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横浜に「横浜」と名前のつく植物は何種類ある?

ココがキニナル!

横浜公園で見つけた「ヨコハマ(チューリップ)」。横浜緋桜もそうだけど、横浜を冠した名前の花はどの位有るの? またそれぞれの由来は?(yamaさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

名前に横浜がつく植物はほかに、ヨコハマダケ、ヨコハマイノデ、ヨコハママンネングサ、ローズヨコハマ、の計6種類。ほかにはまみらいがあり

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ライター:ほしば あずみ

こども植物園へ行ってみよう

 

というわけでこども植物園へ
 

園内マップ。ヨコハマダケは竹園に植えられている(こども植物園ホームページより)
 

さまざまな種類の竹や笹が植えられている竹園
 

はたしてヨコハマダケとはどのような植物なのか
 

これです。これがヨコハマダケ
 

実際見ても、そのへんの茂みによく生えている笹のようにしか見えない。これを、「似ているが違う」とピンとくるなんて、その道の研究者はさすがだ。

 

ヨコハマダケ全体
 

ほかに、ヨコハマと名前につく植物は「ヨコハマイノデ」と「ヨコハママンネングサ(仮称)」がある。
芽吹き直後の状態が「猪の手」に似ていることから名付けられたというイノデはシダの一種で、ヨコハマイノデはアスカイノデとイノデモドキの雑種。全国でもほぼ横浜の旭区と緑区でしか見られない。

 

植物園にはアスカイノデがあった
 

イノデモドキは、モドキというくらいだからイノデによく似ている、とのこと。

1995(平成7)年の時点で、県立博物館調査研究報告で発行された絶滅した種や絶滅の危機に瀕している種のリストがある『神奈川県レッドデータ生物調査報告書』では、ヨコハマイノデは市内4ヶ所に6~8株が現存するが自然公園建設工事や開発による環境変化で絶滅が危惧される、としているので、もう存在していないかもしれない。

 

斜面に群生するアスカイノデ
 

筆者はヨコハマイノデを探しに旭区矢指町へ足をはこんだが、残念ながら、自生地を発見することができなかった・・・。アスカイノデとイノデモドキという似たもの同士の雑種なので、ヨコハマイノデも見た目は、イノデそのもの、とのこと。

ヨコハママンネングサ(仮称)は外国の植物が自生地から人間の媒介で渡来してきた帰化植物で、正式な名前は定まっていない。横浜で多く見られるようになったため、そう呼ばれているようだ。マンネングサ自体、種類が多くグランドカバー用に植えられた園芸種が野に広まった結果、空地や道端などでごく普通に見られる、いわゆる雑草のたぐいとなっている。

 

マンネングサの仲間
 

そのため花屋に売っているわけではなく、植物園でプレートを立ててわざわざ植えられているわけでもない。マンネングサは注意しながら歩くとそれぞれ違う種類のものも比較的簡単に見つけられるので、探してみてはいかがだろう。

 

道端に咲くヨコハママンネングサ
 

6月から先端に5弁の黄色い花をつける。先端がやや尖った多肉の葉が三輪生で密につき這うように密集しているのが特徴だ。
 



バラの町横浜ならではのヨコハマは?


どちらかというとやや地味な植物の紹介が続いてしまったが、横浜の「市の花」といえばバラ。バラの開花シーズンを前に、こども植物園の展示室でも横浜のバラ愛好家たちの団体、「横浜ばら会」が横浜とバラとの関わりをパネル展示していた。

 

明治時代、洋館の庭に咲くバラは日本人のあこがれだった
 

そこで紹介されていたのが「ローズヨコハマ」と「はまみらい」。
「ローズヨコハマ」は横浜ばら会創立50周年を記念して、2000(平成12)年に作出されたもの。

 

四季咲きで大輪の香り高い花をつける黄色いバラ
 

港の見える丘公園のローズガーデンや山下公園でみることができる
 

こども植物園のローズヨコハマはまだこれから
 

はまみらいは横浜開港150周年を記念して作出された。ライトサーモンピンクの四季咲き大輪のバラで、香りも強い。

 

はまみらい(「
横浜でバラを楽しめるオススメスポットは?」より)
 

以前もご紹介したようにこども植物園では、はまみらいの苗を販売している(2370円)
 

ほころびかけた蕾をつけた苗も。酸味をふくんだ甘い芳香がただよう
 

バラ園では主役たちが出番を控え、蕾をふくらませていた
 

子ども植物園では今年もバラ園が見ごろを迎え、6月の第1週目まで美しく花を咲かせているそうなので、足を運んでみてはいかがだろうか。
 


また、身近なところでは市庁舎の花壇にも植えられている

 
市庁舎の花壇では「ローズヨコハマ」と「はまみらい」が一緒に植えられ、華やかに咲き誇っていた。
  


雨で傷んだ花もあるが、まだ蕾もあって当分楽しめそう(撮影5月23日)



取材を終えて



明治時代の変異種から現代の作出した園芸種まで、横浜を冠する植物をご紹介した。横浜に自生する植物は約4000種にのぼる。そのうち名前にヨコハマとつくものは決して多くない。今後新種が発見されたり、横浜にちなんだ園芸種が誕生すれば、また新たなヨコハマ〇〇が生まれるかもしれない。絶滅危惧種のヨコハマイノデもあれば、たくましく勢力をのばしつつあるヨコハママンネングサもある。多種多様なヨコハマの自然にこれからも目を向けていただきたい。


―終わり―
 
 

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  • ヨコハママダケのお話は大変面白く拝見しました松野氏の研究はスゴイですね。都筑区の川和町に松野氏の業績を偲ぶヨコハママダケがありました。http://www.city-yokohama-tsuzuki.net/sub/tsuzuki01/diary.cgi?date=20140329

  • 平沼橋の横浜イングリッシュガーデン(旧・横浜バラクラ)には、ローズヨコハマとはまみらいの他に、「シティ・オブ・ヨコハマ」というバラもあるはず。バラに目を付けたのだったら、そちらにも行って取材してほしかったです。横浜植木さんやサカタのタネさんという大きな園芸関連企業だってあるのですから、そういうところで話を聞けば、もっと情報を得られたのでは?

  • 市内で「ヨコハマセレクション」という花を栽培されている方がいらっしゃいますよ。

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