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子安にある「八重地蔵」。事故現場周辺の実態、そして交通事故の現況は?

ココがキニナル!

子安通り1丁目児童公園という、道路にそって作られた公園があります。そこに祀られたお地蔵さんの名前は八重地蔵・・悲しい出来事があったそうですが、風化させぬよう、取材をお願いいたします。(三浦虎次郎さん)

はまれぽ調査結果!

八重地蔵のある場所は公園ではなく「子どもの遊び場」。事故のあった昭和39年と比べて、現在は幼児の交通事故は減ってきている

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ライター:松崎 辰彦

現在は高齢者の命を守ることが主眼となっている



1964(昭和39)年当時は第一次交通戦争(1959〈昭和34〉年~1975〈昭和50〉年)の最中で、この時代は事故発生から24時間以内に死亡する“24時間死者”が全国、全年齢で年間1万人を超えていた。当時の警察の目標は、子どもの死傷者を少しでも減らすことだった。
 


キリンの遊具に乗る八重ちゃん


子どもを交通事故から守るため、学校の近くにスクールゾーンを設けたり、一時停止を増やしたり、あるいは『緑のおばさん』や民間ボランティアの協力を仰いだりするなど、安全な交通環境を構築することに警察は力を注いだ。

こうしたかいあって、1970(昭和45)年にピークの1万6765人を記録した24時間死者も、昨年2012(平成24)年には4411人にまで減少した。
 


ちょっと眉をしかめた八重ちゃん


「現在の交通安全は、子どもさんももちろんですが、高齢者を事故から守ることにより重点を置くようになってきています」

それであの『神奈川県警の不気味すぎるキャラクターの正体は!?』の二人組も誕生したということか。合点がいく。
 


不気味なキャラクター 腰永小百合と高倉善




かけがえのない命 かけがえのない人生



1964(昭和39)年当時、全国の自動車台数は1361万台。昨年2012(平成24)年は9000万台である。こうした交通環境の変化の中で、安全運転が求められている。
 


現代は車社会である(小田急・JR藤沢駅周辺)


「ちょっとしたうっかりが、ちょっとした事故にならないのが交通事故の怖いところです。事故を起こすと、被害者のみならず加害者の人生も、そして双方の家族の人生も狂います。事故を防ぐのは、最後は一人ひとりの心の問題です。ハンドルを握る方は、自分の責任の重みを十分自覚して、運転していただければと思います」

かけがえのない命、かけがえのない人生。他人と交換してもらえぬその唯一無二の重みを、運転する者は肝に銘じなくてはならない。

柳田警部はいう。
「今回の取材をお受けするに当たり、私も八重地蔵を訪問し、手を合わせて参りました」
 


八重ちゃん 海辺で


計り知れない悲劇を生む交通事故。最後は私たち一人ひとりの自覚にかかっている。八重地蔵の穏やかな表情の下に、幼くして人生を奪われた無念の涙があることを、忘れてはならない。



取材を終えて



はまれぽでも交通関係の記事には多くの注目が集まる。現代日本では、交通事故は誰でも加害者、被害者になりえる現実的な問題である。八重ちゃんの事故は遠い昔の、他人の出来事ではない。

今回の取材にあたり、1964(昭和39)年当時の新聞を調べたところ、八重ちゃんのような幼児の交通事故がかなり頻繁に起きていることに気がついた。多くの子どもが犠牲になっている。今のようにテレビゲームも色とりどりのオモチャもない時代、子どもは外で遊ぶしかなかった。

警察が子どもの命を守ることを最優先にしたのも、当然のことだった。
 


外で遊ぶのが当然の時代だった(左端が八重ちゃん)


2012(平成24)年の神奈川県の0~5歳の交通事故死者は3人。数字上は3人だが、両親にすれば一人ひとりがかけがえのないわが子である。たった一人の幼い命の重大さを、八重ちゃんは教えてくれた。

全国で毎年数千人の交通事故死者。この数字に、私たちの感覚は麻痺していないか。 “ちょっとだけなら”という安易な飲酒、そして無謀な運転。自動車というもののない世界に戻れなくなった今、“たった一人”の命の無限の重さ尊さを、八重ちゃんの無邪気な表情とともに、心に留めたい。
 


たった 一つの命 たった一つの人生



―終わり―


※岡澤八重ちゃんの写真は岡澤三喜男さんよりご提供いただきました。
 
<取材協力>
・神奈川県警察
http://www.police.pref.kanagawa.jp/

・横浜市神奈川区役所
http://www.city.yokohama.lg.jp/kanagawa/
 

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  • この事故のあらましが書かれていないので、分からない人には全く感情移入できません。従って、「子安通り一丁目児童遊園地」であり、“公園”ではないのは、そのような事情によるものであった。と言われても、どのような事情なのか理解できませんでした。  

  • 前の記事ってわずか1か月前なんですね。キニナル投稿者も同一人物みたいですし。記事の内容はともかく同一トピックをこうも頻繁に取り上げるのは如何なものかと思うのですが。

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