リクルートの運営する不動産・住宅サイトSUUMO（スーモ）が、2018（平成30）年2月28日に発表した「住みたい街ランキング2018 関東版」で、横浜が栄えある1位を獲得した。

住みたい街ランキング調査は、2010（平成22）年に開始して以来、2011（平成23）年を除いて毎年実施している。
2018年の調査では、精度向上のため、調査母数を3996件から7000件に増やしたという。調査対象は、東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、茨城県在住の20～49歳の男女だ。
　

恵比寿、吉祥寺を抑えて1位！　（SUUMO公式サイトより）

　
この結果について、「そもそも、この調査が示す“横浜”ってどのエリア？　一番人気は何駅？」「物価は高いし、道路は不便だし、地下鉄は高いし、横浜が住みたい街No.1の理由が分からない・・・」など、多数の投稿が寄せられた。

エリアについては、2013（平成25）年にも調査したが、その時とはアンケートの調査方法が変わっているので、改めて内容を確認したい。
　
　
　

横浜の本当に住みたい街ってどこ？

　
まず、このアンケートが示す「横浜」とは、いったいどの辺りのことなのか。
「住みたい街ランキング2018 関東版」の調査を行っている「株式会社リクルート住まいカンパニー」が公開したデータによると、「住みたい街（駅）ランキング」となっている。
　

SUUMOの街ランキングでは「街」イコール「駅」（クリックして拡大）

　
2017（平成29）年まで、「沿線→駅」という順の絞り込みで「住みたい駅」を選択していたが、2018年から「都道府県→沿線→駅」と3つの順を追った選択方法に変更。
「住みたい駅」の対象駅は、1都4県（東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、茨城県） にある駅（新幹線の単独駅の本庄早稲田を除く）が対象という。

つまり、ランキング1位に輝いた「横浜駅」が一番人気の駅という訳だ。そして、沿線を選択する際にJR京浜東北線を選択する人が多かったため、「横浜（JR京浜東北線）」となっている。
　

神奈川のサグラダ・ファミリア「横浜駅」

　
では、横浜駅を選択した人々が想像する“横浜”とは、どのエリアなのだろうか。

株式会社リクルート住まいカンパニーの企画統括室・シノミヤさんによると、「『住みたい駅』に『横浜駅』を選択した人のフリーコメント欄には、みなとみらい、海辺、ランドマークタワー、野毛の飲み屋、横浜赤レンガ倉庫など、横浜駅から2km圏内のエリアについてのコメントが多くありました」という。
　

こういった景色を想像して「横浜駅」を選択したようだ

　
フリーコメント欄のキーワードから連想すると、JR「桜木町駅」やみなとみらい線「みなとみらい駅」あたりに憧れを抱く人々もいるのかもしれない。
　
　
　

「横浜」が1位に選ばれた理由

　
続いてキニナルのは、「横浜駅」が1位に選ばれた理由だ。

シノミヤさんは、「一番は交通の利便性が高いこと。次に、商業施設やショッピングモール、商店街などが近隣にあるといった住みやすさの部分で人気を集めています。また、性別やライフステージに関係なく幅広い層から支持されていたのが特徴です」という。
　

全ての年代で横浜がトップ！

　
それぞれの年代が「住みたい街」に求めることについては、「20～30代は、お洒落で洗練された街、その街ならではの個性やこだわりがあること。40代は、資産価値や緑、公園が豊富であることを重視しており、どちらも横浜は満たしていることが首位となった一因では」と話してくれた。
　

昼下がりの山下公園

　
さらに、居住都県別で見てみると、神奈川県民ランキングでは1位の横浜も、東京都民ランキングでは14位、埼玉県民ランキングでは7位と大きく順位が下がる。

とはいえ、「住みたい街」に選ばれるのは、住民にとってもゆかりのある人間にとっても名誉なこと。これからも選ばれる街であり続けることができるよう、はまれぽ編集部一同も、みなとみらいや横浜駅周辺にとどまらず、エリア全体の魅力発信に努めていきたい！
　
　
ー終わりー
　
　
取材協力
SUUMO 住みたい街ランキング 2018
https://suumo.jp/edit/sumi_machi/2018/kanto/