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横浜周辺で船舶免許を活かした仕事はある?

ココがキニナル!

東神奈川周辺にいくつか船舶免許を取れる場所がありますが、船舶免許を取ると仕事とかに役に立つのでしょうか?横浜周辺にはそれを生かした仕事どんなのがあるんでしょうか?(rincoさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

船舶免許はあくまでマリンライフを楽しむために取得するのが一般的。船舶免許を活かした仕事を横浜周辺で探すのは難しいそうです。

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ライター:ほしば あずみ

船舶免許は東神奈川で



船舶免許とは文字通り船を操縦するために必要な免許のこと。どうやら自動車免許と同様に実技や学科の試験を受けて取得するものらしい。
そしてそんな船舶免許をとれる場所が東神奈川にいくつかあるらしい。

船舶免許をとれる場所とはいったいどんなものなのか、そして船舶免許は仕事に活かせるのか、さっそく調べてみた。

訪ねたのはJR東神奈川駅および京急仲木戸駅から徒歩2分ほどの京急線路沿いにある「横浜マリン海技学院」。スクールの経営者であり講師でもある櫻田宏さんに話を伺った。大変気さくで話好きな櫻田さんだが、「写真は勘弁」との事。
 


目印の青い看板。京急の車窓から見た事があるかも


「確かに東神奈川周辺に船舶免許取得の看板を出しているところは複数あります。思いつくところで4軒、ここのような専門スクールの他、レンタルボート屋さんや船の販売代理店がスクールを開講しているケースもあります。中には、受付窓口がここにあるだけで実際の講習は逗子など別の場所まで行かなければならないような場合もあるんです。東神奈川が近所で通いやすいという理由でスクールを選ぶなら、どこで講習があるのかも確認した方が良いですよ」

という事は、そうでない場合は東神奈川で講習が受けられるという事だろうか?
「東神奈川って実は海にすごく近いんですよ。駅から6,7分歩けばうちの教習用ボートを置いてるマリーナがあって、そこからそのまま横浜港に出られる。横浜の海は湾になっているので、波も安定していて教習に向いているんです。船舶免許をとる場所が東神奈川に集まっているのもそうした理由からかもしれません」
 


googleマップより。確かに東神奈川は海に近い
 

駅から6、7分のマリーナ。マリン海技学院の教習ボートは陸揚げされている


余談ながらこの風景、以前どこかで見た…と思ったらマリーナの隣は、はまれぽが取り上げた「東神奈川、川沿いラブホテルは船でいけるのか!?」のラブホテル「THE STYLE」だった。



船舶免許ってどんなもの?


 


同マリーナでの実技講習の様子(横浜マリン海技学院提供 以下同)
 

教習中のロケーションの良さは横浜ならでは


「いわゆる船舶免許とは正式には小型船舶操縦免許。だいたい2級を取得しに来る方が多いです。平成15年に制度が変わるまで4級といわれていた入門級で5海里(約9km)まで沖に出る事ができます。

現在、小型船舶免許は1級と2級、水上ボート用の「特殊」、あとは2級の中でも湖や川限定のもの、に分けられています。1級になると無制限に沖に出る事ができます。極端な話、ボートで世界1周をする事だってできます。現実的には細かい法律があるので、1級船舶免許を持っているだけではダメですが、それでも国内1周なら可能です。

スクールでは学科が1日、実技が1日、ともにここで講習を行います。試験は1日で学科と実技を受けますから、免許に必要なのは最短3日。ですが、もちろん3日間で免許がとれるわけではなく、生徒さんのスケジュールに合わせますが講習ごとに大体1週間はおくように勧めています。講習は1日でもその間に予習復習をして試験に臨んでほしいし、直前の一夜漬けでとれるような免許でもないですからね」
 


櫻田さんの船舶免許証を見せてもらった


小型船舶操縦免許は国家試験。財団法人日本海洋レジャー安全・振興協会が実施している。

受験料は身体検査料、学科試験料、実技試験料を合わせて2級が24,800円、1級は27,700円。免許を取得した場合、登録時の1回のみ登録税が2級は1,800円、1級は2,000円別途かかる。
スクールの受講料は各スクールごとに異なるが相場は受験料を除いて40,000円~9
0,000円。この金額の開きは、スクールの規模や手続き代行料の違いなどによるものだ。

マリン海技学院では、多かった時で年間500人あまりが講習を受け免許を取得したそうだ。



船舶免許は仕事に活かせるの?



ここで、核心に迫ることに。船舶免許を持っていると活かせる仕事が横浜にあるのか? 
「船舶免許はあくまでマリンライフを楽しむためのものと思った方が良いですね」
と櫻田さん。

船を使う職業といえば、観光船や遊覧船の操舵、遊漁船の業務(海釣り客を沖へ連れていく)や漁師等があげられる。
観光、遊覧船や遊漁船の就業には船舶免許の他に「小型旅客安全講習」や「遊漁船業務主任者講習」の講義を受ける必要があったり、「海上特殊無線技士」等の別の資格が必要な場合がある。

漁師は漁協組合に加盟して漁業権を得なければ操業できない。以前、「横浜に漁港ってあるの?」で紹介したように横浜の漁港は「柴漁港」と「金沢漁港」の2港。その他のいわゆる「船だまり」での操業でも組合への加入が必要だが、新規参入は狭き門との事。
いずれの職業も求人数そのものや雇用形態、賃金等の条件は厳しい。求人の枠が少ないだけに「横浜周辺で」と地域を限定してしまうと現実的にはかなり難しいようだ。
 


大岡川の桜と教習ボート


「免許というのは、操縦してもいいですよという許可をもらったにすぎないんです。海外旅行に行くために出国してもいいですよというパスポートをもらうのに似ているかもしれないですね。
パスポートがあるからといって、世界中どの国にでも好きなように行けるわけじゃないし、勉強してなければ外国語ができるようになったりもしないですよね。活かし方は自分次第。
何かをするなら知識や経験は必要だし危険が伴うことも理解していなければならないし、免許を持つとはその責任を負う事でもあります。でもそれだけいろんな可能性があって、いろんな楽しみ方があると思いますよ」



まとめ



船舶免許はあくまでマリンライフを楽しむために取得するのが一般的。免許があっても即仕事に役立つとか、活かせる仕事があるというわけではないようだ。

だが取得する事は新しい世界や人生の充実につながっているかもしれない。
2級は16歳から免許取得資格があるという。

これまでとは違った海への親しみ方を求めて、資格取得に向けて挑戦してみてはいかがだろう。


―終わり―


■横浜マリン海技学院
045-461-1013
横浜市神奈川区東神奈川1丁目8-1
有限会社 高気圧1013 hpa
営業時間10:00~17:00 不定休
http://www.cam.hi-ho.ne.jp/yokohama-marine/
 

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  • 「写真は勘弁」...って、免許証の写真を掲載しちゃってんじゃん。

  • 運営会社の社名が、有限会社高気圧1013 hpaとなっているのが面白いなと思った。

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