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AIバスって何?早速乗車してきた!

AIバスって何?早速乗車してきた!

ココがキニナル!

横浜市のみなとみらい21地区や、関内地区の観光地域で実験が始まったAIバスを是非試乗、調査して下さい キニナリます!(ヅメさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

AI運行バスは自分の好きなタイミングで呼べる、とても便利な移動手段。目的地で使えるクーポンが入手できる嬉しいサービスも!まだ色々不便な点や問題もあるので「これは実証実験だ!」という広い心で利用しよう。

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ライター:濱絵美

2018(平成30)年10月5日から、みなとみらい21および関内エリアでAI運行バスの実証実験が開始された。AI運行バスという耳慣れないサービスに興味津々。どんなシステムで、どのように運行しているのか、そもそもAIバスに乗ったことがないから乗ってみたい!ということで、早速AIバスの試乗に向かった。
 
 
 

AI運行バスってなに?


 


まさかの無人バスか?

 
AI運行バスと聞くと「まさか自動運転の無人バス?」と思うかもしれないが、そうではない。今回の実証実験では横浜市界隈のタクシー会社が協力して、4名以上乗車できる大型タクシーを使用。AI運行バスとして運用している。
では何が「AI」なのかというと、迎車の采配だ。「A地点からB地点へ行きたい」という予約が入った時に、同じB地点へ向かっていて、かつ一番近くにいるAI運行バスへ「今からA地点へ立ち寄ってからB地点へ向かってください」という指令出しをAIが行う仕組みだ。
 

AI運行バスの魅力って?
 


今までの交通手段と何が違うのだろうか・・・

 
AI運行バスの魅力とはどんなものだろう。
調べてみると「自分の都合に合わせて呼べる」という事が、バスとはまったく異なるらしい。バスや電車は乗客が運行予定時刻に合わせる必要があるが、AI運行バスはその逆。もちろん渋滞などの道路状況によってはすぐに来ないこともあるが、「合わせる」のではなく「来てもらう」という意識改革は新鮮だ。

さらに目的地に合わせたAI運行バス利用者限定のクーポンも発行される。目的地エリアにどのような店があるのか知ることができるから、ガイドにもなる。発行されたクーポンを眺めながら行き先を決めるのも楽しそうだし、店舗やスポットの新たなPRの試みにもなりそう。

なるほどなるほど・・・。

自分の好きなときに呼ぶことができて、さらにはお得なクーポンまで発行される、便利なサービスというわけだ。しかも実証実験中の乗車料金は、なんと無料!これは試してみなければ!ということで、いざ、AI運行バスに乗車!
 
 
 
AI運行バスはどこから乗れる?
 
まずAI運行バスは、みなとみらい・関内エリアを中心に31ヶ所の乗降ポイントがある。今回は横浜ベイホテル東急から出発して横浜中華街朝陽門(ちょうようもん)の先、ローズホテル横浜前をゴールとしよう。AI運行バスは「スマートフォンアプリ」もしくは「まちかど端末」から予約をすることができる。「まちかど端末」は駅やホテル、商業・観光施設に設置されている。ホテルであれば1階ロビー、駅であれば改札口付近に設置されていることが多いようだ。わからない場合はスタッフに案内してもらおう。

 

左がスマートフォンアプリの画面、右は「まちかど端末」

 
 
 
実際に乗ってみた
 
今回はスマートフォンアプリから予約した。このアプリはページ下部よりダウンロードすることができるので、本記事を読み終えたらインストールをして実際に使ってみよう!

「目的地を選んで予約」をタップするとAI運行バスの乗降ポイントが表示されるので、今回の目的地「横浜中華街朝陽門」を選び、「ここに行く」を押す。

 

写真入りで出てくるので、非常にわかりやすい

 
そうすると目的地周辺の地図が表示されるので、間違いがないようであれば「決定する」を押そう。
 


降車ポイントはローズホテル横浜

 
次に乗車ポイントの選択だ。今回は横浜ベイホテル東急を選ぶ。操作の流れは降車ポイントの選択と同じだ。
 

 
乗車人数・希望時刻の指定をする画面が表示されるので、入力情報に間違いがないかの確認と、希望乗車時刻を入れれば、予約完了・・・。
のはずだったが、ここにきてのエラー表示!
 


