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本牧の間門小学校、水族館が設置された経緯とは!?

ココがキニナル!

本牧にある間門小学校には、附属の水族館があると聞きました。どういうきっかけでできたものですか? 

はまれぽ調査結果!

間門小学校は昔、校庭が海に面していました。埋め立てが決まった時に、その環境を残したいと作られたのが附属水族館。50年以上の歴史を持っています。

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ライター:吉澤 由美子

天然記念物 ミヤコタナゴ



ミヤコタナゴは文化庁から管理飼育を委託されてこの水族館にやってきた。ここでは珍しい淡水魚だ。
 


婚姻色で赤く染まったオス
 

卵管を垂らしたメス。川真珠貝にタマゴを産む習性があるため、卵管が伸びる


そして、難しいとされる繁殖に成功。

現在、7代目の稚魚がすくすくと育っている。
 


100匹あまりもいる稚魚


平石副校長は、ミヤコタナゴについて、「何代にもわたって世話していることで、子どもたちが実感として『命がつながっている』ことをとらえることができた」と語る。



魚の世話をする水族館委員の子どもたち



今回、いろいろな魚を紹介してくれたのは、6年生の水族館委員であるリナちゃんとユウタくん。

リナちゃんはドチザメが好き。
ネコザメを優しく撫でながら「ドチザメはちょっと臆病です。ネコザメは触られるのも好きみたい」と教えてくれる。
 


「エサをあげる時、ちょっと牙が見えるところがかわいい」とリナちゃん


ユウタくんが好きなのはタコ。確かにタコは造形も動きも面白くて見飽きない生き物だ。

 

水槽に貼りつくタコ。ゆっくりした吸盤の動きに引き寄せられる


その後、ミヤコタナゴの水槽まで案内してくれて、稚魚や親世代の説明をしてくれる。
 


「ミヤコタナゴの子どもが育ってきてうれしい」とふたり




この水族館は教育の場



次にお話をうかがったのは、横浜市から委託され、月2回、この水族館のケアを行っている「横浜フィッシュセンター」の松崎秀治さん。教室2つにある海水水槽を受け持ち、機械のメンテナンスや、水質管理の調整などを昭和50年から行っている。
 


「子どもたちと魚の近い関係がとてもいいと感じます」と松崎さん


「ここは学校の施設であり教育の場なので、試したいことはやってもらって、その上で自分たちは魚が長生きできるようフォローに徹します」とのことだ。

去年、胸まである胴長姿で水槽に入っていたら、6年生が「胴長を貸してください」と言ってきた。松崎さんの様子を見て、水槽の中でサメに触れてみたいと思ったらしい。もちろん、子どもたちは大きな胴長を身に着け、その夢をかなえた。

廊下にあるミヤコタナゴの水槽管理などを手助けしているのは、「間門アクアミューズフレンドリークラブ」というボランティア組織。イベントなどもクラブのスタッフや会員が協力する。中には、福島から手伝いにきてくれる方もいる。

本牧漁業組合の強力なバックアップも重要だ。84歳の茅野義一さんは、漁に出てたくさんの魚を届けてくれる。
 


子どもたちに人気のサメも茅野さんが獲ってきたもの


平石副校長は、「協力してくださる方々の努力や苦労を見て、子どもたちが裏方の仕事に興味を持つ。そんな効果もありますね」と教えてくれた。

最近では、図工の時間に魚をスケッチするなど、学習の中に教育課程として水族館を位置づける試みもスタートしている。
 


教科書にある情報を補足する魚情報の掲示


この水族館は、見学日時や参加人数などをあらかじめ電話で相談して見学できる。
また年に4回ある特別公開は水族館開放日なのでより気軽だ。

次回は9月25日(土)9:30~11:30に行われる。



取材を終えて

小学校附属の水族館ながら、サメが泳ぎ回り、天然記念物がいて、触れる水槽まである充実度にまずびっくり。
 


廊下の熱帯魚水槽にいた鮮やかな色のエビ


それ以上に驚いたのは、今から50年以上も前に、美しい海をなんとか子どもたちに残そうと考えた人たちがいて、小学校に水族館を作ったこと。

小さいけれどイキイキとした海が水族館として残った間門小学校は、子どもたちを大切に思う大人の気持ちが凝縮された、とても楽しくわくわくする場所だった。


横浜市立間門小学校附属海水水族館~まかどシーマリンパーク~
http://www.edu.city.yokohama.jp/sch/es/makado/suizokukan/suizokukann-rinyuaru.htm

<見学の申し込み>
横浜市立間門小学校
電話番号:045-622-0005


― 終わり―
 

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  • はまれぽの記事は今日初めて確認しましたが、某バラエティー番組で初めて間門小学校水族館を知り、半年後くらいに訪れました。さかなクンの記事などもあって、規模よりもかなり楽しめました。事前連絡さえすれば、僕みたいな見た目がいかにも女子小学生の敵なオッサンでも見学できるのが有難いです。…しかし、仕事が変わり平日は休みでなくなったので、次ははまれぽの記事で初めて知った一般公開の日に行くつもりです。

  •  昭和29年4月、間門小学校入学!3年生の頃は、クラス全員でよく海岸で遊びました。海岸づたいに三渓園に行き、満ち潮で海岸から帰れず、市電通りを帰ってくることもありました。 埋め立てが始まり、海で遊べなくなりましたが、昭和33年5年生の時に水族館が完成。(この翌年6年生で水族館2階の新校舎で学習)水族館には、ウミガメやカブトガニがいました。5~6年担任の宮崎先生の指導で、アジを刻んで餌にし水槽の魚に与えていました。 最近、「はまれぽ.com」の存在を知り、「児童体育大会」や「ジンギスカン」の記事を読み、面白いなあと思いました。母校間門小の水族館記事も本当に懐かしく読みました。

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