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秘境を越えて横浜から鎌倉へ、オススメのハイキングスポットを大仏が調査! 中編

ココがキニナル!

行楽シーズン到来! オススメのハイキング、ピクニック スポットを教えて♪(yakisabazushiさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

大丸山から鎌倉までの道行きは分け入っても分け入っても青い山で幻のとうもろこしも美味。となれば来るべき紅葉シーズンにも山の日にもうってつけ

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ライター:永田 ミナミ

そこはまさに天園だった



ハイキングや散歩を楽しむ人、山道ランナーたちと時折すれ違ってはいたものの、人が集まり談笑する声や食器が鳴る音を聞くのは何だかひさしぶりな気がした。
 


人というのは人の間にいて初めて人間になれるんだね。いいなあこの雰囲気
 

ちなみに迷いに迷った分かれ道はここで無事に合流するのであった
 

峠の茶屋は広く、入ってすぐのスペースだけでもこれだけの席数があり
  

販売スペースの奥にもまだまだテーブルがならんでいる
 

すっかり寛いだ大仏は茶屋のご主人に話をうかがうことに
 

ご主人である小檜山洋市(こびやま・よういち)さんは、会社勤めを終えた10年ほど前に、50年以上前から営業していた前の主人から「この茶屋をやらないか」と誘われ譲り受け、家族で営んでいるという。

営業時間は、平日は午前10時〜午後4時、土日祝日は午前9時〜午後4時で年中無休だが、朝の時点で雨が降っていれば「昼に雨が上がって営業しているのかどうかわからないよりは、朝雨なら休みということにしたほうが分かりやすいから」ということでその日は休業である。
 
広々とした休憩所は250席あるが、GWと秋の紅葉シーズンには満席になることも少なくないそうだ。
 


今は新緑眩しいここから眺める景色に秋になると紅葉が広がるという
 

紅葉の向こうに鎌倉の街と海と稲村ヶ崎が広がる眺めはさぞかし綺麗だろう
  

茶屋の名物はとうもろこし。青森のりんご農家に直接頼んで年間1000本ほど送ってもらっているという甘くておいしい「嶽(だけ)きみ」の糖度は何と15〜16。一般にはほとんど出回っていないめずらしいとうもろこしだそうだ。

「インターネットでは買えるみたいだけどね」ということだが、ここに食べに来る、というのもなかなか粋で乙である。

 

お品書きの真ん中にあるのがそのとうもろこし
 

「アド街」で紹介されたために今年は早くも1000本が品薄に。現在追加発注中
 

とうもろこしは裏の竃で沸かした湯で温められる
 

おお、きれいな黄色ですね。ひとつください
 

さらに六浦産の「ところてん」もお勧めということでひとつ注文
 

そして風景を眺めて待つこと数分
 

いただきますと言うが早いか頬張って噂にたがわぬ甘い誘惑 大仏
 

おお、なるほどこれは美味だよ。疲れを癒してくれる甘さだなあ
 

あっという間に平らげた大仏は歯にはさまる繊維を弄びつつところてん(300円)に移行
 

これ読める何度聞かれたことかしらんされど心は太くありなん 大仏
 

大仏は横浜で採れた天草で作られた、太陽を浴びて輝く澄んだところてんをつるつるとすすった。醤油の塩味が疲れを癒し酸味とからしが鼻に抜ける。

ところてんは甘い派と酸っぱい派の議論がこれまでもおそらくこれからもずっと平行線だろうが、和をもって尊しとなす、酸いも甘いもどちらも楽しむべしと大仏はところてんもつるりと平らげた。

さて、素晴らしい景色を眺め、美味しいとうもろこしと心太を食べて心と体の英気を養った大仏は、小檜山さんに礼を述べて旅の続きへと歩き出した。いや歩き出そうとしたところで気になる案内が目に入り立ち止まった。
 


「横浜市内最高地点159.4メートル」とはいったい
 

急いで峠の茶屋に戻ると、金沢文庫のほうから40分ほどかけてよく散歩しにくるという男性の方が「10年くらい前に大丸山よりここのほうが高いことがわかって、向こうは横浜最高峰、ここは横浜最高地点というふうに修正したんだよ」と教えてくれた。

「最高峰と最高地点」と天を仰ぐ大仏に、男性は「まあここは鎌倉でいちばん高い大平山の尾根続きの場所だから、大丸山が最高峰というのは間違いではないよ」ということで謎が解けた。
 


山頂で食べた三角おにぎりのあの美味しさはブレることなし 大仏



天園にて



鎌倉天園は「六国峠」とも呼ばれる場所で、伊豆、武蔵、相模、安房、上総、下総の6つの国を見晴らせることからその名がついたという。
 


茶屋にかかっていた「六国峠(天園)」の案内板
 

後日調べてみると、ここを「天園」と呼んだのは日本海海戦などで武勲をたてた東郷平八郎であることが分かった。この地に「日源荘」という別荘を建てた東郷は、周囲にもみじや銀杏の木を植えたのだそうだ。

現在も峠の茶屋を少し下ったところに「日源荘」の石碑が立っているが、大仏は分かれ道を間違えて上から茶屋にたどり着いてしまったので石碑は見逃したのであった。

ともあれ「天園」の由来につながる石碑を見逃したことを知らない大仏は、最高峰と最高地点のニュアンスの違いと経緯を聞いて謎が解け、2.6メートルの標高差ごと納得すると、気分よくてくてくと歩きはじめた。
 


眼下に広がる鎌倉の街まではあと1時間余りといったところである
   

鎌倉の歴史の分厚さに螺髪の渦ほどにも舌を巻き歩く大仏の旅は、あとまだもう少し続くのであった。

―終わり―
 

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  • 最近行ったんですが赤瀬川原平の墓所は東慶寺にありました。 墓石の上に盆栽サイズの松が植えられているとてもユニークなお墓でした。 誰かが鋏を入れたり手入れしてるんでしょうね。 他にも墓所があるのかは知りません。

  • 天園ハイキングコース、子供のころよく歩かされました。疲れ知らずのガキの身でも辛かった。靴とお弁当と飲み物をしっかり用意して行きましょう。苦労して登った先の達成感!素晴らしいです。

  • おい、大仏!顔出ししてんじゃねーよ!!w

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