ガーン!エラー表示

 
「乗車券が1人分不足しております」
なんとAI運行バスに乗るためには、リーフレットに表示されている乗車券が必要とのこと!
そしてこのリーフレットは「まちかど端末」に設置されている。スマホで予約をする場合も、まちかど端末には行かなければならないのだ。なんてこった。
というわけで皆さんもご注意を。
 


「まちかど端末」を探し、横浜ベイホテル東急へ

 
横浜ベイホテル東急へ到着してすぐホテルスタッフに「まちかど端末はどこですか?」と尋ねる。
 


入ってすぐ左手、エスカレーター付近に「まちかど端末」を発見!


あった!

 
リーフレットも山のようにあって、一安心。日本語の他に、英語のリーフレットも用意されている。
 

 
QRコードを読み込むと、利用可能期間が表示される。同一のQRコードでAI運行バスに乗れるのは、読み込んだ日から2日間。その期間内であれば、まちかど端末にリーフレットをもらいに行くことなく、好きな時にAI運行バスを手配することができる。
とはいえ、最初は必ず「まちかど端末」には立ち寄らねばならない。リーフレットさえ持っていれば「まちかど端末」が設置されていない乗車ポイントからもAI運行バスを呼ぶことができるので、あらかじめ持っておくとスムーズ。1枚で6名まで乗車可能だ。

AI運行バスの希望乗車時刻は「今すぐ呼ぶ」「30分後」「1時間後」から選ぶことができる。今回は「今すぐ呼ぶ」を選択。
 


今すぐ来い、と指示してしまった・・・

 
すると担当車両、乗車予定時刻、降車予定時刻などの詳細な情報が表示される。
今すぐ呼んでも、当然ながら乗車場所にAI運行バスが到着するまでの時間がかかる。今回は今から27分後の午後1時44分に到着予定。時間まで周辺を散歩するもよし、思い思いの時間を過ごそう。

さあ、乗車時間が近づいてきた。5分前には乗車場所でスタンバイ。しかし・・・乗車予定時刻が過ぎてもAI運行バスが来ない。もしかしたら乗車場所を間違えてしまったかも?と不安になりアプリを開く。
 


乗車予定時刻が午後1時50分に変わっている!

 
渋滞だろうか・・・
ならばしかたがない、待とう。
ちなみにアプリに表示されるマップを見ると、自分が呼んだAI運行バスがどこを走っているのか表示されている。
 


徐々に近づいてくるのが、なんだかかわいい

 
こちらに近づいてくる様子が確認できるので、今回のように乗車時刻になってもAI運行バスが来ない時や、乗車場所を離れている時でも安心だ。ただ、AI運行バスが乗客を待っていてくれる時間は長くない。乗車予定時刻には戻っているようにしよう。

乗車予定時刻の午後1時50分を過ぎ、5分、10分・・・まだ来ない。アプリを見るとAI運行バスはこちらに近づいてきている。
ああ、もう少し!頑張れ・・・頑張ってくれ!!と勝手に応援しながら到着を待つ。
 


頑張れ!もう少しだ!

 
AI運行バスが到着したのは予定時刻を20分ほど過ぎていた。取材をした日は天気のよい日曜日。観光客も多く、道が混雑していたようだ。このように道の混雑状況などによって、10~20分は誤差が発生してしまう場合もあることを、ご了承いただきたい。

 


キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

 
迎えに来てくれたAI運行バスはゆったりした4人乗りの車。ニューヨークのイエローキャブと同じ車種だそう。地元の道を知り尽くしたベテランドライバーが運転するので、道中はとてもスムーズ。
 


実証実験で得られるデータはとても貴重なのだ

 
いつも使用しているカーナビゲーションの右隣に設置されているものが、AI運行バス用のカーナビゲーション。ここでAIからの指令を受信して、ルートが表示される。いわばAI運行バスの要の部分だ。現時点では実際に人に乗車してもらって不具合や感じたことなどを報告し改善する、ということを繰り返し、今後の普及に向けてより性能を高めるという実証実験ならではの取り組みが行われている。
 


到着~!

