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サラリーマンの憩いの場。創業42年、山下町の昭和喫茶「バンビ」でナポリタンはいかが?

サラリーマンの憩いの場。創業42年、山下町の昭和喫茶「バンビ」でナポリタンはいかが?

ココがキニナル!

山下町にある喫茶「バンビ」。周辺ではめまぐるしくお店が入れ代わる中、ご夫婦でお店を続けています。懐かしい味付けのナポリタンがツウから愛される秘密。是非取材してください!(Dixhuitさん)

はまれぽ調査結果!

創業42年の「バンビ」は近隣のサラリーマン憩いの場。笑顔の素敵な仲良し夫婦が切り盛りする昔ながらの昭和喫茶で、バンビのお皿がきたらラッキー

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ライター:はまれぽ編集部

※2018(平成30)年12月29日をもって閉店(11月22日更新)

近年、レトロな雰囲気の昭和喫茶が注目を浴びている。

テーブルゲームがあったり、看板女将がいたり、美味しいカレーを楽しめたりと、昭和の香りを色濃く残した喫茶店は居心地が良い。

中区山下町にあるコーヒーショップ「バンビ」も、どこか懐かしく、心落ち着ける空間だ。
 
 
 

コーヒーショップ「バンビ」


 
みなとみらい線日本大通り駅の3番出口から元町・中華街駅方面へ徒歩4分ほど歩くと、
 


中消防署山下町消防出張所のすぐ隣に


バンビを発見!


お店の入り口には定食屋さんっぽいメニューと


手書きの日替わりメニュー


お目当てのナポリタンの食品サンプルも飾られている

 
それでは早速、昭和レトロの空間に足を踏み入れてみよう・・・。
 


お店は2階なので、自動ドアの先は階段。初めて入るにはちょっと勇気がいるかも?


良い感じに年季が入っている


こんにちは~

 
2階へ上がると、入り口で店主さんらしき男性が「いらっしゃい、ひとり? タバコは?」と声をかけてくれる。吸わないことを伝えると、入って右側のテーブル席に案内された。

どうやら左側は喫煙席らしく、ランチへ来たサラリーマンがタバコで一服する姿が多く見られた。
外観からは分からなかったが、結構な座席数だ。ざっと数えて70席近い。
 


パーテーションはないがタバコ臭くはない

 
ちょうどランチタイムだったので、しょうが焼きセットやハンバーグセット、日替わりランチなどの注文が多い。フロアにはパートさんが3名おり、注文が入ると、「お母さーん、しょうが焼きひとつ! ご飯大盛りで!」とキッチンに声をかけている。
 


「はーい!」と元気な声が聞こえてきた

 
筆者が注文したのは、投稿にも寄せられたナポリタンの大サイズ(700円/税込み・以下同)。
 


メニューはこんな感じ(クリックして拡大

 
キッチンを回しているのは、お母さんと呼ばれる女性一人で、パートさんたちはカウンターで洗い物をしていた。
 


こういう風景も珍しい?

 
7~8分でナポリタンが到着した。

 

じゃんっ!


香ばしいケチャップの香り。ん~、いいわ


いただきます!

 
おいしい~。麺がもっちりとしている。ケチャップが主張しすぎず、甘みと酸味のバランスがちょうど良い。黒胡椒なのか、後味は結構スパイシーだ。

ピーマン、マッシュルーム、タマネギ、ハムと具材がしっかりと炒められていて美味しい。言わずもがな、粉チーズやタバスコとの相性も良い。
 


しっかりと噛み締めて味わいたいナポリタン


あっという間に空っぽ! 美味しくいただきました

 
ナポリタンの余韻に浸りつつ、喫茶店ではお馴染みの「ミルクセーキ(450円)」を注文。
 


「うちは牛乳、卵黄、バニラアイスクリームで作ります」とお母さん


コースターは横浜生まれのキャラバンコーヒー

 
気付けばランチタイムは終了しており、サラリーマンでにぎわっていた店内は3組ほどに。
ミルクセーキのすっきりとした甘みと鼻に抜けるバニラの香りを楽しみながら、しばし頭を空にする。
 


音楽はなくゆったりとした時間が流れる

 
 
 

店名「バンビ」の由来は?


 
ミルクセーキが空になったところで、レジの横に座っていた店主の張(ちょう)さんにお話をうかがってみた。

「うちはね、1976(昭和51)年からここで喫茶店をやっているよ。もう42年になるかな。奥さんが料理が好きでね、喫茶店をやりたいって言うから始めたんだ」という。
 


お客さんを笑顔で見送る張さん

 
創業当初から、料理はすべて奥さんが一人で担当しているというから驚きだ。「一人でやるのは大変じゃないですか?」と奥さんに尋ねると、「慣れですね~」と笑う。

お客さんが帰る時、必ず大きな声で「どうもありがとう!」という声がキッチンから聞こえてきたし、時折キッチンから覗かせる笑顔に癒されたのは筆者だけではないはず。料理の美味しさはもちろん、みんなから「お母さん」と呼ばれる奥さんの魅力がバンビを支えていると言っても過言ではないだろう。
 


張さんは、仕事を引退してからお店を手伝っているそうだ

 
バンビという店名については、「2階でやる前は1階で営業していたんだよ。今よりずっと狭くて小さい喫茶店でね。だから『バンビ』って名前にしたんだ。昔はよく新聞記者さんとかが来ていたよ」とのこと。
 


少し変わった作りなのは、ビルの建て替えを機に1階から2階へ移動した名残り

 
また、バンビならではの“当たり”も教えてくれた。
 


お店が2階に移動したタイミングで作ったお皿

 
バンビの名が入ったコーヒーソーサーがあるのだが、42年間営業していく中で数少ないレアなお皿になったのだとか。
 


「ホットコーヒーを頼んでバンビのお皿に当たったらラッキーだよ」と張さん

 
こういうちょっとした幸せが隠れていると、ふとした時に足が向いてしまう気がする。
次はホットコーヒーを頼んで運試ししてみよう。
 
 
 

取材を終えて


 
人の目も気にせず好きなだけボーっとできる場所って案外少ない。だから、こういう温もりもあるけど良い距離感の昭和喫茶があると心の拠り所になるのだ。
 


バンビの看板が街に残り続けることを願う

 
ランチタイムは少々混みあっているけれど、それを過ぎたら穴場の時間帯になる。
ゆっくりと静かに過ごしたい人、張さんやバンビの「お母さん」とお話をしてみたい人は、午後2時以降の来店をオススメしたい。

※追記
2018年12月29日をもって「バンビ」が閉店すると、店主の張さんよりご連絡いただきました。
 

 
ご年齢のこともあり、年内で終止符を打つことを決めたそうです。料理は奥様がお一人で担当されているので、ランチタイムなどお忙しい時間に大勢が押し寄せてしまう大変なことになってしまいます。キニナっている方は、ゆっくりできるカフェタイムに足を運んでみてください。
 
 
ー終わりー
 
 
取材協力
コーヒーショップ バンビ
住所/横浜市中区山下町73 山下ポートハイツ 2階
電話/045-651-9326
営業時間/月~金:午前8時~午後8時、土:午前8時~午後6時
定休日/日曜日、祝日

※情報は取材時のものです
 

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  • 此処は気になってはいたのですが、なかなか行けなくて……

    近い内に行ってみますね、有難う御座います。

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