いよいよ、きょうから! 横浜市営地下鉄の快速運転初日の様子をレポート!
ココがキニナル!
ブルーラインに快速が走る初日の7月18日にあざみ野駅で行われる快速1番電車のイベントがキニナリます!(LTさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
開業42年目で初めての快速運転が開始。関係者と約200人のファンに見守られ、午前9時29分、あざみ野駅2番線ホームから湘南台駅へ向けて出発
ライター:はまれぽ編集部
開業42年で初の快速!
横浜市交通局は2015年7月18日(土)、横浜市営地下鉄ブルーライン(BL)のダイヤ改正を行った。改正の目玉はなんといっても、BL開業42年目にして初となる快速運転の開始だ。
いよいよ快速運転開始!
BLはあざみ野―湘南台間の32駅、全長40.4kmを約66分で運行。快速運転の停止駅はあざみ野から新羽の各駅、新横浜、横浜、桜木町、関内、上大岡、上永谷、戸塚から湘南台(藤沢市)までの各駅の計18駅となる。市交通局は、快速運転導入によって1日当たり3000人の利用者増加を見込んでいる。
快速の導入で、あざみ野―湘南台間が最大約10分の短縮。具体的には、現行22分かかる関内―戸塚間が17分に、横浜―新横浜間が11分から8分に短縮される。
このほか、ダイヤ改正によって午前6時台の朝ラッシュ時に上下線を各1本増発。さらに、午後9時から午後11時台の夜間に上り線3本、下り線2本の増発も実施。加えて、一部区間で始発時間の繰り上げと終電の時間を繰り下げる。
快速電車の運行初日となる7月18日(土)には、あざみ野駅で出発式が行われた。出発式には約200人が詰めかけ、関係者がテープカットなどで祝った。
ホームを埋め尽くさんばかりの多くのファンが足を運んだ
藤沢市の小森拓真さん(14歳)は、一番列車を写真に収めるため午前8時にあざみ野駅に到着したそう。「一番列車を見るのは初めて。これから頑張ってほしい」と笑顔だった。
快速列車に「頑張って」とエール!
出発式には横浜市の渡辺巧教(わたなべ・かつのり)副市長、加賀生雄(かが・いくお)交通局長、神田聡雄(かんだ・としお)運転課長、石坂寿邦(いしざか・くにお)あざみ野駅長らが出席。
渡辺副市長が「便利で快適な市営地下鉄であるよう、努力していく」とあいさつ。加賀局長も「交通局にとって待望の快速列車。安全運行を心がけ、市民に愛される電車にしていきたい」と述べた。
あいさつする渡辺副市長
続いて、加賀局長から担当乗務員に「レバーサー」という、電車の鍵に相当するものが手渡された。
加賀局長(右)から乗務員に「レバーサー」を手渡す
これが「レバーサー」(提供:横浜市交通局)
最後に、石坂駅長の合図とともに午前9時29分、2番線から湘南台駅に向かって出発した。
電光掲示板に輝く「快速」の文字
石坂駅長の合図で、いざ出発!
神田課長は「やっとここまでこぎつけた、というのが率直な感想」と胸をなでおろした。
一方で、快速運転を行うのが午前10時台から午後4時台までということについて「通勤時間に増やしてほしいなどという市民の声は既にいただいているが、現状では普通列車を追い抜く空間が足りないことなどを考えると、平日ラッシュ時の増便は難しいのでは」との見方。
それでも「すぐに利用状況の検証を行う。利用状況にもよるが、土日祝日は、まだ快速運行を増やせる余地はあるのではないかと考えている」と話していた。
「よりよい利便性と速達性を兼ねたダイヤ編成を目指す」と神田課長
取材を終えて
この日、横浜市営地下鉄の新たな歴史が始まった。
しかし、BLでは、あざみ野から川崎市の新百合ヶ丘駅までの延伸、グリーンラインも環状鉄道構想と地下鉄をめぐる問題は多く残る。
快速運転の開始が、市民生活の利便性向上実現に向けて速度を上げてくれる第一歩であることに期待したい。
―終わり―
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狐猫さん
2015年07月29日 00時33分
数年後、東急・目黒線、東横線、と相模・本線、いすみ野線、が、新横浜を使って相互乗り入れした場合に、地下鉄利用に、どの様な変化が起きるのかと思います。新横浜と湘南台との間が、関内経由と二俣川経由とになりますからね。
白マントさん
2015年07月21日 22時32分
BLって横浜市営地下鉄ベーコンレタス線の略?(笑)実際、舞岡に行くと、ハム工房で地元産の豚を使ったハムやベーコン、隣の野菜直売所で新鮮な野菜、レタスもキャベツもトマトも買えるから(笑)自然豊かな里山や横浜の都市部、閑静なニュータウンを結ぶ横浜市営地下鉄は素晴らしい!運賃が高いのが玉に瑕ですが、横浜市営地下鉄は大好きです!
ハマイチさん
2015年07月21日 03時43分
末端部から主要駅への所要時間が少しでも短縮できるようになったのはいいことだと思います。今後、新百合ヶ丘まで延伸となると地下鉄としては日本で一番長い路線となるでしょう。そうなると末端部から横浜の各主要駅への所要時間が増えるため、快速や急行を始めとした優等列車の必要性が強まってくると思います。今の快速を仮に増備するとなるとどの程度の費用がかかるか。車両がどれくらい必要か。人員は現状維持で大丈夫なのか。いろんな視点から検証していただきたいものです。