 
横浜ベイホテル東急から出発して目的地の横浜中華街朝陽門までは、10分もかからずに到着。ローズホテル横浜前にて下車した。前述の通り、途中の乗車場所で同じ目的地へ向かう人がいる場合は到着予定時刻が変わることもある。今回は他に立ち寄る場所もなくスムーズに到着できたので、ちょっと得した気分だ。

到着したところで、クーポンを確認しよう!早速アプリをチェックだ!クーポンはアプリを開いて、画面一番下に表示されるはずだが・・・。
 


わくわく、わくわく・・・


あーん!中華街のお得な情報を知りたかったのに・・・

 
なぜか横浜赤レンガ倉庫特集が表示されてしまった。これもまた実証実験に参加している醍醐味だろう。恐らく本来ならば、横浜中華街朝陽門特集が表示されるはずだ。バグなどが起こったら、是非フィードバックとしてリーフレット裏に記載されているフリーダイヤルまで知らせてあげてほしい。また、まちかど端末にはクーポンつきのリーフレットも設置されているので、実証実験の今はそちらを利用した方が確実かも。

2018年10月5日~同年12月10日まで行われているAI運行バスは、実証実験としては最大規模のもの。エラーデータを集め、それを改善して本格的なサービス開始へ備えることも目的のひとつだ。この期間にクレームをつけても仕方がない。何せ「実験」なのだ。気がついたことがあれば、どんどん「意見」を伝えていこう。多少のエラーなどはあるが、AI運行バスはとても便利なサービスだ。点在しているみなとみらいエリアの観光地を、一日で遊ぶことも不可能ではない。実証実験期間終了まで、あと1ヶ月ほど。今すぐ最新の交通システムを体験してみよう!
 
 
AI運行バスQ&A
 
早速、実証実験期間中にAI運行バスに乗ってみよう!と思った人のために、よくある質問をまとめてみた。ぜひ参考にしてほしい。

Q.途中下車はできるか?
A.基本的に途中下車はできない。ただ緊急事態(気分不良など)の場合は、運転手に報告し対応してもらおう。

Q.忘れ物をしたときは?
A.リーフレット裏に記載されているフリーダイヤルまで連絡をしよう。速やかに対応してくれる。

Q.まちかど端末からの予約方法は?
A.まちかど端末の画面上で予約操作をする。基本的にはスマートフォンアプリと同じ流れだ。

Q.誰でも利用できる?
A.もちろん、誰でも利用できる。土日の利用客は増えてきているが、平日の利用客はまだ少ないそう。平日はビジネスマンの利用もあるそうなので、どんどん利用して実証実験に参加しよう!
 
 
 

取材を終えて


 
多少時間が読めない部分はあるが、自分の都合に合わせて呼ぶことができるので、想像以上に便利。観光はもちろんのこと、日常生活でも使えるAI運行バス。今後の普及に期待したい!
 
 
ー終わりー
 
 
取材協力
AI運行バス

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  • 実際に利用しました。無料で利用でき、便利でした。関内から乗りたかったのですが関内駅にはリーフレットが置いてある場所がないため桜木町より乗車しました。すぐに目的地へ向かうのかと思ったら乗り合いの方を迎えに行くので少し遠回りになりました。いまは無料なので、時間がかかるのも気になりませんか有料化したときはもう少しスムーズな対応が求められると思います。文中の1枚で6名まで乗車可能いうのは間違いだと思います。2名で乗車しましたが、乗車券は2枚必要でした。

  • 先月末実際に使ってみました。

    結論。とても便利です。乗務員さんには色々お話を聞かせてもらって。ナビ通りじゃない方がタイミングによっては早いのにそれじゃデータが取れないのにと仰っていたのには笑いましたが。

    この実証実験、もっとPRすれば良いのにと思いました。色々ご意見あるようですが、無償なんだからガンガン使って様々な声が集まればより多様なアイデアの種になるのでは、と体験した者として思います。

  • タクシーもスマホで呼んだり位置も判るので、タクシーとの違いがいまいち判りませんでした。また利用者にとってのメリットをもう少し詳しく説明して欲しかったです。

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