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横浜オリジナル「045」が目印!港町ならではの横浜帆布鞄ってどんな会社?

ココがキニナル!

横浜帆布鞄の取材をお願いします(jckさん)/045のスタンプを大胆にあしらった「横浜帆布鞄」がキニナリます。ぜひ会社を取材してください(maniaさん)

はまれぽ調査結果!

横浜帆布鞄はユー・エス・エム株式会社が製造販売しているバッグのブランド。「ボクと感性が同じ人に」という姿勢で商品を売り、現在成長中である。

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ライター:松崎 辰彦

独自のブランドを確立したい



バッグのデザインは、すべて鈴木さん自身が手がけている。素人にはなかなかわからないが、把手一つにしても簡単ではないと強調する。
「把手の間隔をちょっと変えるだけで、まるで違ってきます。かっこよくついていないと駄目なんです」
 


把手の位置を少し変えるだけで違ってくる(ポリエステル・キャンバスを使った新モデル)


こういうノウハウは前にいた会社で覚えました、と鈴木さん。ただ、以前の会社は当然ながら“いかに多くの人に向けて商品を流すか”を考えていたが、鈴木さんの現在のスタンスは少々異なる。

「どうやってボクと同じ感性の人にアピールするかを考えています。100人中一人しかいなくても構わない。その一人にどう訴えていくかがテーマです」
商品にしても“自分が使いたいバッグ”でなければ作らないという鈴木さん。このスタンスで、ときに失敗するらしい。
 


「自分の使いたいバッグでなければ作らない」


「ショルダーバッグの紐が短いというお客様からの意見をお聞きしました。ボク自身が小柄なので、その感覚で長さを決めていたんです(苦笑)」
たくさん売れればいいという発想ではありません──鈴木さんはいう。自分のこだわりを大切にして、独自のブランドを確立したいという意欲が伝わってくる。



Made in NIPPON──もの作り国家の再興を願って



現在、ユー・エス・エムの自社工房では月間300~400個のバッグを作っているというが、すべて職人がミシンで縫っている。
 


職人が使用するミシン


「縫製する職人さんと、その前処理として素材に手を加える人がいます。全部で数名の、少人数でやっています」

素材の裁断は外部に発注するが、最終的な工程は自社でやるようである。職人に関して、鈴木さんはいう。
「いま、多くの企業がモノづくりを海外の工場で、日本の技術を移植し現地の人にやらせています。そのせいで、日本ではモノを作れる人が少なくなっています。そういう意味で日本が空洞化しているんです。縫製業界も高齢化が目立っています」
 


日本のモノづくりの力は衰えている・・・?


バッグにしても昔はミシンを数十台そろえて、多くの職人が作っていたものでしたが、今はもう数台のミシンと数名の職人でやっているところがほとんどになりましたと鈴木さん。日本のモノづくりの将来を憂いている。
 


多くのバッグが出荷を待っている


「いずれ中国も人件費が高くなり、そうなるとわざわざ外注する意味がなくなります。しかし、いざ日本でやろうとしても、そのころにはモノを作れる人が少なくなっているでしょう」

現場の人の声は、切実である。
「そんな思いもあり、商品にはMade in NIPPONとつけています。立ち位置がニッポンから発すれば当然のことだと思います」
 


Made in NIPPONとある。Y.H.CとはYoko Hama Cityの略


日本の行く末が、気にかかるようである。



「横浜オリジナル」を目指して



現在、横浜帆布鞄にはおよそ30種類のバッグ類がある。
「素材は森野船具工業さんのほか、株式会社タケヤリさんの綿布を使用しています」
岡山県倉敷市にある繊維メーカーの株式会社タケヤリから、綿布を買って使用しているとのこと。やはり強度に優れていると鈴木さんは信頼の言葉を寄せる。
気になるバッグの価格はどれほどだろう。

「価格は安いもので7000円、高いもので3万円弱というところですか」
日本の素材・パーツを使用した日本製のバッグとしては相応の価格設定になっているとのこと。こうした価格で、昨年2013(平成25)年度は別注・コラボ製品の売上も含め年商8000万円をあげた。

 

年商8000万円をあげたバッグ類


「目標は6000万円でしたから、それ以上の売り上げでした」
どうやら鈴木さんの感性が、多くの人に受け入れられているということのようである。「“横浜”自体がブランドなんです。横浜のバッグというだけでハイカラで、おしゃれです。実際の商品は、そうした消費者のイメージをさらに超えるものでなければいけないわけです」
 


“横浜”自体がブランド。人々の期待を超えるものを目指して


“横浜帆布鞄”という名称は漢字ばかりで現代風とも思えないが、これについて、
「わけのわからないブランド名をつけても消費者に意図が伝わりにくいです。それならば『横浜』とはっきり書いたほうがいい。それに“045”をつければ絵になりますから」
鈴木さんは解説する。

「30代後半に横浜に来て、もうそろそろ20年になります。横浜は開国にあわせて欧米文化が入ってきた土地柄です。外国の商品に、日本人の創意工夫を加えて新商品を開発したりしました。横浜帆布鞄もまだできてまもないブランドなので、地元横浜の人に知ってもらうことが目下の課題です。そしてゆくゆくは、海外でも売りたいと思います」

伝統工芸ではない、横浜オリジナルのモノづくりをしたいという鈴木さん。今後「045」のプリントの入ったバッグを街で見かけることが多くなりそうである。



取材を終えて



「045」の放つメッセージは強烈である。横浜の地域性と都会性が凝縮している。のみならず三つ並んだ数字は、たとえ横浜市の市外局番という知識がなくても、謎めいた暗号のようで不思議な魅力を持っている。
 


誤って“045”を上下逆にプリントしたバッグ。こうなるともうアートだ


鈴木さんはミリタリー好きということで、米軍のボストンバッグや野戦テーブルなどが部屋にあった。インターネットのオークションで買ったものという。会社名の“USMC”も「U.S.Marine Corps──アメリカ海兵隊からとりました」とのこと。ずいぶん勇ましいが「うちの場合はUp Start Merchant Corporationの略です。“成り上がり商会”です」と笑う。
 


オークションで買った米軍の備品


世に「横浜発祥」は多いが、横浜オリジナルの商品、と考えると「崎陽軒のシウマイ」がまず思い浮かぶ。アパレルのブランドには、キタムラ、フクゾー、ミハマなどが挙げられる。そこにまた、新しいバッグ類が加わった。

これから東京オリンピックまでに、横浜帆布鞄を横浜のブランドとして定着させたいですね、と鈴木さん。横浜発の新ブランドに注目である。
 


横浜帆布鞄のロゴ



―終わり―


取材協力
ユー・エス・エム株式会社
http://www.usmc.co.jp/yokohamahanpu.html
 

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  • 我が家では、妻と娘二人で3個使用しています。友人にも勧め、友人も気に入って購入しました。自分だけは、まだ・・・

  • 買っちゃいました(*゚▽゚*)。

  • 永く使いたい物で、手にとって見たかったがゆえに東急ハンズと赤レンガまで行きましたが今は販売してないとのこと。土日に馬車道の工場まで行けば良いのでしょうけど、それ以外で、どこに行けば手に入るかをもう少し明確にして欲しかったですね。公式サイトも見ましたが英語ばかりで見づらいし商品のサイズや特徴の説明がなかなか見つけられないので買うのは難しかったです。

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