜にある昔ながらの角打ち店が気になります。安善のほてい屋酒店、横浜橋近くの浅見本店などが有名ですが、他にどんなお店があるのでしょうか。(ときさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
横浜で50年以上続く、角打ち店(立ち飲みできる酒店)を紹介。今回は伊勢佐木町、中村町、本牧の計3店を紹介。
ライター:ほしば あずみ
駅からは遠い。だが行く価値あり
鈴木屋酒店外観。どれだけ楽しい場所か、もうおわかりいただけるのでは
地元の常連客でにぎわう鈴木屋酒店。JR根岸線根岸駅からバスで15分ほど、三之谷交番付近にある。大正10年ぐらいから本牧原に「鈴木屋酒店」として開業。空襲で焼けてしまい、現在の「おはしcafeガスト横浜本牧店」がある場所からこの場所に移ったのが昭和25年ごろ。「鈴木屋酒店」としての営業はもう90年ほどになるという。
鈴木屋酒店には、ひとつのファミリーのような温かみがある。決してもののたとえではなく、新しいお客がくるたびに常連のお客さんから、それが女性なら「おお、うちの嫁が来た」と紹介され(他人だった)、若いお客だと「オレの息子を紹介するから」と言われる(他人だった)。
みんなの息子さん
そしてみんなのおかあさん。鈴木屋酒店店主百合子さん
家族みんなでカウンターを囲む
おかあさんは、こちらが食べ物を注文していなくても「お金はもうもらったから」とセロリを切って出してくれる。ポテトチップスの袋をあけて出してくれる。
隣のお客さんは「オレの好きな焼酎があるんだ、ごちそうするよ」と水割りをおごってくれる。
セロリに塩をふっただけでこんなに美味しいなんて
お客さんおすすめのメロー・コズル磨(みがき)。麦と米をブレンドした鹿児島の焼酎
終戦直後の鈴木屋酒店の写真が店内に飾られていた
定番のワンカップ(230円)も堪能
そして家族写真
取材を終えて
子どもが駄菓子屋さんに集まるように、飲む大人は角打ちに集う。求めるのはお酒だけではない。場を共有することで生まれる得がたい喜びは、人生そのものなのかもしれない。
角打ちという形態は減りつつあるが、地域のコミュニティとしてこうした場所は残っていてほしい。
引き続きほかの町の角打ちもぜひ訪れてみたい。
今回訪ねた店舗
―終わり―
<店舗情報>
甘粕屋酒店
住所/横浜市中区伊勢佐木町7-152
電話/045-251-3509
営業時間/10:00~21:00
定休日/日曜
鎌倉屋酒店
住所/横浜市南区中村町3-202-1
電話/045-251-2592
営業時間/9:30~20:00
定休日/不定休
鈴木屋酒店
住所/横浜市中区本牧原28−11
電話番号/045-622-8340
営業時間/12:00~19:00
定休日/不定休
おいさんさん
2016年05月10日 14時28分
鶴見界隈にも何件かあるような、工場の朝帰りの仕事の人とかに重宝されているみたいですが
八景のカズさん
2016年04月12日 06時51分
上大岡周辺ならジェントルマンのような立飲み専門をはじめ、酒屋併設の角打ち店が割と多くある。私が時々通う角打ち店は杉田や文庫にも。そういえばここ数年の間、女性客が増えた感じがしますね。特に改築して綺麗になった店に。
のんべえさん
2016年04月10日 18時52分
記事になるくらい、酒屋店内で呑めるお店が少ないのですねえ。