「横浜から信号を渡らずに、どこまで歩いて行けるのか？」

以上のキニナルに回答すべく、2019（令和元）年5月27日、外気温30℃を超える横浜駅に降り立った筆者。
投稿者さんのいう「横浜」を「横浜駅」に設定し、「横浜駅から信号を渡らずにどこまで歩けるか」を調査する。横浜駅と一口に言っても、どこからスタートするかで答えが全く違ってくる。試しに西口から鶴屋町方面へ進んだが、出口から500メートル前後で信号機と出会ってしまった。
　

鶴屋町のラブホテル街にも抜けられないし


青木橋に向かう道も信号機が立ちはだかる

　
そこで今回スタート地点に選んだのは、「横浜ベイクォーター」にも繋がる「横浜駅きた東口」。頭の中でシミュレーションした時に、ほかの出口よりも信号が少ないイメージがあったからだ。事前の下調べはせず、スポーツ飲料水（600ml）と日傘を手に行き当たりばったりで挑む。
　
　
ルール
　
ルールは簡単。

1）信号は渡らない
2）横断歩道、もしくは歩道橋を利用する

以上の2点だ。

いざ、ノンストップの旅へレッツゴー！！
　

ここからスタート！

　
まず、横浜ベイクォーターを左手に、建設中の「JR横浜鶴屋町ビル」と横浜駅各線の鉄道を望みながら線路沿いを歩く。
　

だいぶ出来上がってきたなぁ～

　
400メートルほど歩くと、左手に青木橋、道路を挟んで向かい側に京急神奈川駅と宮前商店街のアーチが見えてきた。
　

横浜駅とはうってかわって、のんびりとした雰囲気


青木橋から見える横浜駅西口の開発風景

　
青木橋を渡ると信号機があるので右折して直進、ほどなくして青木通の歩道橋に辿り着く。
　

選択肢は2方向

　
目に見える範囲で信号機がない進路を選択。
　

写真左側に信号機のある横断歩道が見えたので、右手に進む

　
国道15号（第一京浜）を左手に直進、反対車線には洲崎大神が遠目に見えた。しばらくすると首都高が目前に見え、突き当りにぶち当たる。
　

すぐそばに歩道橋を発見！


歩道橋上から信号機の有無をチェック！左手に進む

　
歩道橋を渡り左手に進むと前方に神奈川公園を発見。公園ではサラリーマンがベンチで休憩していたり、遊具でトレーニングをしていた。
神奈川公園を進行方向の右手に折れると「中央卸売市場」があり、信号機付きの横断歩道を確認。直進した先にも信号機が見えるため、「幸ヶ谷（こうがや）歩道橋」を渡ることに。
　

市営バスの停留場「神奈川公園前」まで到達！

　
幸ヶ谷小学校側に渡ると、小学校を左手に直進。滝の川に架かる滝の橋を渡り、次の曲がり角を左折。滝の川を左手に直進すると、はまれぽでも紹介した「傾いた家」の辺りに到着する。

