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ジューシーすぎて「すごくミカン」な「湘南みかんぱん」とは?

ココがキニナル!

不思議なパンをもらいました。その名「湘南みかんぱん」。食べてみてビックリ。すごくみかんです。そのジューシーな味わいを実現する製法も、横浜市内でも購入できるのかもキニナリます(bjさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

「湘南みかんパン」は間引かれた青いミカンの果汁を生地にも餡にも使っているパン。2016年9月末からは県内全域のスリーエフで販売予定

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ライター:福原 麻実

「ジューシー」の正体を探る!



おいしい「湘南みかんぱん」の生地作りを見学させていただいた我々であったが、ジューシーさの正体を探るべく、餡を作っている「鈴木製餡所」という平塚市にある創業1948(昭和23)年、老舗の製餡所をたずねた。
 


こちらの素敵な建物は店舗


お話を聞かせてくださったのは、鈴木製餡所の佐野正敏(さの・まさとし)専務。この取材前にあった祭礼で喉を痛めてしまったとのこと・・・。
 


そんな中で取材へのご協力、ありがとうございます!


鈴木製餡所では、和菓子に入る餡などを作っているのだが、店舗では一般家庭で消費しやすい量に小分けして販売している。
 


かき氷と一緒に食べたい・・・と思いながら商品を見つめてしまう


これらの餡も「湘南みかんぱん」の餡のような変わり種も、ベースとなるのは「生餡」と呼ばれる、小豆や白インゲンを煮て潰した状態のものだという。ここにさまざまな材料を加えて餡にしていくのだ。
 


これが生餡。予想したよりも粉に近い感じ?


この生餡がどうやってミカン味になるのか? その過程を見学させていただいた。
 


靴底の消毒。こういう作業はあまり経験がなくて面白い


長靴と帽子をお借りし、強い風を衣服に吹きかけ、さらに粘着テープで埃を落とし、靴底を消毒してから、見学スタート。

工程と言っても、部外者が傍から見る分にはシンプルである。
 


このように事前に測られた量の材料を(これは砂糖)


こうやって釜の中に入れていくのだ


どんどん釜の中に投入される材料。ここからミカン味になっていく。
 


この液体は青摘みミカン果汁だそう


なんだかきれい


こちらは濃縮されたミカン果汁


圧力の微妙な調整も入り


いよいよ生餡投入! 袋を持っている姿がサンタさんみたいな石原さん


これらの材料を合わせると「湘南みかんぱん」の餡ができるのだ。材料はすべて1mg単位で計算されたレシピに基づき、気候や釜の温度を加味しながら、毎回同じ味に仕上がるようにタイミングを見極めながら投入されていく。
 


ムラができないように生餡と果汁などが馴染むまでヘラも使用


あれ・・・? ここでまた果汁?


再度、あの濃縮ミカン果汁が少量入れられた。最初から全量入れてしまうと、熱い釜の中で香りが飛んでしまうためだという。あとで少し足すことで、それを防いでいるのだ。
言い換えると、それだけこの釜は熱い。
作業所の室温も、釜の熱で高いときには40度近くになるそうだ。


最後の生餡が投入され


混ざったら粘り具合で水分量を確認し、できあがり


この箱に流し入れると・・・


「湘南みかんぱん」製造工程でも見た、餡の姿になった。

「湘南みかんぱん」を食べたときも思ったが、この餡はパンの中に入る餡にしてはやや軟らかい。これは「サンメッセしんわ」からのオーダーで、この軟らかさもジューシーさの要因なのだ。熱い釜で作っていると、わずかな時間の差で水分が蒸発し、この軟らかさが失われてしまう。「湘南みかんぱん」用の餡の難しさのひとつだ。



鈴木製餡所が「ジューシー」なミカン餡を作れた訳



「サンメッセしんわ」からの依頼に応えて、こうやってミカン味の餡を作っている鈴木製餡所。
ほかにもフレーバー餡が作られていて・・・
 


ノーマルなこしあん、マンゴー餡、そしてラムネ餡!?


上品な甘さのこしあん、果肉にあるような濃厚な甘さのマンゴー餡、インパクトの強い全力でラムネ味を再現したラムネ餡。こういったフレーバー餡を作ってきた経験と技術の積み重ねがある鈴木製餡所だからこそ、あのジューシーなミカン餡を作れたのだ。
 


餡作りの要、責任者の狩野さん(左)と営業の高梨さん


「湘南みかんぱん」は現在、平塚市内では「サンメッセしんわ」内や、JA湘南の直売所「あさつゆ広場」、市役所本庁舎の福祉ショップ「ありがとう」などで販売されている。そしてさらに、9月末ごろからは神奈川県内のスリーエフでも販売が予定されているとのこと。ついに横浜市でも購入できるようになるのだ。
 


この被り物を被ってPRすることもあるのだとか(写真は編集部・広瀬です)


見かけた方はぜひ、そのかわいらしさとおいしさを実感してほしい。



取材を終えて



地元のみかんを使用し、地元の小麦も配合し、地元の施設がパンを焼き、地元の企業が餡を作っている「湘南みかんぱん」。

「湘南みかんぱん」に期待していることとは? という筆者の問いに「『平塚といえば』というような名物ができれば」と鈴木製餡所の佐野さんは話してくださった。

「湘南工房」ブランドの商品すべてに言えることだが、地域の生産者、企業、団体をつなげ、地域全体に喜ばれるものを生み出したいと「湘南スタイル」の藁品さん。
こういう思いで生まれた「湘南みかんぱん」は、地域の人々に喜ばれる名物になりつつある。


ー終わりー

取材協力

NPO法人湘南スタイル
http://www.shonan-style.jp/

社会福祉法人 進和学園
http://www.shinwa-gakuen.or.jp/

「湘南みかんぱんロックンロール」とびっきりレインボーズ

株式会社鈴木製餡所
http://homepage2.nifty.com/suzuan/

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  • 美味しそう!食べたいなぁ〜。味だけじゃなくて、製品化の過程もいいね!サンメッセしんわの方々には、頑張って作り続けて欲しい。ところで、キニナルお値段は?

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