2018（平成30）年12月には解体されたあの家の跡地はどうなっているのだろうか？
　

2017年11月の取材時

　
跡形もなく家は撤去され、今は立ち入れないよう鍵付きのフェンスで囲われていた。
　

現在は綺麗に整備され、立ち入れないようになっていた

　
京急線の高架下にある「慶運橋（けいうんはし）」からも撮影してみた。
　

2018年9月の取材時


どれだけ川に突き出ていたか、一目瞭然

　
傾いた家のその後を撮影し、信号を渡らない旅を再開。横断歩道を渡って京急線の高架下をくぐり、線路沿いを直進する。
　

この道は京急電車を間近で見られるので、京急車両を撮影したい人にはオススメ！


京急600形の快特青砥行き

　
380メートルほど歩くと、京急線仲木戸駅前の道に到着。仲木戸駅と言えば、2020年3月から駅名が「京急東神奈川」に変更となる駅。
　

この駅名看板とも約9ヶ月でお別れだ

　
仲木戸駅の方へ行くには信号を渡らなければいけないため、仲木戸駅を背にして大通りの方へ直進する。
　

神奈川区神奈川二丁目の歩道橋を渡る

　
歩道橋を渡りきると前方には、「神奈川水再生センター」、「村雨橋」、「東神奈川ゴルフジョイ」などが見えてきた。より海に近付いたからだろうか、事務所や工場が立ち並ぶ風景に変わっていく。道路を走る車もトラックやダンプカーなど大型車両が多い。
　

村雨橋から沈没しかけた船を撮影


「千若町一丁目」のバス停を通過

　
前方に、東海道本線貨物支線（高島線）の千鳥橋踏切が見えてきた。この辺りは貨物線や貨物駅が好きな人たちが撮影をしに集まるスポットだ。
　

千鳥橋の先に千鳥橋踏切

　
高島線の線路沿いを歩くことはできないので、仲木戸駅かJR東神奈川駅から徒歩で来る人も多いらしいが、横浜駅から信号を渡らずにここませで来た人は筆者以外にきっといないはず。

千鳥橋踏切付近には大きなビワの木が自生しており、丸々とした実がなっている。思わず「ここで育ったビワか・・・美味しいのかな・・・」と本音がこぼれた。
　

千鳥橋踏切産のビワ

　
踏切を渡ると、三井倉庫や日塩の倉庫が立ち並ぶエリアへ。三井倉庫の倉庫前に立っていた「千若町2丁目」バス停の時刻表には、平日の7時14分と37分の2本分しか記載されていない。この辺りで仕事をしている方々が利用するのだろうか。
　

「千若町2丁目」のバス停と三井倉庫の倉庫群を通過

　
そして、信号を渡らない旅の終わりは突然訪れた。前方に信号機が見えてきたのだ。
　

左折もできないし、直進もできない

　
右折して瑞穂大橋を渡るにしても、橋を渡りきったその先に信号機が待っている。
ということで、今回の「横浜駅から信号を渡らずにどこまで歩けるか」については、「瑞穂大橋まで辿り着くことができる」という調査結果を報告したい。
　

ここまで来れるよ

　
横浜駅から瑞穂大橋まで信号を渡らずに歩く経路はこちら。
　

普通に歩けば40分～1時間くらいで歩けそう（© OpenStreetMap contributors）

　
まさか信号を渡らずにここまで歩けるとは思わなかった。意外と遠くまで来られるもんだ。
あまりいないと思うが、もし真似したい人がいれば、歩きやすい靴を履いて挑戦してみてほしい。「ほかの経路を歩いてみたよ～」という方がいればぜひコメントしてくれ！
　
　
　

取材を終えて

　
「はまれぽの取材ってどれくらい歩いているの？というのも営業をやっていても『一日一万歩』に届かないから。歩く人は突破するものなのかな？」というキニナル投稿をいただいた。今回の取材を一例にご紹介したい。

取材日：2019年5月27日
気温：30℃
歩数：1万1353歩
取材時間：約2時間
移動距離：約8km
移動経路：記事で紹介した通り

記事2本分をまとめて取材したり、取材場所が徒歩でしか行けない場所だと往復2～3km歩くこともあるので、1日1万歩はわりと珍しくない。
　

写真右が今回の取材。写真左は急坂とおっさんレンタルの取材

　
2018年12月に取材した「横浜で一番急な坂はどこ？2018年・冬　～戸塚のラブホテル前編～」「横浜でレンタルしたおっさんと『あぶない刑事』のロケ地巡り」は同日に取材を行い、1万5877歩、約11kmの道程を歩いた（走った）。
　

多い時だと撮影枚数は400枚を超える

　
引き続き、はまれぽ編集部はこれからも足を使っていろいろな調査を遂行してまいります！！
　
　
ー終わりー